強風の中、橋の欄干で動けなくなっている猫を発見!
米国テキサス州のネチズ川をまたぐ高さ約40mの橋「ベテランズメモリアルブリッジ」。
2021年11月のある風の強い日、この橋の欄干にうずくまる子猫を見つけた女性が、恐怖に負けず勇敢に子猫を救出しました。
州高速道路となっているこの橋では車が猛スピードで行き交っていますが、ニコール・トニーさんは子猫を放っておくことができず、わざわざ車をUターンさせて猫の救出に戻ったそうです。
このヒヤっとするような救出の瞬間を捉えた動画は2022年に入ってSNSに投稿され、すでに1400万回以上も再生されています。
トニーさんはその後、保護した子猫を家族として迎えダッキーと名付けました。
恐怖に負けず冷静に子猫を救出
トニーさんは後日、ダッキーを救出した時の状況を説明した動画をSNSに投稿しています。
この動画によると、トニーさんはいつも職場の昼の休憩時間にブリッジシティの自宅へ戻りますが、猫の「ダッキー」を見つけた時は昼の休憩後職場に戻るために車で橋を渡っていました。
その時、橋の欄干にいる子猫を狙って鳥が近くを飛び交っているのが目に入ったそうです。
すぐに車を止めることができなかったトニーさんは、4分かけて橋の先まで行きUターンして戻ってきました。
路肩に車を止めたものの、車が時速100㎞以上のスピードで走り抜ける高速道路の上では車外へ出るだけでも危険を伴います。
また、怯えて動けない様子の子猫は、驚かせたりすれば誤って40m下の川に落ちるか、あるいは道路に飛び出して車に轢かれてしまう可能性もあるでしょう。
さらに、早く助けなければ上空を飛び交う鳥たちに攻撃されてしまう恐れもあります。
このため、トニーさんは内心恐怖に震えながらも、そっと子猫のダッキーに近づき驚かせないよう細心の注意を払って猫の首をつかみ車まで運びました。
危機を脱して大家族の一員となった子猫
トニーさん宅にはすでに5匹の犬と2匹の猫がいましたが、その後結局ダッキーもその仲間に加わることになります。
彼女はすでに新しい仲間たちにすっかりなじんでいるそうです。
ただし、ダッキーはやや臆病なところがあるため、トニーさんは彼女がどこかに隠れてしまったときのために首輪に鈴をつけています。
実は、トニーさんが飼っている2匹の猫のうちの1匹、メイベルは2年前にどこかへ逃げてしまいいまだに行方が分かりません。
ダッキーはメイベルによく似ており、トニーさんは彼女を保護した瞬間、おそらく飼うことになるだろうと思っていたそうです。
トニーさんの勇敢な行動のおかげで素敵な家族に出会えたダッキー。これからも末永く平和に暮らして欲しいですね。