愛犬・愛猫の防災対策が大切!『ペットの防災対策に関する調査』
東日本大震災から2022年3月で11年が経ちました。
防災対策の重要性が広まる中で、ペットを飼っている方は愛犬や愛猫のための防災対策はされているでしょうか。
ペットとの同行避難に対する認知や迷子対策になるマイクロチップ装着が、現在どの程度進んでいるのか気になるところ。
そこでアイペット損害保険株式会社が、犬猫の飼育者1,050名を対象にネット上で実施した『ペットの防犯対策に関する調査』の結果が発表されたのでご紹介します。
避難所への同行避難についての認知度
最寄りの避難所がペットを連れて避難できるかを知っている?受け入れ体制は?
最寄りの避難所がペットを連れて避難できるかを「知っている」と回答した方は25.4%で、7割以上の方が「知らない」ということがわかりました。
また「知っている」と回答した方に避難所のペットの受け入れ体勢について尋ねたところ、「建物の中に一緒に入ることはできない」が半数以上という結果に。
避難所でのペットの受け入れ体制は、まだ十分に整っているとはいえない状態のようです。
避難先でのペットに関する心配事は?
ペットと一緒に避難生活を送ることを想定した場合の心配事として、「他人や他のペットとのトラブル」「慣れない場所でのトイレ」が犬猫ともに上位に選ばれました。
災害時に困らないように、普段からしつけをしておくことが重要になりそうです。
ペットとの同行避難に対する認知は?
「災害の発生時に、飼い主が飼養しているペットを同行し、指定緊急避難場所まで避難すること」が、「同行避難」と「同伴避難」のどちらに当てはまるかという問題を出したところ、正解の「同行避難」を選んだ方は51.9%と約半数にとどまりました。
災害時の同行避難が原則とされていることを「知っている」という方は、全体の19.2%、猫の飼い主さんに限定するとわずか14.0%でした。
結果を見る限り猫を飼っている方は在宅避難を考えている方が多いようですが、今後はペットと飼い主さんの安全のために、同行避難に対する認知がもっと広まっていくことが求められるでしょう。
現時点での防災対策、マイクロチップ装着の状況
ペットに関する防災対策をしている?どのような対策?
ペットのために何かしらの防災対策をしている方は19.6%でした。猫のための対策としては「ペット用の防災グッズを備えている」が最も多く選ばれています。
現時点で備えている防災グッズは「フード(おやつを含む)・飲料水」と「トイレ用品(猫砂を含む)」が上位になりました。生活に最低限必要なものを優先的に用意しているようです。
マイクロチップを装着している?これから検討する?
2022年6月より義務化するマイクロチップ装着について聞いたところ、現在ペットに装着している方は全体で23.8%、猫に限定すると15.3%という結果になりました。
マイクロチップの装着目的を尋ねると「装着されていたペットを迎え入れた」という方が最も多く、「義務だと感じたから」「迷子防止」「災害時への対策」を上回っています。
飼い主さんの中でマイクロチップの必要性が広まっているというよりも、販売元の対応が進められているという状況のようです。
既に飼っているペットへのマイクロチップの装着は努力義務なので、必ず装着しなくてはならないわけではありません。その結果、今後装着を検討するかを質問したところ「検討しない」と回答した方が6割以上となりました。
いざというときのために
いざという時に愛猫や愛犬を守れるように、ペットとの同行避難やの防災対策についての知識が広まり、避難所の受け入れ体制がもっと整えられることが望ましいです。
マイクロチップ装着も災害時の迷子防止に役立つので、装着のメリットや安全性についてのさらなる情報発信が必要でしょう。
アンケート調査の詳細は、アイペット損害保険株式会社のサイトからご確認いただけます。参考にしつつ、改めてペットの防災対策としてできることを考えてみてはいかがでしょうか。