猫の聴力が発達している理由は?
猫は聴力が優れていると言いますが、そもそもなぜ発達をしているのでしょうか。猫が飼い主さんの聞こえていない音に反応をしたり、帰宅をする前から玄関にお迎えに行ったりするなど、不思議な行動をすることがありますが、これは全て「聴力が発達しているから」なのです。
猫の聴力は人間の何倍も発達しており、それは「ネズミの声を聞くため」に発達をしたと言われています。猫は大昔、山などで野生で生息をしていました。そのときにネズミなどの小動物を狩りして捕まえていたのですが、ネズミを捕まえるためにその鳴き声を聞くために徐々に発達をしたようです。
猫はあまり視力が良くないために、素早いネズミを夜に捕まえるのは難しいですよね。そのようなときに頼りになったのが「聴力」だったのです。狩りをするうちに聴力は発達し、ネズミの声が聞けるだけではなく、「どれくらいの距離に何匹いるか」ということまでも把握することができるようになったようです。その聴力は家猫となった今でも保持されていることで、耳が良いんですね。
猫の耳がすごい6つのところ
猫の耳には優れていることがたくさんあります。飼い主さんが知れば「猫ってすごいな!」と思うこと間違い無しな、驚くべき耳の才能についてご紹介します。
1.1km先まで耳が聞こえている!?
猫は飼い主さんが聞こえていない音に反応をして振り向いたり、首を傾けて集中をしたりすることがありますよね。猫の年齢や種類にもよるのですが、何と「1km先の音が聞こえている」とも言われています。
猫って飼い主さんが帰宅する前になると玄関に待機をしたり、気がついて出迎えてくれたりすることってありますよね。これは、帰宅をする前の車のエンジン音を数キロ先から聞き分けているのでお出迎えすることができると言われています。
2.ありの足音も聞ける
こちらは確証はないのですが、猫の耳は発達しているあまりにアリが歩く足音も聞こえると言われています。遠くで餌を入れると走ってやってきたり、ほんの小さな音にも反応したりするのは、猫の聴力が優れており様々な音を聞き分けることができるからなのです。
3.周波数
猫は特にネズミの鳴き声に似た高い音が聞くことができ、女性の声を好んで聞くと言われていますが、猫の聴力で聞き取れる周波数である「可聴域」が大変優れています。猫の聴力で聞き取れる周波数は「25〜7万5000ヘルツ」と言われており、犬よりも優れています。
4.犬や人間と比べると
犬の聴力は40〜65000ヘルツ、人間の聴力は20〜20000ヘルツです。猫の聴力は犬や人間よりも優れており、「人間の4〜5倍」の聴力があるということになります。
5.音源を正確に
猫は様々な音を聞くことができますが、音までの距離や音源の高低なども正確に聞き分けることができると言われています。ネズミの小さな鳴き声だけで、距離や何匹いるかを把握をすることができるくらいで、「距離をつかむ感覚は犬の2倍」とも言われているのです。
6.両耳バラバラに動かせる
そもそも人間は耳を動かすこともできませんが、猫は左右の耳をバラバラに動かして情報を収集しています。ここまでも自由に動かせるのは「筋肉」が関係しており、猫の耳は「27個」もの筋肉があります。それにより様々な音でも過敏に反応して聞き取ることができ、感情によっても耳がピンとしたり倒れたりなど、現れやすいのですね。
まとめ
猫の聴力は人間や犬よりも優れており、人間の4〜5倍の聴力があります。ここまでも発達をしたのは野生に生息していたとき、視力があまり良くなかったこととネズミの鳴き声を聞くために発達をしたのです。猫の耳ってすごいんですね。