猫の額の意味や由来、英語での表現まで

猫の額の意味や由来、英語での表現まで

猫の額ほどしかない庭という言葉を聞いたことはありませんか?実際の猫の額を見ても、その言葉の意味があまりわかりませんよね。いったい猫の額の正確な意味とはなんでしょうか?また、どうして猫の額という表現を使うようになったのでしょう?

猫の額の意味と由来

猫の額アップ

猫の額の意味

猫の額(ねこのひたい)とは、狭いところという意味があります。つまり「猫の額ほどの庭」というのは「とても小さくて狭い庭」という意味になります。

猫の額の由来

しかし、狭い場所を表す時になぜ、「猫の額」という表現を使うようになったのでしょう?その由来は猫の顔にあります。皆様は猫の額といわれると、どの部分をイメージしますか?改めて聞かれると、そういえばどのあたりが額になるのだろうと首をかしげてしまいますよね。

辞書で額の定義を調べたところ、眉毛と髪の毛の間の部分を額というそうです。そもそも髪の毛ってないんじゃないの?と思いますよね。実際は猫に正確な額という箇所はないといわれています。

つまり猫の額とは、あるかないかハッキリしないくらい狭い場所という意味で「猫の額」という言葉が使われるようになったそうです。ただ、それが猫の額の理由なら猫じゃなくてもネズミだったり犬だったりしてもいいのでは?と思いますよね。

しかし、猫は昔から人間と寄り添って生きてきた動物なので、猫の額のように何かを例えるのに使われていたというのも理由の一つなのです。実際に猫の額という言葉以外にも「猫の手も借りたい」「猫の子を貰うよう」「猫の目」「猫の舌」など、様々なたとえに使われています。

それだけ昔から猫は人間と寄り添って生きてきたという証拠ですし、猫に例えるのが一番わかりやすかったということでしょう。

猫の額の例文

額に模様がある白猫

猫の額という言葉は狭い場所を表す言葉として様々な場面で使われています。

  • 猫の額ほどの庭
  • 猫の額ほどしかない土地
  • 猫の額ほどの室内は人で溢れかえっていた
  • 猫の額ほどの狭いエリア
  • 猫の額ほどの家

などなど、とにかく狭い場所の表現として「猫の額」は使われます。皆様も狭い場所を表す時は「猫の額ほどしかないんだけどね」と、言ってみてはいかがでしょうか?

猫の額を英語で言うと?

キジトラ顔アップ

猫の額をそのまま英語にすると「a cat's forehead」になります。でも、猫の額という言葉は日本だけで使われる表現なので上記のように、そのまま猫の額と言っても意味は通じません。

もし、猫の額を英語で表すとすれば、そのまま「狭い○○」という表現方法となります。つまり英語で猫の額という意味を伝えようとするならば、「a tiny~」というものになります。例文をいくつかあげてみましょう。

  • 猫の額ほどの庭 →a tiny bit of garden
  • 猫の額ほどの地面→a tiny bit of ground
  • 猫の額ほどの土地→a tiny plot of land

長文の例も少し上げてみましょう。

うちの庭は猫の額ほどの狭さなんですよ。
→We have just a tiny bit of garden.

猫の額ほどしかない土地を購入した。
→It was purchased not only about the tiny plot of land.

英語で猫の額という言葉を使う機会はなかなかないでしょうが、もしもの時のためにぜひ覚えておいてください。

猫の額の類語

人に撫でられている猫

猫の額とは非常に狭い場所のことを意味していますので、それと同じような意味を持つ類語もいくつか存在しています。

  • うさぎ小屋
  • 雀の涙
  • 狭い
  • 窮屈な
  • 狭苦しい
  • 手狭
  • 息の詰まる
  • ぴっちり
  • かっちり
  • ゆとりがない
  • ぎゅうぎゅう

猫の額と表現するのもいいでしょうが、人によってはそのような表現ではあまりピンとこないこともあります。そんな時は上記であげた類語を参考にするといいでしょう。ぜひ覚えておいてください。

ちなみに、猫の額という言葉の意味を知らない人は意外にも多く、「うちの庭は猫の額ほどしかないでしょ?」という意味がわからないまま、同意をしてしまい後で後悔した方もいらっしゃいます。ぜひ猫の額という言葉を使う時は注意をしましょうね。

まとめ

額を合わせる人と猫

猫の額ほどという言葉をよく耳にはしますが、改めて本当の意味や正しい使い方を知ったという方もいらっしゃるのではないでしょうか?猫は昔から身近な存在であるがため、様々なたとえとして使われている動物です。

そんな猫に関する言葉を調べたらおもしろいかもしれませんね。興味のある方は、ぜひ調べてみてはいかがでしょうか?きっとおもしろい発見ができるかもしれませんよ。

スポンサーリンク