セラピーキャットとは
近年では、猫が大ブームですよね。大きな瞳や可愛らしい仕草など、見ているだけでも癒やされ、そして触ることで更に癒やされるわけですが、これらを仕事として行っている猫ちゃんもいます。
海外では新しい治療法としても注目される動物療法である「アニマルセラピー」というものを、猫ちゃんたちが担ってくれるお仕事を「セラピーキャット」と言います。
犬が担っている場合には「セラピードッグ」です。病院を介在して患者の治療にあたるのが、猫ちゃんというわけなのです。
セラピーキャットのお仕事内容や役割
セラピーキャットは、患者さんのために欠かせないお仕事をしてくれます。患者さんの元へ訪れてくれる「訪問セラピーキャット」や「派遣セラピーキャット」。
介護施設に猫とスタッフが訪問をしてくれるサービスです。猫と患者さんの触れ合いは、「生活の質の向上」へとつながります。
介護施設では、体が不自由になってしまった方や御年配の方がたくさんいらっしゃいます。そこで「癒やしを提供する」のが猫ちゃんたちのお仕事です。
海外では「動物介在医療」と認可がされていますが、日本ではまだ医療行為という認識がされていません。しかし介護施設や特別養護老人ホームなどでは、セラピーキャットは大活躍をしています。
お仕事内容としては、月に1〜2回介護施設などを訪問してスタートをします。患者さんや利用者さんが猫と遊んだり、足の上で触ったりなど「猫と過ごす時間」を楽しむのです。
ただこれだけのことなのですが、この新鮮なひとときに皆さんが自然と笑顔が増えるようになります。
基本的にはこの訪問や、派遣サービスのセラピーキャットが有名ですが、まれにデイサービスなどを利用されている方に、「猫カフェに来てもらう」という方法もあります。
いずれにせよ、猫と一緒に過ごせることは癒やしの力を全ての人へ与えてくれるのでしょう。
訪問や派遣で基本的に活躍している
「どこの介護施設や特別養護老人ホームにも猫がいるの?」と思ってしまいそうですが、そうではありません。上項目でもお伝えしましたが、基本的に、「セラピーキャット」としてお仕事をしている猫が施設などに訪問しています。
ですから、どこにでも必ずセラピーキャットがいるわけではありません。このような会社は、セラピーキャット派遣会社などとして運営をしていますので、依頼をすることで施設などに訪問をしてくれます。
しかし、まれに保護された猫が住み着いて「介護施設自体で飼っている」ということもあります。
セラピーキャットになるには訓練するのではなく、「人との関わりを経験すること」です。
たくさんの人に触れ合い、共にすることで、例え始めは野良猫だった場合でも、自然と施設のスタッフの一員となり、セラピーキャットと変わらぬ仕事ができるようになるのです。
まとめ
猫には不思議な力があります。人々に癒やしを与えることを仕事としているセラピーキャットは、介護施設や特別養護老人ホームを訪問、派遣されて活躍しています。
このアニマルセラピーは海外では動物介在医療として認定されていますが、日本ではまだ医療行為として認められていません。
しかし、環境が変わったショックで口数が減ってしまった方も、自然と猫をきっかけに話すことができるようになったり、笑顔が増えたりするなど、猫には素晴らしい力がありす。
人にはできないような力が、セラピーキャットである猫にはあると言えるでしょう。