猫の17歳を人間の年齢で換算すると
猫の17歳を人間の年齢で換算すると84歳です。
猫の17歳を人間年齢に換算する方法
3歳を過ぎた猫は、人間の4倍ものスピードで年を取ると言われています。猫年齢で3歳というと、人間年齢で表せばすでに28歳にもなります。
その後は4歳ずつ加算されていくので、猫年齢で17歳になると、人間で表せば84歳ということになります。
猫の17歳と平均年齢
猫が17歳を過ぎたあたりから、猫の体には様々な老化現象が出てくることも多く、普段の生活すらも難しくなる場合が多いと言われています。
猫の平均寿命は、飼育環境や猫種等で変わるものの、一般的には15年と言われているので、14歳~15歳くらいの猫であれば、日本ではまだまだ多くいるのではないでしょうか?
17歳の猫の老化現象
では、17歳を過ぎた猫にはどのような老化現象が起きるのでしょうか?ひとつずつ見ていきましょう。
- 17歳の猫は餌をあまり食べなくなる
- 17歳の猫は1日中寝て過ごすことが多くなる
- 17歳の猫は毛づくろいをしなくなる
- 17歳の猫は歩くのがつらくなる
- 17歳の猫は認知症にかかりやすい
これらが17歳頃の猫の老化のサインとして現れることが多いようです。
17歳頃の猫の老化のサイン
17歳頃の猫を飼っている飼い主の多くは、餌をあまり食べなくなる、ずっと寝ている、等の理由から、愛猫の老化に気が付くことが多いと言われています。
17歳頃の猫は餌を食べず、一日中寝て過ごし毛づくろいをしなくなった老猫は、体が汚れがちになります。それだけでなく、毛ヅヤも悪くなり毛並みはパサパサに。
17歳頃の猫の毛並み
いつも通り愛猫を触った時に、「あれ?なんか毛並みが悪くなったような・・・。」そんな気がしたら注意が必要です。まだまだ元気だと思っていても、愛猫の体は着々と老化に向かって変化しているのかもしれません。
17歳頃の猫の体の老化
17歳頃の猫は足腰も弱くなり、歩くのも億劫になります。一生懸命歩いてはすぐに休む。そんな姿が見られるかもしれません。暗い所や狭い所に隠れるように身を潜めている場合は、相当つらい時です。想像しているよりもずっと17歳頃の猫は老衰が進んでいると考えられます。
17歳頃の猫の認知症
そして一番注意してほしいのが猫の認知症です。認知症の症状は人間同様、様々なのでなかなか気が付いてあげられないことも多くあります。
猫が17歳頃に現れる認知症の症状
17歳ごろの猫が認知症になると様々な症状が現れます。
- 頻繁に鳴く
- 夜鳴きをする
- 落ち着きがなくなる
- 攻撃的になる
- トイレを失敗する
- 食事の摂り方が変わる
- 徘徊
頻繁に鳴く、夜鳴きなどの行動しか見られない場合、認知症にかかっているとすぐに気が付くことは難しいかもしれません。現に私の知人にも、猫が夜鳴きでうるさくて眠れない!と外へ追い出してしまった方もいらっしゃいました。
その後その猫は帰ってきたものの、夜鳴き以外にも粗相や落ち着きがなくなる等の症状も見られた為、どこか痛いのかと心配になり病院へ連れていったところ、認知症がわかったと言っていました。猫は痛みを感じている時や不満があるときにも、鳴いて飼い主に知らせようとするため、このように飼い主さんが認知症の初期症状を、他の病気や不満からきているものだと勘違いしてしまうケースも少なくはありません。
猫が認知症により攻撃的になり、数針縫うケガをした友人もいます。病院へいっても、攻撃的になる以外の症状がほとんど見つからなかった為、認知症とは認められず、原因不明のまま数か月過ごしたそうです。
今まで大の仲良しだった愛猫がある日突然豹変し、近づこうものなら噛みついてくるようになった為、ケガをしてからはケージ内へ隔離し、接触しないように生活していたと聞きました。
「愛猫が亡くなった後、冷静になってよくよく考えてみると、そういえば粗相も数回あったし、無意味に鳴くこともあった。もしかすると認知症のせいだったかもしれないのに、猫を怒ってしまった。」と、悲しい顔をして話してくれたことをよく覚えています。
17歳以上で見られることの多い猫の認知症では、これら以外にもあちこちで粗相を繰り返したり、食事の摂り方に変化が見られる場合もあります。主な症状は、いきなり食欲不振になったり、逆に食欲旺盛になったりする等です。
17歳を超える高齢猫が食欲不振になった場合は飼い主さんがおかしいとすぐに気が付くケースが多いのですが、逆に食欲旺盛になった場合はなかなか気付いてあげられないことが多いです。
「沢山食べるようになったから元気になってきている」と思いこんでしまうからです。それもそのはず。食欲をなくしていた17歳を超える大切な愛猫が、いきなり食欲旺盛になれば、「やっと食べてくれた!」と喜んでしまうでしょう。しかし、老猫がいきなり食欲旺盛になるというのは実はとても恐ろしく、認知症の症状以外にも甲状腺の病気等が疑われる為、注意が必要です。
17歳の猫への介護
猫が17歳を過ぎたあたりから、介護が必要になる場合が多いです。愛猫が身の回りのことを自ら出来なくなった時、責任を持ちお世話をしてあげることが飼い主の仕事です。
17歳の猫への餌
老化した猫は、かみ砕く力や歯、そして歯茎が弱くなってしまう為、今までのドライフードを食べることが難しくなる場合があります。一般的には7歳を超えたあたりからシニア用フードを与えますが、17歳になれば、ドライフードではなくシニア用のパウチフードや缶詰を与えた方が、食いつきが良くなるかもしれません。
他にも高齢になると嗅覚が衰え臭いをかぎ分けにくくなってきます。そのため、ドライフードの香りが弱く感じられ食欲低下につながることもあります。臭っているが食べない場合には少し香りの強い缶詰やパウチを使ってみるのもよいでしょう。
17歳の猫のトイレ
猫は17歳を超えると、粗相が増えてくる場合があります。その場合、
- トイレの数を増やす
- オムツを履かせる
が主な改善方法になりますが、足を高く上げるのがつらくなることもありますので、子猫用の浅いタイプのトイレを使用するのも良いと思います。また、17歳を超えた猫の粗相が増えてもオムツの使用を嫌がる場合は、ペットシーツを床に張り付ける等の対策をする必要があります。
17歳の猫へのブラッシング
17歳頃の猫は体の柔軟性もなくなり、足腰は痛みに襲われだんだん毛づくろいをしなくなってきますので、飼い主が代わりにブラッシングしてあげることが必要になります。
また、毛づくろいをしなくなった17歳以上の高齢猫は、体が汚れやすくなってしまいますが、老猫にとってお風呂は体の負担になってしまう為、必要な場合はボディタオルや洗い流さないシャンプーなどを使用し、顔やおしりのあたりを綺麗にしてあげましょう。
17歳の猫の体温管理
17歳を過ぎた長寿猫は、体温調整も自ら行うことが難しくなります。元気で若い猫の場合、寒い時は暖かい場所へ移動し、暑い時には涼しい場所へ移動することが出来ます。
猫は7歳以上から体温調節が苦手になってきますが、猫が17歳になる頃からそれがさらに難しくなってしまう為、17歳ごろの猫のために常に部屋の温度は猫の適温に設定し、たまには窓際や日当たりの良い場所へ移動させ、日光浴をさせてあげるのも良いかもしれません。
17歳の猫の爪
17歳ごろの老猫の場合、自分で爪をしまえなくなる事があります。
17歳の猫の爪がずっと爪が出たままの状態になってしまうと、ふとした拍子に猫が自ら爪をひっかけ体に傷を作ってしまい、そこから細菌が入ってしまうことも少なくはありません。愛猫が17歳を超え高齢化してきた時は、今まで以上にこまめに爪を切ってあげましょう。
17歳の猫には定期健診を
猫は自分で痛みや辛さを伝えられない為、飼い主が気づいた頃にはあっという間に病気が進行している、なんてケースも少なくはありません。
元気な猫の場合、様子がおかしければ気が付くことが出来ますが、17歳を超える老猫の場合は普段から寝たきり。このような状態では、なかなか病気や体調不良に気が付いてあげることが出来ないのが現状です。
猫が17歳ごろになり年老いた時は些細な体調不良が命取りになることもあるのです。猫が17歳になったら月に1度の定期健診を欠かさないことで、猫の寿命は少しでものばせるかもしれません。
猫の17歳は長生きといえる?
17歳の猫は長生き!
猫の17歳は長生きなのでしょうか?最初にお話した通り、一般的に猫の平均寿命は15歳前後と言われています。そのことから、17歳まで生きることが出来れば立派な長寿猫だといえるのではないでしょうか。
17歳の猫が増えている?高齢化と長生きさせる方法
近年猫も家族の一員として認められることが多くなり、猫の平均年齢もあがり17歳以上の高齢猫が増えてきている高齢化となっています。猫専用の病院も増えてきたほど。そのこともあり、昔とは違い完全室内飼いの猫が多くなっています。
猫の寿命を縮める原因の多くは、外に出たことによるケガや事故、感染症等です。猫を完全室内飼いにすることで、これらのリスクを減らすことは、猫が17歳以上生きてくれる事に繋がるでしょう。
ギネス登録されている長寿猫
ちなみに、猫の最高齢としてギネスに登録されているのは、アメリカの”クリーム・パフ”という猫ですが、なんと38歳まで生きたことが分かっています。人間に例えると168歳です。
ギネスには載っていないものの、日本の猫でもっとも長生きをしたと思われるのは、青森県に居た”よも子”というキジトラであろう猫。何と36歳まで生きたんだとか。人間で例えると160歳くらいでしょうか。
15歳を超えると平均寿命を超えたということになり、体のあちこちも弱ってきます。しかし、飼い主のケアにより、17歳以上の高齢猫の寿命を更に伸ばしてあげることが出来る場合もあります。
まとめ
今回は猫の17歳についてご紹介しました。昔は猫の寿命と言えば10年程度だと言われていましたので、それに比べると現在の猫の寿命は、だいぶ伸びていることがわかります。17歳まで生きる猫も今はそれほど少なくはありません。
高齢猫になる7歳頃から体には見えない老化もどんどん出てきますが、17歳を過ぎたあたりからは、特にケアが必要になります。小さい時からずっと一緒にいたのに、気が付けば誰よりも高齢に。それが”猫”なのです。
17歳以上の猫のお世話は簡単とは言えません。飼い主は自分の生活がありながらも猫の介護やケアを進めていかなければいけないからです。
大切な愛猫をが15歳~17歳を迎え、更に長生きさせるためには、すぐに愛猫の変化や異変に気が付けるよう、日ごろ沢山のスキンシップをとっておくことが大切なポイントなりそうですね。
40代 女性 ねね
50代以上 女性 マカロン
50代以上 女性 匿名
40代 女性 ゆきなちゃん
実家の猫ちゃんも17歳の時には耳が聞こえなかったしうんちももらしてしまうことが、多くなってきました。ペットシーツもたくさん使いました。ふわふわなクッションと低反発のクッションを使って、床ずれにならないように気を付けていました。目も、白内障になりかけていたので物にぶつかることが多くなりました。
名前を読んでも耳が聞こえないので、反応はありませんが、目を見て名前を呼んであげると尻尾を振って喜びます。気持ちが伝わるのでできるだけ近くに行って話しかけるといい刺激になるみたいです。
40代 女性 匿名
動きは鈍くなり、食事の量は減り、体重も減り、目も悪く、人間と同じように猫ちゃんも徐々に衰えていってるんだなと常に感じています。
昨年猫ちゃんと一緒に過ごしていたワンちゃんも17歳で亡くなりました。
次は、、、とはあまり考えたくはないですが、いつ突然来るとも限らないのがお別れです。
ありきたりですが今はただ、後悔することのないように、1日でも長く一緒に日々を過ごします。
30代 男性 匿名
猫専用の扉から外へ出ていき元気な子でしたが、歳を取るに連れてほとんど外には出なくなりました。
ご飯はあまりガツガツ食べる方ではなかったですが晩年もカリカリを食べてくれました。
背骨が浮き出るくらい痩せて歳を取ったなぁと感じたある日、突然倒れてしまいました。
それから4日後お空に旅立って行きました。
意識がなくなり寝た切り状態になってしまいましたが旅立つ瞬間は手をしっかり握ってくれてはっきり私を見てから旅立ってくれました。
手を焼かないいい子でしたが寝たきりのお世話をしてでもずっと一緒にいたかったと今でも思います。
猫ちゃんの老後のお世話は大変かもしれませんが、いつ来るか分からないお別れの時までずっと一緒にいてあげてください。
女性 匿名
女性 匿名
高齢猫と思えないくらい、世話いらずでした。毛並みもきれいなまま。
前日も高齢猫用のピュリナワンをすこし食べて、水をのみ、トイレもきちんとしていました。ここ2週間は呼吸が夜になると苦しいみたいで、眠ると朝死んでいないか心配していましたが、ちゅーるをねだる元気はありました。昨日は朝から異常で午前中は足元で荒い呼吸を繰り返していました、午後は見ている間に息が止まって苦しさのあまりのたうち回る感じで、毎回死ぬほど苦しんでかろうじて呼吸復活、そしてついに呼吸出来なくなって飛び跳ねながら、ぱったり逝きました。
心雑音があり、2歳くらいで心電図をとったところ、スコによくある心臓疾患ということでした。10歳以降はひたすらマイペースでストレスや心臓に負担の無いように暮らし、いつ死んでもおかしくないとはおもいつつ、17歳を越すことが出来ました。反面いつも手触り最高でかわいいので、いつまでも生きるともおもってしまっていたので、死んでしまったのが悲しくてやりきれない。もう少し穏やかな死だったらよかったのにと泣いています。