猫の死後にある不思議な事
愛猫の死後、不思議な体験をしたという飼い主さんは非常に多いようです。実際に飼い主さんが体験した「愛猫の死後にある不思議な事」をご紹介します。
①愛猫の鳴き声が聞こえる
猫の死後にある不思議な事の中でも、最も多くの人が経験しているのが「亡くなったはずの愛猫の鳴き声がした」ということ。特に愛猫の遺体を自宅で安置している間や、死後数日の間で体験することが多いようですね。
帰宅時やいつも愛猫がご飯を食べていた時間、飼い主さんが愛猫の死を悲しんで涙している時、場面は様々ですが家族に全員に聞こえたという人もいらっしゃいます。「ありがとう」「悲しまないで」「まだここにいるよ」そう伝えたいかもしれませんね。
②愛猫のたてる音や気配がする
猫の死後にある不思議な事として、愛猫が足音やカリカリを食べる音が聞こえたり、布団に入ってくる気配がしたり、足にすり寄る感覚がしたという飼い主さんも少なくありません。このような不思議な体験が、愛猫の死後数年たっても定期的に起こるという人も。
愛猫の行動が生活の一部になっていることで、そう錯覚してしまうのではないかと意見もありますが、愛猫の死を悲しむ飼い主さんを元気づけようとしているのかもしれませんね。
③愛猫が出てくる夢を見る
猫の死後、不思議な夢を見たという人も多いようです。中でも「夢の中で愛猫がしゃべった」というお話を聞くこともあり、これは愛猫家として願ってもない体験ですよね。
「そろそろ行かなくちゃいけない。どうか悲しまないで。」「たくさんの愛をありがとう。私は幸せです。」そんな言葉を愛猫がかけてくれたという人もいらっしゃるようです。
④愛猫に似た子との出会い
猫の死後にある不思議な事の中に、「新しい出会い」というものがあります。愛猫が亡くなってすぐに「愛猫そっくりの子猫」に出会ったり、「愛猫と出会った場所」で同じように子猫に出会ったりと、新しい縁に恵まれる経験をした人も多いようです。
これらの不思議な事は、愛猫が生まれ変わって飼い主さんに会いにきたという説や、飼い主さんと暮らしてとても幸せだった愛猫が、別の猫と飼い主さんの縁を結んだという説など様々です。どちらにしても、「思わぬ出会い」とはなかなか遭遇するものではありませんよね。
⑤愛猫からのメッセージが届く
猫の死後にある不思議な事の中に、飼い主さんへ「愛猫からのメッセージ」が届くこともあります。以前、亡くなった愛猫が眠る場所に「彼岸花」が咲いたというお話をご紹介させていただいたことがあります。
愛猫の死後数か月後、愛猫が眠る場所に彼岸花が咲いていることに気づいた飼い主さんは彼岸花の花言葉を調べました。彼岸花の花言葉は「また会う日を楽しみに」。それを知った飼い主さんは、幸せだったと思っていてくれたのだと涙が止まら中ったそうです。
「愛猫からのメッセージ」の記事はこちら
⑥愛猫が写真に写る
愛猫の死後、家族写真に愛猫らしき姿が写真に写るという経験をした方もいらっしゃるようです。生前大好きだった家族団らんの風景に、つい参加したくなるのかもしれませんね。
愛猫の死後に不思議な体験をした人は非常に多く、そのどれもが飼い主さんへの愛を感じさせられるものばかりですね。
愛猫がまだ側にいるということは「成仏できていないのでは」と心配になる方も多いようですが、特に心配は要らないようですよ。成仏の概念については非常に複雑で、たとえ死後の世界へ向かったとしても大好きな飼い主さんに会いにくることもあるようです。
また、「納骨」していないから猫の気配がするのではというお話もありますが、あくまでも言い伝えの範囲です。確かに「亡くなった愛猫の霊がでる」と言われれば、少し怖く感じてしまう方もいるかもしれませんが、決して悪い何かをもたらすことはないでしょうし、生前と同じように受け止めてあげたいですね。
猫は死後どこに行く?
猫の死後、肉体を離れた心、つまり「魂」はどこへ行くのかが気になりますよね。愛猫の死後、不思議な体験が続くと「成仏できないのでは」と心配になる飼い主さんもいらっしゃるようです。猫は死後どこへ行く?についてご紹介します。
①虹の橋に行く
猫は死後どこに行くのでしょう。皆さんは、「虹の橋」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。虹の橋とは、天国の少し手前にある青々とした緑に覆われた草地や、豊富な食べ物、暖かいお日様に包まれた素敵な場所。病を患ったり、怪我をしたりした子たちもみんな健康で元気になり、それぞれ思い思いに過ごします。
この「虹の橋」のお話は2通り存在します。愛する人を待つ子もいれば、愛されず傷つけられた者同士で傷を癒やし合う子もいるからです。
私たち人間とともに生きてくれた愛猫たちは、この虹の橋で仲間とともに遊びながら伸び伸びと過ごします。そして、私たち飼い主が生涯を終えた時、この虹の橋で愛猫と再会し、共に虹の橋を渡るのです。
筆者は「虹の橋」の存在を信じています。いつか必ず訪れてしまうであろう愛猫との別れ。
もちろん、できることならずっとずっと一緒にいたい気持ちでいっぱいですが、もしも愛猫が向かう場所がこんなにも優しい世界であるならば「たくさん食べてたくさん遊んで待っててね。」とお見送りできそうだと思いませんか。
虹の橋公式サイト:https://pet-rainbow-bridge.info/
②9つの魂で生き返る
猫は死後どこに行くのかについて、「猫には9つの魂がある」「猫には9つの命がある」などという言い伝え、迷信があるのをご存知でしょうか。これらの起源については、1500年代まで遡らなくてはならないとされるほど古く、込められた意味にも諸説あります。
猫の好奇心旺盛で無鉄砲な性質から「命が9つないと足りない」という意味や、執念深い性格から「9回生き返る」という意味などがあるようですね。
実際に愛猫の死後、すぐに愛猫そっくりの子猫が自宅の前にいたり、安楽死を何度も逃れたことや、中には一度埋葬したはずの猫が生き返った、などというお話もあります。
このようなことから「猫は9つの魂、命を持っていて残りがあればすぐに生き返られる」と信じる方も多いようですね。
愛猫から飼い主へのメッセージが込められた「猫の十戒」にもこのようなものがあります。
「第十戒 私が年をとっても世話をしなさい。そばにいて私を見送りなさい。「かわいそうで見ていられない」とか「私のいないところで逝かせてあげて」なんて言うのは許しません。
なでなさい。なで続けなさい。かわいいね、いい子だねと言いなさい。言いまくりなさい。”そうすれば私は着換えの時間を少し短くしてやってもよいです。”まあ、気が向いたら。」
この着換えというのは、毛皮を着換えることを指します。猫は死後、毛皮を着換えてもう一度飼い主に会いに来るという説もあるのですよ!
③天国に行く
猫は死後、動物の天国へ行き「転生」つまり来世に向けての準備をするという考えもあります。もう一度猫に生まれたい、人間に生まれ変わりたい。猫もきっとそれぞれに考えることがあるのかもしれませんね。
ただ少し寂しいのは、猫たちが向かう天国と、私たち人間が向かう天国は別々であるという考えがあるということですね。「動物界」「人間界」といったところでしょうか。
猫は死後どこへ向かう?についてご紹介しました。ただ、これらに正解はありません。筆者は飼い主さんが信じたいものを信じればいいと思います。
上記で紹介したような「別の世界」へ向かうことはもちろん、ずっと飼い主さんの側にいるという考えも悪くないと思います。
猫の死後するべきこと
死猫の死後、飼い主として、するべきことをまとめました。
①体を拭く
愛猫が亡くなった時、まず固く絞ったタオルなどで体をキレイに拭いてあげましょう。また、死後時間が経つと体液や排泄物が出てくることがあるので、こまめに拭き取ってあげてください。鼻血のようなピンク色の分泌液が出てくることがありますが、あくまでも自然現象なので焦らず対処しましょう。
目や口が開いている時は、優しく閉じてあげてください。どうしても開いてしまう場合は、布などを使ってしばらく固定してもいいでしょう。
亡くなった猫は、死後おおよそ2時間~3時間程度で死後硬直が始まり、12時間~18時間程度で少しずつ緩んでいきます。手足が突っ張ったままにならないよう、死後硬直が始まる前にリラックスできる体勢に変えてあげてください。
②安置する
愛猫が亡くなってしまった時、ずっと抱きしめていたいという気持ちは皆さん同じですよね。しかし、残念ながら死を迎えた猫の体は腐敗していきます。腐敗を防ぐためにも、愛猫の体をタオルなどで包み、保冷剤やドライアイスなどを使ってなるべく涼しいお部屋で安置しましょう。
猫の遺体安置は、一般的な安置方法で夏場は1日~2日、冬場は3日~4日とされています。少しでも長く一緒にいたいという場合は、ドライアイスやペット専用のお棺を利用するのもいいですね。
商品情報
・3層フィルムと密閉チャックを使ったエンジェルバッグです。
・ドライアイスなしで遺体の痛みを遅らせ、美しい状態で安置できます。
・ニオイがもれません。
・ウイルス感染の心配がありません。
お棺には、お花や愛猫のお気に入りのおもちゃなどを入れてあげましょう。
③葬儀の準備をする
愛猫の死後、いつまでも自宅で安置しておくわけにはいきません。愛猫の肉体をどうするのかを考えなければいけません。方法として以下の3つに分けられます。
- ペット霊園での火葬
- 自宅の敷地内への埋葬
- 地方自治体の引取り
現在ではペット霊園、ペット火葬施設も全国各地にあり、合同火葬や個別火葬、葬儀のスタイルまで様々です。確かに費用が掛かってしまうものではありますが、大切な家族のお見送りとしては最も適している方法はないでしょうか。
また、飼い主さん自身が所有している土地で掘り起こすことが絶対にないという場合に限って、愛猫の死後に自宅の庭などに土葬することも可能です。公共の場に埋めると犯罪になるため、必ず飼い主さんが所有している敷地内であることを確認しましょう。
地方自治体によっては、猫の死後に遺体を有料で引き取ってもらうことが可能です。しかし、地域によって「有料ゴミ」に分類され、他のゴミと一緒に焼却される可能性も。個人的にはおすすめできない方法ですが、どうしても火葬も土葬もできないという場合の選択肢として頭に入れておきましょう。
愛猫の死後、しなければいけないことは意外に多くあります。悲しみのあまり、行動する気力を失ってしまいそうになるかもしれませんが、愛猫をキレイな姿でお見送りするためにも、正しい方法で安置してあげることを心がけたいですね。
まとめ
愛猫の死後に不思議な体験をした方は非常に多いようです。人の心とは不思議なもので、たとえ「霊」であっても、もう一度会いたいと願ってしまうものです。そんな飼い主さんの愛情が、死後も愛猫を呼ぶのかもしれませんね。
また、考えたくもない話ではありますが、愛猫が死を迎えた時、何をしてあげるのが正しいのか、どんなものが必要になるのか、自宅近辺に火葬施設、葬儀施設はあるのかなどの確認、準備をしっかりしておくことも飼い主の務めなのかもしれません。