猫のノミ取り首輪とは？
猫を飼われている飼い主さんであれば、猫のノミ取り首輪として販売されている首輪を、ホームセンターやペットショップなどで見かける機会も多いのではないでしょうか？
しかし、身近にある猫のノミ取り首輪が、どんなふうにノミに効果を発揮してくれているのかまでは詳しく知らないということもありますね。まずは、ここで猫のノミ取り首輪の仕組みについて見ていきましょう。
猫のノミ取り首輪の効果
猫のノミ取り首輪として販売されている首輪には、「対象となる寄生虫駆虫薬」が染み込ませてあるため、ノミ取り首輪の駆虫薬が対象となる寄生虫（ノミやダニ、蚊など）に効果を発揮してくれる仕組みになっています。
猫のノミ取り首輪は効果ある？
猫のノミ取り首輪の話でよく耳にするのが、ノミ取り首輪を着けているのにネコノミがたくさんくっ付いていたという話ですね。このため「猫のノミ取り首輪は本当に効果があるの…？」と疑問に思われる飼い主さんも少なくありません。
ここで、猫のノミ取り首輪の効果について知っておくことが大切ですね。
ノミ取り首輪の効果は首の周りの一部に限られる
動物病院で処方されるノミ取り首輪を除き、市販のノミ取り首輪の多くが、「駆除効果が首の周りの一部に限られる」ため体の表面に寄生しているノミまでを駆除できないと言われています。このため、ノミが首輪に接触しないと効果が発揮されないことがほとんどです。
ノミが実際いるときには効果が薄い
猫のノミ取り首輪に染み込ませてある「対象となる寄生虫駆虫薬」の多くが、天然成分を利用したものであるため、ノミの成虫を駆除する効果がないと言われています。
もちろん、ノミ取り首輪にノミが接触すれば弱らせることや首の周囲から逃げさせる効果があります。が、猫のノミ取り首輪の効果が首の周りの一部に限られてしまうため、基本的にノミを寄せ付けない予防効果の方が大きく、既にノミに寄生されている場合には、専用のノミ取り駆除薬が必要と言えます。
猫のノミ取り首輪の副作用は？
アレルギー反応を見せることも
- 皮膚炎
- 発作
- 嘔吐、下痢
などが猫のノミ取り首輪の副作用とされています。
ノミ取り首輪の駆虫薬の多くが天然成分を利用している物がほとんどですが、この駆除薬は首輪に染み込ませているため、猫によっては接触部分に「皮膚炎」などのアレルギー反応が現れる場合があります。
このほか、２０１３年にアメリカでは原因不明の発作に苦しむ子猫がいましたが…この発作の原因が格安のノミ取り首輪だったということもあったようです。
このため、猫の体質やノミ取り首輪の品質によってはアレルギー反応を見せることもあると言われています。また、ノミ取り首輪を舐めてしまうことにより、嘔吐や下痢になってしまうこともあるので、ノミ取り首輪は飼い主さんが猫の様子を見ながら、適切に装着してあげる必要があります。
猫のノミ取り首輪の使い方
飼い主さんが猫のノミ取り首輪を正しく装着してあげることで、ノミ取り首輪を舐めてしまう危険性が低くなります。
ここで、猫のノミ取り首輪の使い方についても見ていきましょう。
- 猫の首に装着する
- きつくなり過ぎない程度に巻きつけることが大切。首輪と首の間に指が2～3本入るくらいがちょうど良いとされています。
- 市販のものであれば、余った首輪部分を切り取って長さを調整して、ノミ取り首輪の装着が完了します。
猫のノミ取り首輪の注意点
猫のノミ取り首輪は、天然成分の駆虫薬を利用していますが、舐めてしまうと悪影響を与えてしまう可能性があるため、「妊娠中の猫や老猫、子猫」に装着させることは控えてあげましょう。
また、小さな子供がいる場合や多頭飼いの猫がいる場合は、誤って舐めてしまう可能性があるのでノミ予防には首輪ではなく、錠剤（内服薬）を動物病院で処方してもらいましょう。
ノミが既に猫に寄生しているときは駆虫をしよう
前にご紹介した通り、猫のノミ取り首輪の効果が、首の周りの一部に限られてしまうため基本的にノミを寄せ付けない予防効果の方が大きく、既にノミに寄生されている場合は、しっかりとした対処である「ノミ取り駆除薬」が必要と言えますね。
ここで、ノミが既に猫に寄生しているときの対処法についても見ておきましょう。
ノミ取りスポット駆虫薬を使う
スポットオンタイプは、猫の首の後に駆虫薬を垂らして使うノミやダニなど対象となる寄生虫を駆除する薬です。「滴下式ノミ駆除液」とも呼ばれ、その成分は安全性が高く、駆虫薬の効果は約24時間で猫の体全身に行き渡り、寄生しているノミやダニを駆除してくれます。
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- ノミの卵や幼虫の発育を阻止します
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スプレー式のノミ取り駆除を行う
ノミ取りスポット駆虫薬（滴下式ノミ駆除薬）と同じ効果があるスプレー式の駆虫薬です。しかし、スポット駆虫薬と違い全身に散布するので、ノミ取りスポット駆虫薬よりも即効性のある駆除ができます。
長毛種の猫や体の大きな猫には少し時間がかかりますが、ノミ取り駆除を素早く行いたい飼い主さんにはおすすめの対処法です。
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- 犬、猫に寄生したノミやマダニを速やかに駆除します
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錠剤（内服薬）を動物病院で処方してもらう
動物病院でノミを駆除する錠剤（内服薬）をもらうことができます。内服薬は体内からノミを駆除することができるため、体に寄生しているノミの卵も含めて駆除してくれるほか、猫が毎日行うグルーミングでノミを駆除する効果が薄まる心配がないので、駆除効果が持続してくれます。
ノミ取りシャンプーをする
ノミ取りシャンプーで猫を洗うことにより、「ノミの成虫や卵」のほとんどを洗い流すことができます。ノミ取りシャンプーの際に「顔の周りはノミ取り用の櫛を使う」ことで、さらに細やかな駆除が可能です。
シャンプーが難しい猫もノミ取りシャンプーを数滴入れたお湯に浸けることで、体に寄生するノミの駆除ができるので、すぐにノミの駆除がしたいときにはおすすめの対処法です。
猫のノミ取りシャンプーを終えたら、ノミ取りスポット駆虫薬やノミ取り首輪などでノミ予防すると良いでしょう。
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ノミ取り用の櫛を使う
ノミ取り用の櫛を使って、猫の体に寄生したノミを簡単に取って駆除してあげることができますが、ノミ取り用の櫛だけを使っての駆除は時間がかかってしまうこともあります。できればシャンプーなどを併用する方が、素早い駆除が可能と言えます。
また、シャンプー後などノミ取り用の櫛を使ってノミを取る場合、中性洗剤を入れたお湯を用意して、取れたノミをお湯に浸けて溺れさせることが大切です。このほか、ノミは潰してしまうと卵が散ってしまうため潰さないように注意しましょう。
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- 針にカーボンスチームを使用
- 台にクロームメッキを使用した金櫛
しっかりと室内の掃除を行う
猫の体に寄生しているノミの駆除を行ったあと、ノミ取り首輪などでノミ予防をしても室内にノミが潜んでいる可能性があります。
今まで使用していた猫の寝床やソファーやカーペットなど、ノミが潜んでいる可能性がある場所はしっかりと掃除することが大切です。
また、室内の掃除を行う「掃除機のパック」には、殺ダニ用のもの使用するほかノミが潜んでいそうな場所には、「スプレー式の駆虫薬」を吹きかけて念入りな駆除を行うことが必要です。
動物病院で処方されるノミ取り首輪もある
動物病院で処方されるノミ取り首輪は、市販の物よりも駆除効果が強いためノミ取り首輪やノミ予防としておすすめです。
また、市販の物よりも駆除効果が強いために、小さな子供が触れた場合や抜け落ちたノミ取り首輪を猫が舐めてしまう可能性があるので、管理には十分な注意が必要です。
まとめ
いかがでしたか？ホームセンターやペットショップで見かける猫のノミ取り首輪の効果は、首の周りの一部に限られるため、ノミが実際いるときには効果が薄いと言えるんですね。
このため、既にノミがいる場合はしっかりとした対処である「ノミ取り駆除薬」で、ノミの駆除を行い、ノミを寄せ付けない予防として猫にノミ取り首輪を装着してあげましょう。
完全なノミの駆除を行うためには、三週間はしっかりと室内の掃除を行うことが必要とも言われているので、飼い主さんが無理のない駆除方法を選んで、完全なノミの駆除を目指していきましょう！