亡き愛猫のためにハーフマラソン21回完走の偉業を成し遂げた男性
イングランド南部ウェスト・サセックスにある海に面した街、ワージングに住むジェームズ・ベイダーさん(52歳)。
今は亡き愛猫「ナーマル」をしのんで、英国の猫保護団体「Cats Protection」の資金集めに協力することを目的に、2021年1月から9月までの間にハーフマラソンを21回走るという偉業を成し遂げました。
それまではワージング周辺でひたすらハーフマラソンを走っていたベイダーさんですが、締めくくりとなる21回目は、2021年9月12日に開催された世界的なハーフマラソン大会「Great North Run 2021」でした。
マラソン大会を無事に終えたベイダーさんは感無量の様子です。
新型コロナの影響から21回走ることを思いつく
今回のチャレンジは亡き愛猫ナーマルを偲ぶためのものであると同時に、「Cats Protectionワージング支部」のための募金活動の一環でもあります。
ベイダーさんは当初、2020年の「Great North Run」に出場する予定でしたが、新型コロナの影響で同大会が中止となり、代わりに翌年2021年に21回ハーフマラソンを走ることを思いつきます。
Cats Protectionのチャリティイベント担当者であるジーナ・ロジャースさんによると、「コロナ禍のため資金集めが難航する中ベイダーさんのような人のチャレンジは非常にありがたいこと」だそうです。
ベイダーさんは、「ワージングの地元住民として、また愛猫家としてサポーターの寛大な寄付に恐縮しています。世界最大のハーフマラソン大会であるGreat North Runに参加できたことは忘れられない記念となるでしょう」とコメントしていまます。
地元チャリティショップでもよく知られた愛猫家の貢献にスタッフも感激
Cats Protectionは90年以上にもわたり猫の保護活動を行っており、150万頭以上もの猫や子猫が同団体により新たな家を見つけています。
ベイダーさんは、14年もの間毎日喜びを与えてくれたナーマルを追悼するにあたり、募金活動をする相手としてCats Protection以上に相応しい団体は思いつきませんでした。
彼は、Cats Protectionの地元のチャリティショップに定期的にバーゲン品を買いに来ることでよく知られており、今回の彼の貢献にはスタッフも驚いています。
走行総距離443km、総時間約50時間
ベイダーさんが21回のマラソンで走った総距離は443km、時間にして50時間16分44秒、Cats Protectionのワージング支部のために集まった寄付金は2500ポンド(約40万円)に上るそうです。
ベイダーさんは、「コロナのパンデミックにより仕事が保留となってしまったため今回のチャレンジにエネルギーを注ぐことができた」と言います。
コロナ禍のタイミングを上手く利用して素晴らしい偉業を遂げたベイダーさん。亡き愛猫ナーマルも喜んでいるに違いありません。