雷や花火…音を怖がる猫のためにするべきこと3つ

雷や花火…音を怖がる猫のためにするべきこと3つ

猫は大きな音を怖がる動物です。掃除機やドライヤー、ドアの開け閉めやスリッパなどのパタパタ音を嫌がる猫は多くいます。それ以上に大きい音が外から聞こえるときはどうしたらよいでしょうか?対策を考えてみたいと思います。

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

1.猫のベッドを窓際から移動

怖がる猫

猫のリラックスできるベッドやタワーの設置場所が窓際にある場合は、雷や花火の音や光でビックリしてしまう猫も多いかもしれません。また、大きな音の振動が窓や壁から伝わることもあるでしょう。人間でも大きいなと感じる音は、猫にとってみればもっと大音響の大騒音です。音だけではなくイナビカリなど、強い光や花火の点滅も恐怖に感じる猫がいるでしょう。

天気予報で雷や嵐が起こる、花火大会が開催されるなど情報をキャッチした時は、猫のベッドが窓際に近いのであれば、部屋の中央に移動して大音響を少しでも減らせるようにしておきましょう。

飛行機の飛ぶ音も場所によっては大騒音ですから、同じように気を付けてあげてくださいね。

2.窓に防音対策をほどこす

窓際の布団にくるまる猫3匹

部屋の外の音を家の中から遮断する方法がいくつかあります。

窓際の防音措置として「ガラス窓へフィルムを貼る」「厚めの遮光(遮音)カーテンをおろす」「雨戸を閉める」など、部屋自体に工夫をすることで外から入ってくる音を少なくし、猫の恐怖を減らす事ができます。

夏の暑さや冬の寒さは窓から入ってくるのはご存知でしょうか?サーモグラフィで写し出される映像では、窓際や玄関は極端な色になります。窓へ貼るフィルムは防音だけではなく、エアコンの効きを良くする事もできます。

防音にもなり、省エネにも良く万が一の時にガラスの飛散も防げますので、猫にも安心の素晴らしい対策ですよね。

3.飼い主の準備

猫を抱きしめる男性

飼い主が雷や花火を嫌がれば猫にも伝染します。ぜひ、怖くない大丈夫だよという気持ちを持って落ち着いた態度で猫に接してあげてくださいね。

なお雷や花火が予測される日に、それらを怖がる猫だけで留守番をさせるのは出来れば避けてあげましょう。抱っこの好きな猫ならば、抱き上げて一緒に布団の中に入れてあげても良いかもしれません。ただ、パニックになる可能性がある場合には、飼い主さんのけがにつながりますので、抱っこしない方が良いでしょう。

飼い主の心の準備が出来てリラックスしていれば、猫の恐怖も少しは和らぐことができるでしょう。

まとめ

ルナ

雷や花火…音を怖がる猫のためにするべきこと3つについてお伝え致しました。

大きな音は予測がつかなく鳴る事も多いでしょう。しかしあらかじめ心の準備や部屋の対策を施していれば、いざという時に慌てないで済みますね!愛猫のために出来ることは、何でもしてあげたいですね。

監修獣医師による補足

大きな音に驚いたり、環境の変化でとても大きなストレスを受けて生活に支障がある場合には、抗不安薬や鎮静剤などを使ってストレス源がなくなるまでの時間を過ごさせてあげることもできます。環境の管理で猫のストレス源をなくしてあげられることが一番良いですが、それが不可能な場合には獣医師に相談してそのような薬を使うのも選択肢の一つです。

獣医師:木下明紀子

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