猫の身体能力で凄い
可愛らしく、時にちょっぴり間抜けな行動をとることもある猫ですが、実はそんな一面とは裏腹に、驚くべき身体能力をいくつも持っている動物でもあります。
人間や犬よりも優れた一面を持っているため、今回はそんな猫の身体能力について詳しく紹介します。
バランス感覚が鋭い
猫はもともと、木に登って生活をしていたという名残があります。そのため、木登りがとても得意で、バランス感覚が抜群によいといった身体能力を持っているのです。
人間や犬では簡単に登れないような高い場所でも、猫ならスイスイと難なく登ってしまうため、これは猫の素晴らしい身体能力といえるでしょう。
また、猫は万が一高い場所から落ちた場合でも、すぐにからだのバランスをコントロールして、受け身をとるといった早業もできちゃいます。
とはいえ、あまりにも高すぎる場所や、受け身をとる時間もないほど短い落下距離の場合は、猫でも怪我をする恐れがあるため注意が必要です。
体長の5倍ジャンプできる
猫はジャンプ力に長けた生き物でもあり、自分の身長よりも5倍近く高い場所までジャンプすることが可能です。人間や犬だと、ここまで高くジャンプすることは基本的にできないため、猫のジャンプ力は優れた身体能力のうちのひとつといえるでしょう。
先述したように猫は木登りが得意な生き物であるため、木から木へ飛び移ることもできます。つまり、高い場所へジャンプすることは猫にとって容易なことなのです。
万が一ジャンプに失敗して落下した場合でも、受け身を素早くとれるため、こんなに高く飛べるのかもしれません。自分の身長の何倍も高くジャンプできる猫の脚力は、素晴らしい身体能力ですね。
暗い場所でも見ることができる
猫は暗い場所でも、辺りを見回すことができます。猫の目にはタペータムという反射板状の組織があるため、これによって暗い中でも見えるようになっています。猫は元々夜行性であり、夜中に出かけたり、狩りをしたりすることもあるため、暗い中でも見えるようになる必要があるのです。
人間の目だと猫のように暗闇の中で駆け回ることはできないため、猫の目は優れた能力を持っているといえます。ちなみに、犬の場合も若干であれば暗い中でも見渡すことができるため、犬の目も人間の目より優れた身体能力を持っています。
人間の何倍も嗅覚が優れている
猫は、人間よりも遥かに嗅覚が優れています。猫は人間に比べて数万~数十万倍の嗅覚を持っており、些細なにおいでも敏感に反応することができます。
他の猫の縄張りのにおいや、飼い主さんのにおいなど、人間の嗅覚では判断できないようなにおいまで嗅ぎ取ることができるため、その点においても、優れた身体能力を持っているといえます。
猫の鼻を触ってみると濡れていることがよくありますが、これは鼻の皮膚を守って嗅覚を保つためだといわれているのです。また、狩りをする際に風向きを判断するために、濡れているともいわれています。ちなみに、犬の場合は猫よりもさらに嗅覚が発達しており、人間の約100万倍優れています。
聴覚が優れている
猫は、聴覚の身体能力も非常に優れています。人間の約4倍、犬の約2倍は優れているといわれており、6万〜10万ヘルツの音を聞き分けることが可能です。
人間が聞き取れるのはせいぜい2万ヘルツ程度なので、それに比べると猫の聴覚はかなり優れているといえるでしょう。
猫は遠くにいる獲物の音を感じるだけでなく、その音から獲物がどの辺にいるのかといった、細かい情報まで瞬時に得ることができるため、狩りをする際に猫の聴覚は大活躍します。
まとめ
猫の身体能力は、人間や犬よりも優れた部分がたくさんあるようですね。日頃猫を見かけることが多い人や、猫を飼っているという人は猫の目や鼻、耳、足といったからだの動きに注目してみるのも面白いかもしれません。
人間には到底真似できないような、素晴らしい猫の身体能力に気づけると思うので、時間があるときにぜひ猫を観察してみてはいかがでしょうか。