猫と寝る時の注意点7つと対策の方法

猫と寝る時の注意点7つと対策の方法

温かくてふわふわの猫と一緒に寝る時間…至福の時ですね。猫のゴロゴロ音が丁度良い子守唄となり、朝までぐっすり…と夢見心地になりますが、猫と寝る時の注意点が、あるようなのです。一体どんなところに、気をつけたら良いのでしょう。猫と寝る時の対策法や、懸念される病気などについても、お伝えしていきます。

猫と寝る時の7つの注意点と対策

飼い猫

猫と寝る時の注意点や対策には、どのようなものがあるのでしょうか?

猫と寝る時ノミ・ダニ・寄生虫に気をつける

猫のノミ・ダニ・寄生虫は、猫と寝る等すると人間にも移ることがあります。特に外出する猫の場合、どこかで出会ったノミ・ダニ・寄生虫をお持ち帰りしてくる可能性がありますので、猫と寝る場合は定期的な駆除剤を使用するなどして、対策しておきましょう。

猫と寝る時は睡眠不足にならないように

愛猫と寝ると安心して安眠できる!かと思いきや、意外と疲労が溜まってしまうことがあるようです。やはりそれほど意識していなくても、猫と寝る時には気をつかっていたり、体の上に乗られて寝返りが打てなかったりするのでしょう。

多頭飼いで猫と寝る場合は体の両サイドを猫に挟まれ、身動きが取れないこともありますしね。気がついたら猫に布団を占領され、すごく窮屈な体勢で寝ていることもあります。

どうして猫って、体は小さなくせして、自分が寝る場所を広く取るのでしょう?せめて縦に寝てくれれば良いのに横向きに寝て、飼い主を隅に追いやっていることが多々あります(苦笑)。

愛猫と寝る時、まだ子猫の場合は、つぶさないようにと気疲れしてしまう可能性もあります。万が一飼い主につぶされそうになっても、成猫ならば自力で抜け出すことが出来るでしょうが、子猫の場合はうまくいかないかもしれません。心配な場合は十分大きくなってから、猫と寝るようにしましょう。

また、猫は基本的に、夜明けや夕暮れに活動する動物です。人間と暮らすことで、生活リズムが合ってくる事が多いですが、猫と寝る飼い主さんを起しては悪い、という気遣いはまず期待できないので、ぐっすり寝ている時に起されることがあります。猫に付き合って、気がつけば寝不足に…なんて事も考えられます。

猫と寝る時は喘息や猫アレルギーの悪化に注意

喘息持ちや猫アレルギーの方でも、猫を飼う方はいるでしょう。猫と一緒に寝る方は少ないかもしれませんが、布団についた猫の毛で、症状が悪化してしまうかもしれません。また、猫アレルギーを発症してしまう可能性もゼロではありません。

猫と寝る時は猫の爪を切っておく

猫も夢を見ます。大好きな飼い主さんと一緒に寝て熟睡し、夢の中で獲物を狩ることがあるかもしれません。その時に寝ぼけて猫と寝る飼い主さんに、シャキーンと爪が出てしまうかも…。

もうちょっとで獲物が捕獲できる!なんて時に、ガリッとしたら実は飼い主さんの足だった、という可能性もなくはないですね。ですから、猫と寝るのでしたら、爪は切っておきましょう。

猫と寝る時布団をトイレにされないようにする

ふわふわとした布団は、猫にとってお気に入りのトイレになる場合があります。一度布団でトイレをして、匂いが残っているとまたしてしまう事があります。猫にとっては気持ちが良くても、猫と寝る飼い主さんにとってはたまったものではありません。

猫が布団にトイレをするのには、ふわふわでトイレと勘違いしてしまった、という以外に、不満があっての抗議や、マーキングという理由があります。

我が家でも散々布団をトイレ代わりにされた事があるので、今では細心の注意を払い、猫を布団がある部屋には、入れないようにしています。

猫と寝る時は布団を清潔に保つ

猫は毎日、毛が生え変わっています。特に春と秋は換毛期と言って、毛がごそっと生え変わる時期です。完全室内飼いの場合は季節の感覚があまりない事も多いようですが。飼い主が猫と寝る布団は、どうしても抜け毛がついてしまいます。マメに洗濯をして、清潔に保ちましょう。

猫と寝る時は感染症に注意!

稀なのですが、猫と寝ることでうつる可能性がある病気が、いくつかあります。そこまで神経質になる必要はありませんが、可能性がゼロではないので、頭に入れておくと良いでしょう。

猫と寝る事で移る可能性がある病気とは?

猫の親子

猫と寝る事で移る可能性がある病気を、見ていきましょう。

猫ひっかき病

パルトネラヘンセラという細菌が原因の病気で、猫に引っ掻かれることで感染します。症状は引っ掻かれた傷が赤くなる、発熱、関節痛などです。

自然治癒する事がほとんどですが、免疫力が落ちた人では重症化する可能性があります。予防法としてはネコノミがつかないようにする事と、猫の爪を切っておく事です。

トキソプラズマ

完全室内飼いの猫からは感染の可能性はまずありませんが、外出する猫の場合は、注意した方が良いでしょう。と言っても、トキソプラズマは猫の糞が感染源となるので、猫の糞が口に入らなければ大丈夫です。

しかも、猫の糞からトキソプラズマが感染するのは、限られた時間だけなのです。猫と一緒に寝ても猫の糞が口に入る可能性は極めて低いですが、万が一妊婦さんが感染すると、胎児に障害が出てしまう事があるので、念のため注意した方が良いでしょう。

パスツレラ症

パスツレラ症は、猫に引っ掻かれたり噛まれたりした傷が腫れ、化膿する病気です。それだけでなく、呼吸器系の症状や骨髄炎、敗血症などの重大な感染症を起すことも。死亡例もあります。

この病気の原因となるのが、パスツレラ菌で、ほぼ100%の猫が口内に保有しています。猫と寝る時は舐められた箇所を舐めてしまわないように注意が必要です。

予防として、猫を寝室に入れない、爪を切る、口移しなどの過剰なスキンシップを避けるなどが挙げられます。もし猫に引っ掻かれる、噛まれるなどでケガをした場合は必ず消毒し、症状が現れた時は受診するようにしましょう。

皮膚糸状菌症

皮膚糸状菌症は人間に感染すると感染部位により、「たむし」や「いんきん」「水虫」などと呼ばれる症状になります。感染力が強いので、感染している猫との接触には要注意です。ペットショップや動物シェルターなど、猫が多数いる場所では感染する可能性が高いので、猫を家に迎えた時は動物病院で検査して貰いましょう。

Q熱

Q熱は、コクシエラバーネティーという菌が原因で起きる病気で、感染猫の排泄物や乳に菌が潜んでいます。猫と寝る事で万が一、猫が布団に排泄してしまった場合、感染のリスクが高まります。

症状はインフルエンザのような発熱や筋肉痛、頭痛、肺炎や肝炎が起きる事もあります。抗菌薬の投与により、治療を行ないます。また、胎盤で菌が増殖するので、猫の出産、流産、死産時にも注意が必要となります。

猫と寝ると、飼い主さんに対する信頼度が分かる?

仰向けで寝る猫

猫が寝る場所で飼い主さんに対する信頼度が分かる、と良く言われます。例えば、顔に近い場所だと1番信頼度が高く、飼い主の足元で寝るのは信頼度が低い、などです。

もちろん猫は、飼い主にくっついて寝ることで幸せを感じている部分もあるのでしょうが、寒い時に暖を取る、というのが目的という部分もあると思います。

冬は股の間で寝たり、腕枕で寝たり、同じ枕で寝たりと飼い主にくっついて寝ることが多いですが、夏になるとぱったりと一緒に寝なくなりませんか?

例外もあるでしょうが、猫は自分にとって快適な場所を探すエキスパートなので、暑い時は出来る限り涼しい場所で寝たいのでしょう。飼い主さんの側で寝ることはあっても、ピッタリとくっつく事は少ないはずです。

そもそも、寝るという無防備な状態の時に信頼していない人の側にはこないでしょう。ですから、猫が一緒に寝るというだけで、相当信頼されているという事です。猫が足元で寝るからと言って、がっがりしないでくださいね。猫の好みも、あるでしょうから。

まとめ

安心して眠るネコ

猫と寝る飼い主さんは、ある調査によると半数以上いるそうです。多くの人が猫と一緒に寝ています。愛猫を健康に保っていれば、病気になる可能性は低いでしょうが、注意したいのは野良猫を拾ってすぐに猫と寝ることです。

野良猫の場合、ノミ・ダニ・寄生虫をお供にしている確率がかなり高いので、検査する前に一緒に寝るのは危険です。愛猫家の方はやってしまいがちですが十分注意されてくださいね。

猫と寝る事は飼い主にとって幸せなひとときでもあります。猫と人お互いが気持よく暮らしていけるように飼い主さんはより一層気を使うようにしましょう。

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