猫の白目が見えるのは?
瞳が大きい
猫の白目ってどこにあるのでしょう?見たところ白目があるのかさえわかりませんが、実は猫にも白目はちゃんとあります。
猫の白目と言われる部分は色彩の外側からチラッと見える所を言います。猫の目は大きいのが特徴的ですが、瞳孔の幅は最大で14mmにもなるそうです。人間の倍くらいの幅にもなると言われています。これだけの大きな瞳を左右に動かせば角度によって、白目がチラホラ見えるのもわかる気がしますね。
大きく目を見開いた時に横顔から白目が見えたり、上を向いた時に白目が見えたりしますね。ちなみに、猫の瞳孔を細くしたり大きくしたりするのは、副交感神経と交感神経のコントロールによるもので、自らの意思で変える事ができないそうです。
瞬膜が出てる
猫の瞳の目頭辺りの、内側から見えるのを瞬膜と言います。瞬きをする時に、膜が瞬間的に出てくる様から瞬膜と言われるそうです。別名、第三の瞼とも呼ばれる瞬膜は、白いですが白目とは別のものです。
瞬膜は、上下ではなく左右から中央に向けて膜を閉じます。猫の眼球を守るためにある瞬膜は、左右に動かした時や寝ている時、眠い時などに白い膜の部分が見えるのです。
瞬膜が戻らない原因
猫の瞬膜は、通常は見えたり隠れたりしているものですが、露出したまま戻らない猫もいます。単純に目が大きいと言う理由もありますが、病気の可能性も考えられます。
炎症を起こしている時は白色から赤みのある色になります。チェリーアイと言われる目の病気です。ほかにも、ウイルス感染による結膜炎、肝臓疾患、ストレスなどが考えられられます。また、ゴミやケガで異物が目に入ってしまうと、目が腫れて瞬膜が露出してしまう事もあります。
猫の白目が見えないのは?
敵から身を守るため
猫の白目が、正面からは見えないのは敵から身を守るためだと言われています。白い部分があると目の位置や視線が相手にバレやすくなり、身の危険のリスクが高まるからと言われています。自然界で生き抜く知恵とも言えるでしょう。
暗闇に対応しているから
猫の目から白目が見えないのは、夜行性だからと言う理由でもあるようです。薄暗い時間から活動を始める猫の場合、白目よりも角膜部が大きい方が有利になります。多くの光を吸収し、反射板に映し出していく必要性があるからです。猫が生きていくためには、外見のバランスよりも、機能性が重視された構造になったのでしょう。
人と猫の白目の役割
人間の白目の部分を強膜と言います。動物にも強膜は存在しますが、人間のように露出がなく、露出していたとしても、目立ちにくく体毛に近い色をしているそうです。このため人類の祖先は白目が露出していなかったようです。
この事から、動物に白目が見えないのは、視線がバレるとデメリットになるからなのです。人間の白目が見えるようになったのは、コミュニケーションをとるためだそうです。人間の場合は、集団で狩りをするため獲物に目を光らせる必要性と、狩りを円滑に行うためのアイコンタクトが必要になったからだそうです。
白目から「相手を見ている」という事を伝えるメリットになるのでしょう。動物は狩りをして生きていくのを最優先し、人間はコミュニケーションを最優先したのが、猫に白目がない理由として繋がるのではないでしょうか?
まとめ
今回、猫の白目についてまとめてみました。猫の白目は色彩から外側を言い、内側を瞬膜と言うようです。白目も瞬膜も、健康な猫の場合はあまり露出しないと言います。しかし目の大きな猫は白い部分が見えているそうです。
私の飼っている猫もたまに、白目が見えることがあります。横から見た時や、寝ている時や、そろそろ眠いと言う時などに、垣間見れる事があります。猫の白目は露出していない事が多いのですが、万が一、猫の白目に違和感を感じるようであれば、獣医さんに相談してみると良いと思います。