「リンクスティップ」とは?
早速、猫の「リンクスティップ」の特徴をチェックしていきましょう!
- 耳の先にある
- オオヤマネコ属から命名
- 狩りのために発達した
- 様々な猫に見られる
特徴1 耳の先にある
「リンクスティップ」とは、猫の耳の先端から生えているピンと立った毛のことです。英語では「Ear Tufts」と呼ばれることもあります。耳の中から生えている毛と混同されやすいのですが、リンクスティップは耳の先から生えている毛だと、覚えておいてください。
特徴2 オオヤマネコ属から命名
オオヤマネコやボブキャットなど、オオヤマネコ属を総称して「リンクス(Linx)」と呼ぶことがあります。これらのヤマネコは立派なリンクスティップを持っています。そのため、「ヤマネコの耳毛」という意味で、リンクスティップと呼ばれるようになったとか。
特徴3 狩りのために発達した
リンクスティップは猫の「飾り毛」と言われることもありますが、実はこれは、猫が狩りのために発達したと考えられています。猫はリンクスティップがあることで、わずかな空気の動きや音を、感じ取ることができるのです。
猫はリンクスティップを切ってしまうと狩りの精度が落ちるとも言われています。猫の飾り毛だから、といって切ってしまわないようご注意ください。
特徴4 様々な猫に見られる
リンクスティップは大型猫であるメインクーンの特徴とされていますが、実は他の猫種にも見られます。さらには雑種猫にも見られます。実際、我が家のキジトラは短いですが、リンクスティップを持っています。
純血種でリンクスティップを持っているのはメインクーンの他に、ノルウェージャンフォレストキャット、アメリカンボブテイル、アメリカンカール、ペルシャ、サイベリアンなどです。
リンクスティップを持つ猫種
前項でお伝えした、リンクスティップを持つ猫種をご紹介しましょう!
- メインクーン
- ノルウェージャンフォレストキャット
- アメリカンボブテイル
- アメリカンカール
- ペルシャ
- サイベリアン
猫種1 メインクーン
イエネコの中では一番体の大きなメインクーン。その外見とは裏腹に、とても穏やかで人懐こい性格をしています。リンクスティップを持つ猫種の代表格です。大きな体に立派なリンクスティップ。クールな外見に魅了される人は多いです。
猫種2 ノルウェージャンフォレストキャット
極寒のノルウェーから来たノルウェージャンフォレストキャット。こちらはリンクスティップがないと言われがちなのですが、実は個体によっては、リンクスティップを持つ場合もあります。
厳しい寒さを生き抜いてきたもっふもふの被毛が特徴的ですが、日本の暑さはちょっと苦手かも。飼う時は温度管理に十分気をつけましょう。
猫種3 アメリカンボブテイル
しっぽがクルッとカールしたアメリカンボブテイル。意外にもリンクスティップがある猫種です。というのも近親交配を防ぐため、メインクーンとの交配が認められているからでしょう。「短尾のメインクーン」と呼ばれることもあります。
猫種4 アメリカンカール
クルッとカールした耳が特徴的なアメリカンカール。アメリカンカールの原型となった猫は、長いリンクスティップを持っていました。そのため、今でもリンクスティップを持っているアメリカンカールがいます。リンクスティップがあるか否かは、個体によって異なります。
猫種5 ペルシャ
猫の王様とも言われるペルシャですが、リンクスティップがある個体とない個体がいます。どちらも可愛いですが、ふわふわの被毛にちょこっとリンクスティップが付いていたら、可愛さ倍増するのが想像に難くありません。
猫種6 サイベリアン
ロシア原産のサイベリアンにもリンクスティップを持つ個体がいます。サイベリアンと言えば、プーチン大統領が秋田知事に送った「ミール君」が有名です。
サイベリアンは体が大きく、その跳躍力は目を見張るものがあります。サイベリアンを飼う場合、十分な運動ができる環境を整えてから、飼うようにしてください。
まとめ
猫にリンクスティップはオオヤマネコほど大きくはありませんが、意外と存在感があります。リンクスティップがあるのとないのでは、猫の顔の印象が異なることでしょう。
可愛いけれど実は重要な役割も果たしているリンクスティップ、知ると見る目が変わりますね!