猫の目の意味って知ってる?猫に関することわざ、慣用句について

猫の目の意味って知ってる?猫に関することわざ、慣用句について

日本語のことわざや慣用句の中で「猫の目」という言葉が使われる時、どのような意味で用いられているかご存知ですか??昔から人間に馴染みが深い猫は、日本だけでなく海外のことわざや慣用句に数多く登場しています。今回は「猫の目」の意味と、猫に関することわざや慣用句、さらにフランス語の猫にまつわることわざについて解説します。

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猫の目ってこんな意味

猫の眼

「猫の目(ねこのめ)」は、物事や状況がめまぐるしく変化することを意味する言葉です。これは周りの明るさが変化したときに、猫の瞳孔が大きくなったり、小さくなったりする様子からきています。

猫の精神状態によって瞳孔の大きさが素早く変化することから、気持ちがすぐに移り変わることに例えられ「猫の目のよう」と表現します。猫の目を使った例文を2つご紹介します。

  • 政策が猫の目のようにコロコロ変わる
  • 女心は猫の目のようだ

変化に周りが振り回されている様子がイメージできる例文です。他にも山の天気など、変わりやすいものを表す場合によく使われます。

その他の猫に関することわざ、慣用句

本と猫

猫の目以外にも、「猫」がつくことわざや慣用句は数多くあります。意味や使い方を見ていきましょう。

猫に小判

人間にとって貴重な小判も、猫にとっては価値がないという意味のことわざです。貴重なものを与えても、価値がわからない相手には役に立たないことから、「無駄なこと」という意味で使われます。

同じ意味で使われることわざには「猫に石仏」「猫に胡桃を預ける」「豚に真珠」「馬の耳に念仏」など、動物を用いたものが数多くあります。

猫に鰹節

鰹節に目がない猫の性質から、そばに好物を置くことを意味します。すぐにでも取られる危険があり、油断できない様子を表すときに使われることわざです。過ちが起こりやすいという意味でも使われ、同じ意味の言葉に「猫に乾鮭」があります。

猫をかぶる

「猫をかぶる」とは、本性を隠しておとなしそうに振る舞うことを意味します。特に女性が人前でよく見られようと、普段とは態度を変えている場合に使われます。また、本当は知っているのに、とぼけて知らないふりをするときにも使われる言葉です。他にも近い意味で「借りてきた猫」という言葉もあります。

猫も杓子も

「猫も杓子も」という言葉には「全てひっくるめて」「みんな同じ」などの意味があります。「猫も杓子もスマホゲームに夢中だ」など、多くの人の間で流行しているものを表すときによく使われます。

杓子とは、ご飯を盛り付けるしゃもじのことです。主婦が使うしゃもじと、家でいつも寝ている猫は家庭をイメージさせる象徴です。この2つを並べることで、家族が総動員する様子を表していると考えられています。

他にも、神官と仏弟子を表す「禰宜と釈氏(ねぎとしゃくし)」から来ているなど由来には諸説あります。

猫の額

非常に狭い場所という意味です。猫の額は毛に覆われていて場所が不確かなことから、「あるのかないのか分からないほど小さいこと」を指すときに使われます。自分の家の庭、土地の広さを謙遜するための言葉で、人のものに使うと失礼に当たるので注意しましょう。

猫は長者の生まれ変わり

長者は金持ち、富豪という意味を持っています。猫の寝てばかりいる様子から、前世が何不自由なく暮らしていた長者だったのだろう言われたことが語源です。

似た響きのことわざに「猫は傾城の生まれ変わり」があります。傾城とは遊女を意味し、しなやかな猫の仕草がまるで遊女のようだという例えから来ています。

猫にまたたび

非常に好きなものを表すときの例えです。猫にまたたびが大好物であることから、与えると喜ぶもの、大人しくさせたいときに効果を発揮するものを意味します。「猫にまたたび、泣く子に乳」など、他にも与えると効果があるものと並べて使う場合あります。

猫に関するフランス語のことわざ

フランスと猫

日本語の「猫の目」のように、猫に関するフランス語のことわざを集めてみました。

Les chiens ne font pas des chats.

和訳:犬は猫を産まない

犬からは犬、猫からは猫しか産まれないことから、子は親に似るという意味のことわざです。日本でも「蛙の子は蛙」ということわざが同じ意味で使われています。

Quand le chat n’est pas là, les souris dansent.

和訳:猫がいない時に鼠が踊る

鼠にとって猫が天敵であることから、プレッシャーを与える存在がおらず、のびのびできる様子を意味しています。日本の「鬼の居ぬ間の洗濯」と同じ意味です。フランスでは親の目を盗んで、子供がいたずらをしたときに使われることが多いようです。

Appeler un chat un chat.

和訳:猫を猫と呼ぶ

相手をそのままの名前で呼ぶ様子から、歯に衣着せず物を言うこと意味することわざです。フランス人作家の言葉が語源となっています。

Chat échaudé craint l'eau froide.

和訳:一回やけどをした猫は常温の水からでも逃げる

前の失敗に懲りて必要以上に用心することを表すことわざです。日本にも同じ意味を持つことわざに「羹(あつもの)に懲りてなますを吹く」があります。熱いお吸い物に懲りて、冷たいなますまで吹いて冷まそうとするほど、余計な心配をすることの例えです。

A bon chat,bon rat.

和訳:いいネコにはいいネズミ

防衛は、攻撃に釣り合ったものでなければいけないという意味のことわざです。いいライバル同士を表すときに使われます。

まとめ

猫の眼

「猫の目」は「コロコロと状況や心情が変わる」という意味ですが、女心や天気など日常での使い方は様々なパターンがあります。また、猫にまつわることわざは日本だけでなく、海外にも多く存在します。

ことわざに登場する猫の様子から、昔の人が猫にどのようなイメージを持っていたかを想像してみるのも面白いですね。