愛猫を亡くし悲しむ老人に明るい未来、居住区住人が新しい猫をプレゼントし笑顔と元気を取り戻す

愛猫の死で悲しみに暮れる高齢男性

ニューヨークの高齢者居住区「The Fountains at Millbrook」に住むデイブ・スミスさんは、長年猫と暮らしてきました。しかし去年愛猫を亡くして以来、意気消沈していました。

彼はずっと以前にオスカーという名の茶トラの猫を飼っていました。

とても愛情深く忘れがたい猫だったことから、猫が亡くなった後に別の茶トラを迎えて「オスカー2世」と名付け、2018年にペット飼育可能な高齢者居住区であるThe Fountains at Millbrookで一緒に暮らし始めます。

ところが去年、残念ながらオスカー2世も亡くなってしまい、デイブさんは彼の死に非常に打ちのめされていました。オスカー2世とは長年多くのことを一緒に経験してきたのです。

The Fountains at Millbrookのコミュニティライフディレクターであるリサ・リーカーマンさんによると、デイブさんは心にぽっかり穴が開いたように落ち込んでいたそうです。

居住区スタッフが若い茶トラを探して奔走

デイブさんに笑顔を取り戻したいと考えた居住区のスタッフは、動物保護施設と協力して新たに若い茶トラの猫を見つけ、彼に引き合わせることにしました。

動物保護シェルターのThe Dutchess County Society for the Prevention of Cruelty to Animalsで見つけたのは、ヘラクレスという茶トラの猫でデイブさんにぴったりです。

居住区のスタッフがデイブさんをヘラクレスに会わせると、彼は一目でヘラクレスを気に入りました。

デイブさんはその場でヘラクレスを引き取ることに決めますが、猫を連れ帰る前にあることを決めます。

「お前はヘラクレスって顔じゃないな。オスカーって顔をしとるぞ」

そう言ってデイブさんはヘラクレスを「オスカー3世」に改名したそうです。

オスカー3世は現在デイブさんと一緒に同居住区で暮らし、一緒に映画を見たり体を寄せ合ったり、ポインターで遊んだりしています。

デイブさんは、「一人で暮らすのは辛いものです。時間を割いてまでオスカー3世を見つけ、シェルターに連れて行ってくれたスタッフにはとても感謝しています」と言います。

これからは、オスカー3世と幸せに暮らしてほしいですね。