ペットの救急救命資格「ペットBLS検定」が新たに発表
ペットBLS検定は心肺停止の犬と猫に対する「一次救命処置(BLS)」を基準とした、民間の救急救命資格です。
「BLS」はBasic Life Supportの略で、心肺停止・呼吸停止に対処するための技術を学べる検定となっています。
愛犬・愛猫は人の数倍もの速さで歳を取ります。犬ももちろんですが、特に体格差のあまり変わらない猫にとっては、犬以上に骨格が華奢なため、BLSのやり方も繊細なものになってくるでしょう。
このペットBLS検定では、6歳以上であれば誰でも受講でき、履歴書にも記載が可能で、また、認定証カードや1年間資格取得に必要な動画見放題というアフターフォローまで手厚い内容となっています。
なお、現時点では、検定への申し込みが準備中となっていますのでご注意下さい。
「ペットBLS検定」はオンラインで取得可能
この検定は申し込みから資格試験まで、すべてオンラインで完結できる資格です。
オンライン動画を観ながら技術を学び、送付された専用器材を使った実践的なトレーニングが可能になっています。
また資格試験は録画動画をLINEで送信して行う形を取っており、コロナ禍でも安心して受験できるように配慮されているようです。
またペットBLS公式テキストでは、正しい知識を身につけられるよう「日本獣医救急集中治療学会(JaVECCS)」で監修してもらったものを採用しています。
BLS(一次救命処置)の基礎とも言える心肺蘇生では、腹部圧迫、人工呼吸といった部分を学べるだけでなく、気道に異物が留まってしまった場合の気道異物除去といった命に直結する部分も学ぶことができます。
「ペットBLSトレーニングセンター」が受講者をサポート
ペットBLS検定は「ペットBLSトレーニングセンター」が企画・運営する資格です。
主に家族の一員である愛犬・愛猫にもエビデンス(RECOVER:世界基準の心肺蘇生、獣医蘇生再評価運動)に基づいた世界基準の救命トレーニングを提供出来るように作られた専門機関で2021年12月に設立しました。
同センターの設立・運営は、琉球大学地域創生総合研究棟にある「地区防災研究所」が担当しています。
ただ、トレーニングセンターとは言っても、実際に通学するという訳ではありません。このトレーニングセンターでは、飼い主さんたちの意見を採り入れ、講習会のスタイルはオンラインで、且つ、ペット同伴でも受講できるようなスタイルを実現しています。
今や愛犬や愛猫も高齢化が進む中、こういった資格はもしもの時のために大変役に立つものだと思うので、検討してみてはいかがでしょうか?