猫とネズミが仲良しになる３つの理由

猫とネズミというと捕食をする関係であるように思い仲良しにはあまり考えられませんよね。猫とネズミで有名な「トムとジェリー」がありましたね。それでは猫とネズミの仲良しについて調べてみたいと思います。

2020年10月16日更新

執筆ライター

餅月満太
もちづきまんたです。趣味の読書と人間関係の広さで、猫ちゃんに関して沢山リサーチしたいと思います。

猫とネズミが仲良しになる理由

１.猫の社会化経験による

人間もそうですが、種から飛び出して成長をする社会化期で穏やかに出会えていると、猫とネズミなどの敵同士種族であっても仲良しになれることがあります。

いろいろな家族形態がありますが、猫は母猫や仲良しの兄弟とともに２ヶ月ほど過ごし、猫との生活の仕方を覚えます。そして生後２週間から６週間には他の動物と出会うための社会化の時期にも入り、他の動物や様々な出来事を経験し関係性を学んでいくようになります。

生まれた時に持っている能力と、生まれた後の経験で培う経験とで猫とネズミが仲良しになれるかなれないかの素質やチャンスが変化します。

もちろんのこと、猫が生まれる前からネズミとともに暮らしていれば家族として仲良しになる機会が増えるでしょう。生まれる前からの間柄では猫と犬、猫とうさぎ、猫とインコなどの捕食関係や仲の悪いと思われる種族でも仲良しの組合せが実現する可能性が高まります。

2.哺乳類の共感能力

猫がネズミなど他の動物と仲良しになりやすいのは、「空腹」「寂しさ」「痛み」などを猫が受け入れられるためだという説もあります。その気持ちの部分から他の動物を受け入れることができるとも言われています。
母猫は子育ての最中に他の動物の子供も育てることができ、仲良しになるのもこの力だと言われているようです。

3.単独行動者である猫の性質

犬などの集団で行動する動物とは違い、猫は単独行動をする動物です。
種族間で仲良しになることより、人間であろうと犬であろうと、猫であろうと個体同士の関係性を重要視して、合うか合わないかなど個体識別をしているのは、という研究結果もあるそうです。

猫同士で仲良しになるのではなく、人間でも犬でも自分以外の生き物の性格や性質を見抜いているということかもしれません。ネズミと猫も性格が合えば仲良しになれるのかもしれません。

猫とネズミの関係

猫の活躍の歴史と関係がある

人間と生きていく上でネズミは仲良しなのではなく、ネズミは人間の周りにいて生きていくために食べ物を調達しようとします。

古代からネズミは人間の食料を食べてしまったり、ペストなどの伝染病をネズミが媒介したりと人間は悩まされてきました。そこで猫がネズミを捕る動物として登場し、古代エジプトでは神様として大切にされ崇拝されます。

その後は魔女とともに猫にとっての暗黒の歴史が数百年あります。猫とネズミどころか人間とも仲良しではありませんでした。その間はきっとネズミが我が物顔で町中を歩いていたのに違いありません。

船で運ぶ荷物や食料を食べてしまうネズミを、狩ることができる猫の活躍より船乗りたちに愛され、徐々に猫の汚名が返上されてきます。ペストを媒介するネズミを駆除する猫たちの力も脚光をあび始め現在の人間と猫の仲良しの関係に至ります。
最近の猫はネズミを怖がってしまうという、仲良しより面白い関係にもなってきているようです。

日本の干支での猫とネズミの関係

病気になったお釈迦様の元へ動物たちが駆けつけることになりました。
お釈迦様は動物の到着順に十二支にするとおっしゃいました。その時にネズミは猫に嘘をついて、お釈迦様との約束の時間を翌日と言います。結局猫は全く間に合わず十二支に名は連ねられなかったのです。
それから猫はネズミを恨み、追いかけるようになった、といわれています。

ちなみに二番目の干支である牛は前日から出発しはじめ、本来は一番でしたが、背中に乗っていたネズミがゴール寸前で飛び降り、ネズミが一番になったと言われています。
世界では猫が干支になっている国もあります。