猫の首輪に鈴はつけるべき?メリットとデメリットを徹底比較!

猫の首輪に鈴はつけるべき?メリットとデメリットを徹底比較!

猫といえば、首輪に鈴がついているイメージがありますが、そもそも鈴って必要なのでしょうか?今回は鈴の必要性やメリット・デメリットについて紹介します。

猫の首輪に鈴は必要?

首輪をつけた猫

猫の首輪には鈴が付いているものが多く売られていますが、鈴って必要?と思っている飼い主さんも多いのではありませんか?結論から言うと猫の首輪に鈴は必須ではありません。その理由について紹介します。

家猫にとって首輪の鈴は「飾り」

一昔前は、完全室内飼いの家猫は少なく、外に遊びに行かせてる飼い主も多かったことがあり、鈴の音で帰ってきたことの確認や、行方不明の際に探しやすいことなどの理由から鈴を付けていることがありましたが、今では、外に出すことは少ないため、おしゃれで首輪をつけるなど目的が変わってきています。愛猫のおしゃれ用の首輪に付いている鈴はかわいい「飾り」です。

猫の首輪に鈴をつけ始めた理由

昔は倉庫や家などに住みついたネズミを、猫の首輪の鈴で追い払っていたと言われています。鈴の音でネズミが警戒して逃げる効果があるとされていましたが、今ではネズミが出ることは殆どないので、猫に鈴は必要なくなりました。

「猫の首輪には鈴」というイメージがあるだけ

テレビや漫画の猫のイメージといえば、「チリンチリン」と鈴をつけているイメージがありませんか?ついイメージが先行して鈴を付けなくなる方もいるかもしれませんが、必ずしも鈴を付けなければいけないことはないのです。

猫の首輪に鈴をつけるメリット

首輪をつけてもらう猫

猫の首輪に鈴をつけることのメリットもいくつかあります。

室内でどこにいるか確認しやすい

地震などの災害時や来客などで猫がびっくりしたり、パニックでどこかに隠れてしまうことがあります。猫が室内でどこにいるかわからなくなってしまったときに、鈴の音によって居場所を把握することができたり、暗い場所でも猫が近くにいることに気づくこともできます。

また、猫は体が柔らかく暗くて狭いところが好きな習性から、隙間に挟まって出られくなった時なども場所の特定ができます。

猫が脱走し迷子になった時の発見に役立つ

玄関や窓を少し開けた隙に猫が飛び出して脱走してしまうということも多々あります。家から出たことがない猫が脱走してしまうと、パニックになって飼い主が名前を呼んでも鳴き声を発してくれず探すのが困難な場合があります。

鈴を付けておくことで動いた時に鈴の音を頼りに見つけられる可能性が高まります。
また、鈴とともに迷子札をつけておけば、保護してくれた人が連絡してくれる場合もあるので、つけておくと安心です。

外に遊びに行く猫は帰ってきたときにわかりやすい

完全室内飼いではなく、外に出すことがある場合は、帰ってきたときに鳴いている声だけで気が付かないこともあるので、鈴を付けることで帰ってきたことがわかりやすいメリットがあります。

猫の首輪に鈴をつけるデメリット

一点を見つめる猫

首輪の窮屈さや鈴の音にストレスを感じるなどデメリットもあります。

猫は金属がぶつかる音にストレスを感じやすい

猫は人間よりも耳が良く、鈴などの金属同士がぶつかる高い音にストレスを感じる可能性が高いです。また、鈴や鍵など金属同士が擦れる音や、アルミホイルのクシャクシャという甲高い音は、「FARS(猫科動物聴覚原性反射発作)」という発作を引き起こして突然動きが止まったり、痙攣を起こす場合があります。必ずしも発作が起こるとは限りませんが、鈴を付けることによりリスクが高くなることもあります。

大きい鈴は猫の首に負担をかける

猫の首は細いため、あまり大きい鈴を付けると首が疲れてしまいます。鈴の重さで首が凝ったり、血行が悪くなることで健康状態に影響が出る場合もあります。

鈴の音が大きいと飼い主も音が気になってしまう

夜行性である猫は、人が寝静まった夜に走り回ったりすることがありますが、走り回る音に加え、鈴の音が大きく鳴ればとても気になってしまい、飼い主の睡眠を妨害してストレスになってしまう可能性があります。

鈴が衣類や家具などに引っかかりケガの危険性も

鈴についている金具が衣類や家具などに引っかかることにより、ケガの危険性があります。猫は爪が何かに引っかかると外そうと暴れることがありますが、鈴も同様に何かに引っかかって暴れたしまうと、ケガや命に関わることもあり危険な場合があります。

猫に鈴が付いた首輪をつける時のポイント

舌を出す子猫

鈴を付けるメリットやデメリットをご紹介しましたが、やっぱり鈴を付けたい方へ、猫へのストレスが少ない首輪の選び方やつけるポイントをご紹介します。

首輪の鈴に慣れるには子猫の時期がおすすめ

ブラッシングやシャンプーなどのお手入れと同じ様に、子猫の頃から鈴に慣れさせることでストレスを少なくすることが可能です。慣れるまでは無理せず、食事や遊ぶ時など短時間だけを繰り返すのがポイントです。徐々に時間を長くすることにより、首輪自体の違和感もなくなり、鈴の音にも慣れることができます。

成猫や老猫になってから初めて鈴付きの首輪をつけると、今までついていなかった鈴の音に慣れないことや、鈴の重さなどでストレスを感じてしまう場合があるのでおすすめできません。

最初は小さくて静かな音の鈴を選ぶ

猫は耳が良いため、音に敏感で個体によって音の好き嫌いもあります。愛猫の好みがわからない場合は、小さい静かな音の鈴の首輪を選び、ストレスを感じていないか様子を見ることが大切です。

猫が嫌がる場合はすぐに取り外す

猫が嫌がって暴れたり、パニックになって首輪や鈴を自分で外そうとする場合は、すぐに取り外してあげましょう。猫によってはいつまでも慣れないこともあります。また、首輪の鈴を見せながらつけることで怖がってしまうことがあるので、初めてつけるときは、後ろからそっと付けるとパニックを防げることもあります。

首のサイズに合った安全なものを選ぶ

首輪自体のサイズが合っていないと、事故やケガにつながる場合があり危険です。サイズが小さいと首を圧迫して息苦しさを感じてしまったり、大きすぎると何かに引っかかってしまう危険性があります。猫のサイズに合ったものや、セーフティーバックルを使用した首輪がおすすめです。

セーフティーバックルは、一定の力が加わると自然と外れる構造になっているので、家具などに首輪が引っかかっても外れるので事故やケガの危険が少なくなっています。

また、太すぎるものや、リボンなどの飾りが多いと猫が行動しづらくなったり、毛づくろいの邪魔になりストレスになることがあるので、デザインはシンプルなものがおすすめです。

まとめ

赤い首輪をつけて香箱座りする猫

猫にとって首輪の鈴は飾りなので、つけなければいけないものではありません。しかし、猫の居場所がわからなくなってしまった時に探しやすいなど猫を守るメリットもあります。鈴を付けたいと考えている場合は、子猫の頃から慣れさせてあげることが大切です。猫の首輪の鈴は、猫がストレスなく快適に過ごせるようであれば、つけてみてもいいかもしれませんね。