空港で行方不明になった1匹の猫!保護団体や空港側の協力で18日間の逃走劇が幕引きに

空港の滑走路で移動用クレートから猫が逃走

今年9月、ニューヨークのJFK空港で男性と飼い猫がはぐれてしまうという出来事がありました。

ニューヨークからイタリアへ向かうところだったサルバトーレ・ファツィオさんの飼い猫エットレは、飛行機に積まれる前に移動用クレートから逃げ出し、空港スタッフからも逃れていなくなってしまいます。

この迷い猫の捜索を手伝ったのが、猫の保護団体Long Island Cat Kitten Solutionのジョン・デバッカーさんです。

ファツィオさんが、猫がいなくなった経緯をフェイスブックに投稿した後、デバッカーさんが猫の捜索に協力することになったそうです。

また、ファツィオさんの友人も張り紙を作るなどして捜索に協力しました。

難航する捜索活動

空港の近くで誰かが目撃していた可能性はあるものの、エットレがいなくなってから2週間の間、正式な目撃報告はまったくありませんでした。

空港の滑走路を捜索するのは非常に困難なことでしたが、その後、空港の従業員が滑走路の近くでエットレの首輪を発見します。

これにより、デバッカーさんは空港と港湾管理委員会を説得して動体検知カメラの設置を許可してもらえたのです。

18日ぶりに猫を無事保護!

エットレの姿がカメラに捉えられたのは、動体検知カメラが設置されてから10時間後のことでした。

デバッカーさんは早速エットレが姿を見せた場所に行き、猫用のトラップを仕掛けます。その後間もなくしてエットレはトラップにかかり、無事に保護されました。

エットレは空港の滑走路付近でなんと18日間も過ごしていました。滑走路をさまよっている間にエットレは1.3kgほど痩せ、鼻にあざを作っていましたが今はすっかり元気になったとのこと。

エットレは、おそらく植込みの近くに潜んで、水を飲める場所の近くにとどまっていたものとみられます。

デバッカーさんは、エットレのような家猫が野外で生き延びるのは大変なため、無事であることが分かってよかったと安堵しています。

広い空港の滑走路で猫がいなくなったとなれば探すのも一苦労。飼い主のファツィオさんも一時はあきらめかけたそうですが、最終的に無事に見つかって本当に良かったです。