猫の座り方の種類
1 香箱座り
こうばこ座りは、上から見た形が四角く、箱の形に見える事から言われます。猫の座り方でよく見かける姿勢で、猫をイメージするのはこのポーズが多いのではないでしょうか?前足と後ろ足を折り曲げて、お腹の内側にしまうとあっという間にコンパクトサイズに早変わりします。
2 エジプト座り
お尻は地面につけて、後ろ足を折りたたみ前足は直立している座り方を言います。イメージするなら、犬がお座りをしている時の姿勢です。猫の場合は、足を揃えて座るようです。エジプト座りと言われる由来は、エジプトの猫の女神と言われた「パテスト」が、猫の姿をしていた時に同じ姿勢だったそうです。前足を揃えて、猫が今にもお辞儀をしそうなポーズです。
3 スフィンクス座り
お腹は地面につけた状態で、後ろ足だけ内側にたたみ、前足は揃えて前に伸ばした姿勢を言います。
犬によく見かける座り方ですが、猫もこの座り方をします。その名の通り、エジプトのスフィンクスに見えるのでそう言われるようになりました。
4 しっぽ巻き
しっぽ巻きは名前の通り、足の周りにしっぽを巻き付ける座り方を意味しています。見た目は何だか、置き物かのようなお上品とも言える姿勢です。巻き座りと言う言い方もあるようです。
5 スコ座り
スコ座りは「スコティッシュフォールド」の猫から名前がついたようです。人間が腰を下ろした時に見せるポーズに似ています。お尻を床に付けて大きく足を広げて、開いた足の間に前足を置くようにする座り方です。この座り方を、スコティッシュフォールドがよくやる姿勢なので、命名させたようです。見た目の可愛さから一変して、おじさんのようにも見えてしまうとか。
6 横座り
猫が横に寝ている格好を横座りと言います。この時、前足は地面につけたままでスフィンクスポーズですが、お腹から下の下半身が横に向いた姿勢です。足を組んでいるような少し色っぽいポーズは、人間で言う女座りに似ているイメージからきているようです。
猫の座り方の気持ち
香箱座り
この座り方をしている時の猫は、リラックス状態です。手足をしっかりお腹にしまっている事から、猫が安心している事がわかります。この座り方をしている場合、リラックス出来ている反面、痛みや苦しみを我慢している場合もあります。もしかすると、猫の体調が悪い可能性もあるので注意してあげるようにして下さい。体の大きな猫や体重の重い猫は、この座り方が苦手なようです。
エジプト座り
この座り方をしている時は、他の時よりも警戒態勢があるようです。腰は下ろしているけど、前足を立てている状態は瞬時に動ける体勢と言えます。おねだりする時などに、飼い猫が飼い主の前で見せますが、野良猫に多く見られるポーズだそうです。
スフィンクス座り
この座り方をしている時は、少しリラックスしているけれど、少し警戒心もあるようです。後ろ足は内側にしまっていますが、前足はしまわないのが半々の気持ちになっているのでしょう。何かあればすぐに逃げられる状態をキープしているようです。
しっぽ巻き
猫の警戒心の表れや、自分の居場所を悟られないように、においを消すと言った意味があるそうです。猫がよく、しっぽを体に巻き付けているのを見かけるなら、警戒心を強く感じているのかも知れません。
スコ座り
この座り方は、どう見てもリラックス出来ていると言って良いでしょう。スコティッシュフォールドがよくする姿勢ですが、猫の骨格を考えると、かなり無理な体勢だろうと思います。
スコ座りを見ると、変わった格好をする猫にも思いますが理由があるようです。このポーズができる猫は体が柔らかいからではなく、関節の負担を軽減させる為の座り方なのです。遺伝性などからくる“骨軟骨異形成症“と言う病気で、骨の成長に問題がある事が多く言われているそうです。
横座り
体が横たわっている状態を見ると、猫がリラックスしている事がわかります。横座りをしている猫の前足の状態から判断するとわかりやすいでしょう。体全体を横に向けて前足を地面につけていないと、かなりリラックスしている状態になります。お腹を見せているのもひとつのポイントです。
まとめ
猫が座り方の名前と気持ちについて紹介しました。猫の座り方でよく見かける香箱座りから、珍しいスコ座りなどもあり、名前がちゃんとあるのにも驚きますよね。猫の座り方を見て、「今こんな気持ちなんだ」と思えるのも良いもんですね。