猫の気持ちがわかる猫語一覧!鳴き声を正しく理解するコツは?

猫の気持ちがわかる猫語一覧!鳴き声を正しく理解するコツは?

猫語を理解できていますか。猫は猫語で人間に感情や要望を教えてくれています。理解できればコミュニケーションに役立つでしょう。猫語一覧や理解のコツを紹介しますので、愛猫との暮らしにお役立てください。

猫語を人が理解してあげるメリットは?

訴える猫

猫の鳴き声は70種類以上あるといわれており、それぞれ意味が違います。そんな猫用語を人が理解するメリットは以下の通りです。

  • 一緒にいて居心地の良い人だと猫に認定される
  • 猫と良好な関係が築ける
  • お互いへの愛情や信頼関係が深まる
  • 要望をスムーズに把握できる
  • 猫の不調に気づける

子猫や保護猫を迎えたばかりのときは、特にお互いが不安に感じているものです。すでに一緒に暮らしている猫とも、猫世界の言葉がわかるようになれば、コミュニケーションがスムーズになるでしょう。要望も把握しやすくなるはずです。

猫世界の言葉を覚えると、今以上に猫との暮らしが楽しめるようになるでしょう。すべてを1度に覚えるのは難しいとしても、少しずつ覚えてみることをおすすめします。

猫の鳴き声からみる猫語一覧!

鳴いている猫

猫の鳴き声からみる猫語一覧を紹介していきます。鳴き声のパターンは70~100種類もあるといわれているため、すべてを理解するのは難しいものです。

ここでは代表的な猫の言語12種類について、意味を紹介していきます。個体差がありますので、普段愛猫がどのような鳴き声を出しているか、猫語録を作ってみるのもおすすめです。
鳴き声だけでなく、どのような様子かも併せて判断してください。

人語に変換するとどのような意味なのか、さっそくチェックしてみましょう。

小さく短い「にゃっ」は親しい相手への挨拶や返事

猫が小さく短い声で「にゃー」と鳴いているなら挨拶です。顔を見て鳴くときもありますが、目は閉じている可能性もあるでしょう。鳴いたのが朝なら、猫語でおはようです。尻尾を軽くぱたぱたと振ることもあります。

悲しそうな声に聞こえるかもしれませんが、挨拶なので心配は不要です。返事をしてあげると、猫は喜ぶでしょう。

尻尾を立てて「にゃーん」と鳴くなら嬉しさの表現

猫が尻尾を上に立てて「にゃーん」と鳴きながら飼い主の足に匂いを擦りつけていたら、嬉しさの表現です。鳴き声は穏やかで、テンポは少し速くなります。飼い主に合わせて、体を擦りつけながらついてくることもあるでしょう。

猫は喜んでいますので、相手をしてあげると喜びます。遊ぶタイミングにもぴったりです。

声を出さずに口を開けて鳴くなら愛情表現や甘え

子猫・成猫いずれも声を出さずに口を開けて鳴くなら、愛情表現や甘えです。不安に感じている可能性もあるため、優しく話しかけてみましょう。この鳴き方は「サイレントニャー」「サイレントミャオ」などと呼ばれています。

実際には声が出ているものの、周波数の関係で人間の耳には届きません。もし見かけたら、たくさん遊んであげましょう。

ヒゲ立てた状態で「ニャオン」と繰り返し鳴くのは要求

飼い主を見ながらヒゲを立てた状態でニャオンと繰り返し鳴くなら、何らかの要求であると考えられます。だみ声で、尻尾は大きく揺れている状態が多いでしょう。

外に出たい・トイレ掃除をしてほしいなどの要求を伝えようとしています。猫が何を求めているのか、状況を確認してみましょう。

何かをしながら「ニャ」と連呼するなら楽しい時の独り言

尻尾を立てた状態で「ニャ ニャ」と繰り返し言うなら、基本的には楽しいときの独り言です。楽しさを伝えようと、飼い主に近寄ってくるときもあります。

ひとりで遊んでいて夢中になっているなら、心配しなくても大丈夫でしょう。そっと見守ってあげてください。

「ゴロゴロ」と喉を鳴らすならリラックスした状態

猫がゴロゴロと喉を鳴らしているのなら、リラックスした状態です。子猫が母乳を飲んでいるときにも、同じようにゴロゴロと喉を鳴らします。

ただし体調不良の猫が、不安を解消するために喉を鳴らすこともあるようです。満足している様子なら問題はありませんが、体調不良の可能性がないかチェックしてみましょう。

鳥や虫を見て「カカカ」「ケケケ」と鳴くなら獲物を見つけた合図

猫が鳥や虫を見て「カカカ」「ケケケ」と鳴くなら、獲物を見つけた合図で、クラッキングとも呼ばれています。特に届かない場所にいる何かを見つけたときの鳴き声です。

鳴き声自体はそれほど大きくありません。猫が危なくないように見守ってあげましょう。

猫が「ギャッ」と鳴いたら強い痛み

大きな声で「ギャッ」と鳴くのは、猫が強い痛みを感じたときです。交尾後のメスは強い痛みを感じるため、「ギャッ」と聞こえる声で鳴く可能性があります。

痛みにはさまざまな原因が考えられるでしょう。交尾後なら問題はありませんが、心当たりがないなら怪我をしていないかチェックしてみてください。

猫が「クルルル」と長く鳴くなら要求

「クルルル」「クルクル」と長く鳴くときは、要求の主張だと考えられます。また「プルル」と鳴くこともあるでしょう。

ご飯が食べたい・遊んでほしいなど、考えられる要求もさまざまです。猫が何を訴えかけているのか、理由をチェックしてみてください。

猫ががつがつ食べながら「アウアウ」と鳴くなら食事に夢中

耳を立てて背筋を伸ばした猫が、「アウアウ」言いながら何かを食べているなら、食事に夢中です。唸り声にも似ているため、怒っているのでは……と不安になる飼い主もいるかもしれません。しかし食べているのが好物だったりお腹が空いていたりするときの声ですので、心配しなくて大丈夫です。

お腹が空いているわけでないのなら、好物を判断する基準に使えるでしょう。

猫が尻尾を丸めて「シャーシャー」と鳴くなら怒りや威嚇

猫が体を縮め尻尾を丸めて「シャーシャー」と鳴くのは怒りや威嚇の合図です。びっくりしたときには、背中の毛を逆立てていることもあります。

基本的には猫に対する威嚇です。多頭飼いしている猫が「シャーシャー」と威嚇するなら、他の猫と離して様子を見ましょう。お風呂に入れたあとに、怒って「シャーシャー」と鳴くこともあります。

猫が体を後ろに引いて「ギャァー」と鳴くなら恐怖の意味

悲鳴のような声で猫が体を後ろに引いて「ギャー」と鳴くなら、興味を意味しています。逃げ出せる体制ではあるものの、攻撃の準備もしている状態です。背中は逆立ち、耳は後ろに伏せられているでしょう。

病院で痛みのある場所に触られたときにも、ギャーと鳴く可能性があります。声をかけて猫を落ち着かせてあげましょう。

猫語一覧を正しく理解するコツ

めがねと猫

猫語一覧を正しく理解するコツについて紹介します。愛猫が話す猫語を人語に正しく変換するためには、コツを把握しておきましょう。

  • 鳴き声以外にも猫の表情や行動をよく観察する
  • 鳴き方や声の高低には個体差があると理解しておく

2つのコツを紹介しますので、理解を深めるために確認してみてください。

鳴き声以外にも猫の表情や行動をよく観察する

猫語を理解するには、鳴き声以外にも猫の表情や行動をよく観察する必要があります。しっかりと愛猫の様子をチェックしてみましょう。

  • 猫が何を見ているのか
  • 猫が何をしているのか
  • どのようなボディランゲージをしているのか

猫語一覧は一般的な意味であり、状況によっては違うことを話している可能性もあります。しっかりと愛猫を見たうえで、何を話しているのかを理解してあげましょう。

鳴き方や声の高低には個体差があると理解しておく

猫の鳴き方や声の高低には個体差があると理解しておく必要もあります。人間も、声の大きさや高さには個人差があるものです。同様に猫の鳴き声や声の高さにも個体差が見られます。

猫語一覧には「大きな声」「高い声」と表記されていますが、すべて同じになるわけではありません。その猫の鳴き声が大きいのか、高いのかなどを把握していないと、判断を間違えてしまう可能性があるでしょう。猫語を理解するのなら、愛猫の声の大きさや高さは把握しておく必要があります。

まとめ

話しかける猫

猫は人間に対して、猫世界の言葉を使って、たくさん話しかけてくれています。そんな猫語を理解しておくと、愛猫とのコミュニケーションの1つとして役立てられるでしょう。

猫語からは「楽しい・嬉しい・怖い・痛い・おいしい」などさまざまな感情が推測できます。要求を伝える猫語を理解できるようになれば、「理解してくれる」と猫からの信頼が深まるはずです。

猫語の種類は多いため、1度にすべてを覚えるのは難しいものだと考えられます。少しずつ覚えて、猫との暮らしに役立ててください。コツとして、個体差には注意が必要です。鳴き声には個体差があるため、しっかり愛猫をチェックして、理解してあげましょう。