皆さんはどれだけ知っていますか?「猫」とつくことわざや故事成語、慣用句22選!

皆さんはどれだけ知っていますか?「猫」とつくことわざや故事成語、慣用句22選!

「猫」のワードが入ることわざ、どのくらい知っていますか?実はこんなにあった!いろいろなことわざを、意味も含めて紹介したいと思います。

猫を題材にしたことわざ

獅子舞と猫

ことわざとは人々の経験や教訓からくるもので、平安時代には既に存在していたとされています。その中には海外から伝わってきたものも多くあります。

1.猫に小判

価値のあるものでも、その価値をわからないひとに与えては意味がないこと。
猫はお金を必要としないので、小判をあげても物の価値が分からず無駄になってしまいます。

2.猫に鰹節(鰹節を猫に預ける)

過ちがおきやすいこと。油断ならないこと。
猫は鰹節が好きですよね。そんな猫に鰹節を置いて番を頼んでもきっと食べられてしまうでしょう…そんな意味のことわざです。

3.窮鼠猫を噛む

窮地にたっても必死に抵抗すれば、弱いものでも強いものに勝てることもあること。
普段は猫に退治される立場のねずみですが、追い詰められても力いっぱい攻撃すれば猫は諦めて逃げることもあります。

4.猫の手も借りたい

忙しすぎて手が回らず何でもいいから手伝ってほしいこと。
猫は自由ですし基本人間の役に立つことはありませんが、そんな猫でもいいから助けて欲しいくらい切羽詰まった状況の時に使います。

5.猫をかぶる

本当の自分をかくすこと。
見た目は可愛くてもふもふでおとなしそうに見えますが、実は気まぐれで凶暴な一面もある猫を見本にしたことわざです。

6.猫の子一匹いない

まわりに誰もいない、気配がないこと。
昔は外を見渡せばそこらじゅうで見ることが出来た猫ですが、そんな猫がいないくらい静まり返っている、不気味な状態の時にうまれたことわざのようです。

7.女の心は猫の目

気持ちがころころと変わること。
猫の瞳孔は細くなったり広がったりよく変化します。女性の気持ちも男性からみるとよ移り変わりが激しく、猫の目のようだと感じたのでしょう。

8.借りてきた猫

普段と違い大人しくしていること。
猫は縄張りというものがあり、自分のテリトリー以外の場所に出ると安全であるかわからず不安になり萎縮してしまいます。

9.猫の尻尾

なくてもよいもののこと。
猫にとって尻尾はきちんとした役割をもち必要なものなのですが、尻尾のない人間からみるとあってもなくてもどっちでもよいと思ったのかもしれません。

10.猫を追うより皿を引け

根本から変えることが大事ということ。
ごはんを置いて寄ってくる猫だけを追い払っても何の意味もありませんよね。目先の問題だけにとらわれてても解決はしない、根本を変えよという意味です。

11.犬猫は三日扶持すれば恩を忘れず

この意味は、「犬や猫を三日可愛がっていれば、飼い主の恩を忘れない」という意味があります。 これは、日頃から何にでも感謝をすることを忘れてはいけないという意味です。

12.犬は人に付き、猫は家に付く

これは猫好きにとっては少し寂しい意味なのですが、「犬は飼い主になついて、猫は住んでいる場所に執着する」という意味があります。

13.鰹節を猫に預ける

猫が大好きな鰹節を猫に預けると、いつ食べられてしまっても不思議ではないですよね。 このようなときの「油断がない」ということを例えた言葉です。

14.猫に追われた鼠

猫に追われるネズミは怖くて絶体絶命ですよね。 それにたとえ、「逃げ隠れができず絶体絶命だ」という意味があります。 自分よりも強い人間に圧倒されてしまうと、萎縮してしまうのと同じですね。

15.猟よし猫爪を隠す

これは「能ある鷹は爪を隠す」と同じ意味のある言葉です。 優れた才能や力量を持つ者は、謙虚で自慢をしたり誇示をしたりしないという例えです。

16.皿嘗めた猫が科を負う

皿にある魚などの餌を、猫は食べてしまいます。 しかしその後に来て、同じ悪さをしている猫がバレてしまい、罰を受けるということから、犯罪で大物が捕まらずに小物ばかりが捕まって、罰を受けているということの例えです。

17.雀の上の鷹、猫の下の鼠

これは弱肉強食を表しています。 下位の者は強くても上位の者には、勝てないことを表しています。 また、危険が迫っていることを表しています。

18.猫被り

こちらの言葉は、聞いたことがある人もいらっしゃるかもしれません。 猫被りという言葉は、「見かけはおとなしい猫のように、人間も人によっては本性を隠しておとなしくしている」ということの例えです。 表面的には穏やかな振る舞いをする人も、実際はどうかはわからないということですね。

19.魚を猫に預ける

こちらは先ほどの「鰹節を猫に預ける」と同じ意味です。 猫が大好きな魚を猫に預けると、いつ食べられてしまうかわからないようなときの「油断がない」ということを例えた言葉です。

20.子供も猫よりまし

小さな子供は、頼ることもできないイメージですが、「猫よりましで良い」という例えです。 猫好きにとっては、あまり使いたくない言葉ですね。

21.鳴く猫鼠捕らず

「ニャーン」と猫が鳴いているときに、鼠を追いかけたりしませんよね。 口数が多く、おしゃべりをしてばかりの人ほど「実行力に欠けて、役に立たない」ということの例えです。

22.猫撫で声に油断をするな

猫撫で声のような、優しく甘い声を出す人には、何か企みや下心かまえるので「油断をしてはいけない」ということの例えです。

猫と人間、いつから一緒?

ねずみのオモチャで遊ぶ猫

そもそも猫と人間はいつから一緒に暮らし始めたのでしょうか?今から約4000年前のエジプト地方へと遡ります。当時エジプトでは、作物を荒らすねずみ問題に頭を抱えていました。

猫はねずみを捕食してくれるため、ねずみ対策として重宝されるようになりました。しかし、大事にされていた理由はそれだけではありません。猫の目は、少しの明かりでも反射し、光ります。

さらに、瞳孔も三日月のように細くなったり、満月のように真ん丸になったりしますよね。そういった特徴から、太陽の神、月の神が宿っていると信じられており、ただのねずみ捕りとしてだけではなく、神様としても崇められていたのです。

猫は日本にいつ来たのか

小舟に乗る猫

当時の記録から、飛鳥・奈良時代~平安時代には存在していたことが分かっています。中国と日本で貿易が始まり、荷物をねずみ等害虫から守るために猫をお供にしていました。

平安時代の初期には、源氏物語や枕草子といった文書にも登場しており、その効果から「貴族が飼う高級なペット」として大出世を遂げたのです。

ところが平安時代後期、ブームが去ると、野良として生活する子が出てくる程猫の価値は一転し、現代のように一般庶民が飼えるまでになりました。

まとめ

紐にじゃれて遊ぶ三毛猫

人間にとって猫との暮らしはこんなにも影響があり、それにより得た教訓もたくさんあったことがわかります。
あなたはいくつ知っていましたか?

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