猫の年齢を人間の歳に置き換える計算法
猫の1歳半が人間の20歳にあたるとして、2歳以降を計算する方法があります。
24+(猫の年齢-2)×4
がその計算法です。
例えば猫が3歳であれば、「24+(3-2)×4=24+4=28歳」という考えです。
猫の年齢を人間の歳に置き換える斎藤式という計算法
猫の年齢を計算する方法には、獣医師の斎藤さんという方が考案した斎藤式というものもあります。これは猫の成長度が時期によって違うため、時期に合わせて計算の数値を変えたものです。
斎藤式は以下のようになります。
- 生後12ヶ月を人間の20歳とします。
- 猫の2~5歳を成猫期として、猫の年齢×6+15で計算します。
- 猫の6~10歳を猫の中年期として、猫の年齢×5+20で計算します。
- 11~15歳を猫の高齢期として、猫の年齢×4+30で計算します。
- 16~20歳は、猫の老齢期として、猫の年齢×3+45で計算します。
猫の年齢を人間の歳に換算すると?
ここでは、24+(猫の年齢-2)×4 の計算法を使って、猫の年齢を人間の歳に換算したものをご紹介します。
猫の年齢=人間の歳に換算した年齢(個体差もあるので目安としてください)
猫の生後1ヶ月=人間の1歳の年齢
猫が生まれてから6カ月ほどまでは、子猫と表現されることが多いかと思います。
猫は生まれてから1ヶ月の間に、大きく成長します。
子猫は生後10日ごろに目が開きます。生後2週ごろから、乳歯が生えてきます。
生後3週くらいには、出たままだった爪を、引っ込めたり出したり出来るようになってきます。
生後4週ごろには、よちよちですが歩けるようになっています。
母親になめてもらって排泄をしていましたが、自力で排泄が出来るようになります。
生後、5、6週ごろには乳歯が生えそろうので、離乳食を食べられるようになっています。
猫の生後2ヶ月=人間の約3歳の年齢
瞳の色が、子猫特有の青色(キトンブルー)から、被毛に応じた色に変化していきます。
オス猫は睾丸が外から見てわかるようになって来ます。
乳ばなれが完了してくる頃です。子猫用のドライフードをあげられるようになります。
猫の生後3ヶ月=人間の約5歳の年齢
乳歯が抜け始め、永久歯が生えてきます。体全体はふわふわの毛で覆われています。
きょうだい猫と走り回って、よく遊んでいます。
体重が1kgほどから1.5kgくらいに増えてくる年齢です。
猫の生後6ヶ月=10歳の年齢
猫の永久歯ほとんどが生え揃います。
体つきが筋肉質でしっかりしてきます。顔つきも成猫に近づきます。
被毛がふわふわからサラサラとした感じに変化して、成猫に近い毛並みになります。
この頃から性成熟が整い、オス猫とメス猫がいれば、交尾をして子供をつくることが出来るようになっています。
この年齢くらいから、猫の成長具合によって、避妊や去勢手術が出来るようになりますので、獣医さんと相談してみましょう。
猫の1歳=人間の約15の年齢
猫の1歳から6歳までは、成猫期とされます。
1歳の猫の体重が基本的には猫自身の本当の体重と考えられており、大人の猫となってくる年齢です。
まだまだ子猫のような性格も残っていて、じゃれて走り回って遊ぶことも多いです。
猫の1歳半=人間の20歳の年齢
人間で言えば成人とされるほどに成長している年齢です。
1歳で成猫になってきていると考えられます。
猫の2歳=人間の24歳の年齢
成猫になって行動パターンも出来上がっている年齢です。外にいるオス猫は、なわばりを見て回り、他のオス猫と喧嘩することも多いです。
猫の3歳=人間の28歳の年齢
毛艶もとても良く、オス猫、メス猫共に活発に動き回ります。
去勢していないオスはさらに発情期に行動的になり、メスを求めて動き回ります。
猫の4歳=人間の32歳の年齢
猫によっては落ち着きが出てくるのもこのころです。オス猫、メス猫ともに体型にも、態度にも貫禄が感じられてきます。
子猫の頃のようにはしゃぎ廻って遊ぶことは、以前より減ってきます。
猫の5歳=人間の36歳の年齢
行動に落ち着きが出てきて、無駄に動くことが少なくなる年齢です。
猫の6歳=人間の40歳の年齢
肥満になってきている猫もいる年齢です。様々な病気になることも増えてきます。
些細なことで体調が変化することも増えるので、飼い猫の場合にはよく観察していてあげる必要があります。
猫の7歳=人間の44歳の年齢
まだまだ若く見えますが、猫が7歳を過ぎたら、人間で言えば壮年と呼ばれる年代です。シニア期にさしかかってきます。
飼い猫の場合は、キャットフードをシニア用に変え始める時期でもあります。
歯に汚れが見られたり、歯先が丸くなり始めてきたりします。
普段の動きはまだ元気ですが、寝ている時間が多くなってきます。
猫の8歳=人間の48歳の年齢
寝ていることが以前よりも増え、起きていてもじっとしていることが多くなる年齢です。
暑さ、寒さに弱くなってきます。
猫の9歳=人間の52歳の年齢
歯の汚れが目立ってすり減ってきたり、歯茎の肉付きが減ってきて、衰えが見られたりする年齢です。
場合によっては毛づやが悪くなってきて、パサついたり、抜け毛があったり、色が薄くなってきたりすることもあります。
猫の10歳=人間の56歳の年齢
歯茎に色素沈着が見られるようになってきたりなど色んな変化があらわる場合があります。
歯はさらにすり減って、先がまるくなったり細くなったりしています。
フードに気を使い、病気にならないように注意をしていてあげる必要がある年齢です。
猫の11歳=人間の60歳の年齢
関節炎などのトラブルから運動不足がちになってくることもあります。食が細くなって痩せ気味になってくる猫もいます。
まだまだ元気で動き回れる猫もいれば、老化で動きに衰えが出てくる猫もいます。
猫の12歳=人間の64歳の年齢
飼い猫の平均寿命に近づいて来ている年齢です。
歯がさらにすり減り、抜けてくる場合もあります。
毛艶がなくなってボサボサとした感じになり、全身のグルーミングが行き届かずに汚れている場合もあります。
猫の13歳=人間の68歳の年齢
口臭がしてきたり、目やにが増えたりするなどして、老化が目に見えてわかるようになってくる年齢です。
寝ている時間や、動かずに休んでいる時間はどんどん増えていきます。
猫の14歳=人間の72歳の年齢
体が硬くなり、爪研ぎなど普段の手入れがうまく出来ないため、爪が伸び、被毛の汚れも目立つようになってくる年齢です。
筋肉が衰えてくるので、足が細くなってきます。
猫の15歳=人間の76歳の年齢
動作がゆっくりになり、動かないことが増えてきます。
食事は取れますが、一度に多くを食べられなくなって来ています。数回に分けて餌をあげるなどして工夫してあげる必要があります。
猫の16歳以上=人間の80歳〜の年齢
16歳以降は、立派なご長寿猫と言って良い年齢でしょう。食事や環境に気を使い、さらに長生き出来るようにしてあげてください。
また、室内で暮らす家猫と外で暮らす猫では寿命が大きく異なるので、それぞれの猫によって、時間の流れる早さが違うと考えられています。
2歳で人間の24歳ごろであるということは同じですが、その後には室内飼いと外猫とで差が開いてきます。
例えば、8歳の猫であれば、家猫は48歳ですが、外猫であれば72歳ほどと考えられます。
これは、過酷な外の環境で生きていることと、管理された食事がとれない、避妊や去勢手術がされていないことなどが原因となります。
まとめ
猫の見た目に加えて、人間に換算した場合の年齢を知ることで、猫の状態を詳しく理解することが出来ます。
子猫時代にはどんどん成長して変化していくため、細かな成長に合わせてお世話する必要があります。
また、成猫になってから飼い主さんと過ごす時間のほうが多いので、成猫になってからは健康管理に気を配ることが大切になります。
飼っている猫が今、人間で言うと何歳にあたるのか、飼い主さんが把握していることで、猫にどのようなケアが必要かを知ることが出来ます。
猫が健康で長生き出来るように、年齢に合わせて、環境を整えてあげてくださいね。
20代 女性 うみか
高齢とは思っていましたが、まだまだ元気でいられそうな気がします。人間の年齢に換算したことはありませんでしたが、面白いものですね。子猫の時にも、早く年を取るようなので、少し寂しい気もします。子猫ちゃんの成長は早いのでうなずけるような気もします。
我が家の猫ちゃんは、みんな長寿なので、人間の年齢にするとかなりの高齢なのでしょうね。
友人にも、人間の年齢への換算のしかたを教えてあげたいと思います。