猫と犬の性質と関係
実は猫と犬が仲良くしているのは極稀なんです。それは、もちろん人間と他の動物が仲良くなるのと同じように猫と犬が違う姿に性質と、先祖を持っているため基本的に意思の疎通やコミュニケーションは難しいと言えるんです。では、まず猫と犬の性質の違いをご紹介します。
猫の性質
- 常に単独行動で狩りを行う
- 自分の縄張りを守る
- 薄明薄暮性で昼間は寝ている
猫の性質は上の通りに挙げられます。猫は熱帯地域に生息していたリビアヤマネコを先祖とします。リビアヤマネコは現在の猫と少し異なり夜行性で昼間は寝ており、夜に単独行動で狩りを行い生活をしていました。
犬の性質
- 群れで行動して狩りを行う
- 群れの縄張りを守る
- 昼間に活動する
犬の性質は上の通りに挙げられます。犬は寒いシベリア地方に生息していた狼が先祖とします。狼は現在の犬とは少し異なり夜行性で、基本的に夜に行動します。そして現在の犬と同じ群れで行動し、群れの縄張りを守ります。
猫と犬の感情表現の違い
人と同じように猫と犬の先祖が違えば、性質や言葉も異なります。犬が大きく尻尾を振れば、「嬉しい」という感情ですが、猫の場合尻尾を大きく振れば「不機嫌」を意味しますね。ここでは、猫と犬の尻尾で示す感情の違いについて調べてまとめてみたので、ご覧ください。
猫の場合
叩き付けるように大きく尻尾を振るときは「不機嫌」、尻尾を真っ直ぐ空に向かって伸ばしているときは「甘えたい、仲良くしたい」、座って尻尾を振るときは「悩んでいる」など犬とは違う犬で尻尾を動かしていたんですね。
犬の場合
ブンブンと大きく尻尾を振るときは「嬉しい」、尻尾を高く持ち上げている時は「強さ、自身、警戒、注目」、座って尻尾を振るときは「退屈、遊びたい…」など猫とは全く違う理由になります。
ペット同士のコミュニケーションについて
では全く性質や祖先が違う猫と犬が、仲良くなった場合どのようにコミュニケーションをとって良好な関係を築いているのでしょうか?。また猫と犬が良好な関係を築くにはどのような経緯があったのでしょうか?。調べてみたものをまとめてご紹介していきます。
コミュニケーションは猫と犬、お互いの配慮があってこそ
まず最初に猫と犬が寄り添えたり、仲良く出来るのはお互いの性格と暮らしている環境です。家の中には猫にも犬にも落ち着ける縄張りが必要です。そしてお互いが仲良くいられる距離と必要以上に干渉しない性格であれば、猫と犬は仲良く出来ると言われます。
小さな頃から一緒にいる場合
猫は生後2ヶ月くらいまで、子犬なら生後3ヶ月くらいまでの子猫と子犬を一緒に飼い始めることで一緒にいる暮らしが当たり前になり、猫と犬が大人にっても仲良く一緒に暮らしていると言われています。また犬と猫を同時に飼う場合、犬は猫に気を遣うため猫の方が優位になることがあるようです。
子猫が来た場合、先住犬は子猫に優しい
犬は群れで生活する生き物なので、基本的に子供や子猫に対して友好的で優しく接することが出来ます。そのため子猫は成犬に懐き、仲良く暮らせることが多いようです。
この逆は難しく、猫は縄張りを守る生き物なので、先住猫は後からやって来た子犬を威嚇する場合があり仲良くなるのは困難と言われます。
また猫の中にも子供に対して友好的で子供の面倒をみることの出来る猫もいるので、猫の性格によっては、先住猫が居て子犬ということも可能かと思います。ですが大型犬の場合は、体格差が激しくなってしまうので途中からコミュニケーションが難しくなるとされます。先住猫が居るご家庭で、後から犬を飼う場合は小型犬~中型犬をおすすめします。
先住犬が居て、途中から成猫を飼う時
不用意に近づけると喧嘩に繋がるため先住犬が居て、途中から成猫を飼う場合はある程度の知識が必要です。そして飼い主の方は、猫と犬の両方のストレスケアや距離感に気を付けてあげなくてはいけません。あとはお互いの性格次第となるようです。
猫と犬の意思の疎通について
猫と犬の意志の疎通は、人のように言葉を交わしたりしませんが、仲の良い猫と犬は、定期的に猫の方が犬の顔に鼻を近づけて猫なりの挨拶をしたりします。猫の鼻のキスには、「挨拶」「情報収集」「愛情表現」この3つの意味があります。
まとめ
猫と犬は正反対と言っても良いくらい、性質が違います。ですが猫と犬は人と生活することが出来る生き物ですので、相手とのコミュニケーションに長けた生き物とも言えますね。そのため猫と犬が仲良くなるにはお互いの性格と飼い主の方の工夫で、猫と犬を飼うことが可能とされています。