日本ペットフード協会が【2021年全国犬猫飼育数】を発表!コロナ禍の需要増でペット数が大幅増

日本ペットフード協会による2021年全国犬猫飼育実態調査の結果

日本ペットフード協会による2021年(令和3年)全国犬猫飼育実態調査の結果が、2021年12月22日に発表されました。

調査対象者は20代~70代で、2013年~2021年までの9年間の調査結果を集計しています。

犬猫飼育頭数の結果

犬の飼育頭数は710万6千頭、猫の飼育頭数は894万6千頭、犬・猫の推計飼育頭数全国合計は1,605万2千頭という結果になりました。

2013年から猫の飼育頭数はゆるやかに増加しており、減少傾向にある犬の飼育頭数を現在では上回っています。新型コロナウイルスの流行以降は、特に新規飼育者の数が増加していることがわかりました。

ペット促進に向けた非飼育者の阻害理由と、飼育きっかけ調査の結果

今後のペット飼育促進に向けて非飼育者のペット飼育を阻んでいる「阻害理由」と、ペット飼育者の「飼育理由」を調査しています。

「阻害理由」としては犬1位・猫2位に「旅行など長期の外出がしづらくなる」、犬3位・猫1位には「集合住宅に住んでいて禁止されている」、犬2位・猫3位は「別れがつらい」という回答が上位になっています。

「飼育理由」は犬1位・猫2位が「生活に癒し、安らぎが欲しかったから」、犬2位・猫1位には「過去に飼育経験があり、また飼いたくなったから」が選ばれました。

ペットの平均寿命の調査結果

犬の平均寿命は14.65歳、猫の平均寿命は15.66歳という結果でした。それぞれ犬は2010年よりも1.30歳プラス、猫は0.78歳プラスと犬猫ともに平均寿命はのびているということがわかりました。

特に猫の寿命は家の外に出ない場合は平均16.22歳、家の外に出る場合だと平均13.75歳と外で過ごすかどうかで平均寿命に差が出ています。

ペット飼育者にとってのペットとは

ペット飼育者にとって生活に喜びを与えてくれることを調査したところ、犬の飼育者は「家族」「ペット」の順、猫の飼育者は「ペット」「家族」の順で回答が多いという結果になりました。

特に40~50代や単身者、未婚親同居者にその特徴が顕著に表れています。

調査結果からコロナ禍でペットに癒しが求められていることが判明

今回の調査結果で特に注目されているのが、新型コロナウイルス流行のペット飼育への影響です。コロナが流行する前と比べて、コロナ流行後は新規のペット飼育者が増加していることがわかりました。

コロナ禍でペットとの生活に癒しを求めている人や、ペットの存在により家族内のコミュニケーションを深めている人が多いということがうかがえます。

コロナ禍で新しく犬や猫を飼い始めた人に調査したところ、犬の飼育者は犬との日々に穏やかさを感じており、猫の飼育者は猫との毎日に楽しさを感じている方が多いようです。

ご紹介した他にも、年代別の飼育状況やペットフードのタイプ別利用率、ペットのための1ヶ月の支出などの調査結果も掲載されています。興味のある方はぜひご覧になってください。