大型犬と猫・異色のペア里親募集中|元飼い主の願い「2匹一緒に新しい家族の元へ・・・」

どうしても引き離したくない猫と大型犬のコンビ

2021年11月現在、米国ミシガン州の非営利動物保護団体「ベストパルズ・アニマル・レスキュー」では、ちょっと珍しい犬猫コンビの里親を募集中です。

同団体の役員であるミシェル・ケナットさんは、これまでに様々な動物のペアを見てきましたが、現在里親を募集しているジャーマンシェパード「ベラ」(7歳)と猫「ダスティ」(3歳)のような組み合わせは珍しいと言います。

元の飼い主は難しい事情でどうしても2匹を飼い続けることが難しくなり、彼らをベストパルズ・アニマル・レスキューの手に委ねました。

しかし、2匹以上の動物を一緒に引き取ろうと考える人は非常に稀であり、ましてや全くタイプの違う動物の場合はなおさらです。

興味は持たれるも譲渡には至らず

ケナットさんによると、これまでにベラとダスティに興味を示してくれた人もいたそうですが、いずれも譲渡には至りませんでした。

施設側は、この2匹の譲渡先を見つけるのが難しいことは承知の上で、彼らを一緒にいさせるためにできる限りのことをし、譲渡先が見つかるまで必要なだけ2匹を施設に留めるつもりだそうです。

ベラは現在ケナットさんの元で暮らしています。

とても利口なベラはケナットさんの自宅へ来た当初から落ち着いており、同じ家で暮らす他の犬猫3匹とも上手に付き合い、吠えることさえありませんでした。

一方、ダスティは現在ベストパルズ・アニマル・レスキューの猫シェルターに収容されています。

シェルターに来た当初、ダスティはとても怯えており、初日はスタッフが用意した小さなハウスに引きこもっていました。しかし2日目にはすっかり慣れていたそうです。

しばらく離れて暮らしていた2匹は、11月24日に再会しました。

飼い主の辛い決断も尊重した上で動物たちのために最善を尽くす

元の飼い主によると、2匹はとても楽しいコンビだそうです。

また、どうしてもというわけではないものの、できれば2匹一緒の譲渡先を見つけて欲しいというのが元飼い主の希望でした。

「自分のペットは絶対に手放さないという人もいるでしょうが、手放す決断をした飼い主を私は責めるつもりはありません。ひどいと思われるかもしれませんが、そんなことは彼らも分かっているでしょう。ですが長い目で見ると、その方が動物たちにとって幸せな場合もあるのかもしれません」とケナットさんは言います。

2021年12月4日現在、ベストパルズ・アニマル・レスキューにはベラとダスティを引き取りたいという申し込みが殺到しており、スタッフは新たな飼い主候補を時間をかけて吟味しているとのこと。

2匹を一緒に迎えてくれる家族は思っていたよりもずっと早く見つかりそうですね。