髪型チェンジ
猫ちゃんは髪型を変えても、いつもの飼い主さんだと気づくことができるのでしょうか。毎日一緒に暮らしている中で、飼い主さんのことを他の人とは違うとしっかりと認識していることはなんとなく分かるのですが、見た目を変化させても気づくことができるのでしょうか。
人間であれば、余程の変装ではない限り「雰囲気変わったねぇ」と気づくことができます。しかし猫ちゃんの世界ではどうなのかを調べてみました。
視力では判断できない
猫ちゃんの視力は実はそれほど良いものではありません。人間の近視に近い見え方をしていると考えられており0.1〜0.2ほどと言われております。
解像力も低いので、静止したものを見たときは、ぼんやりとしか見えていない場合があります。また、実験では猫ちゃんは他の猫ちゃんの顔は区別がついたとしても、人間の顔の区別はつかないと結論が出された研究もあります。
以上により、猫ちゃんは「目」だけでは、飼い主さんが髪型を変えて同一人物とは判断できないのではないかと考えられます。
聴覚では判断ができる
飼い主さんが髪型を変えたとして、いつもの調子で愛猫の名前を呼ぶと猫ちゃんは「飼い主さんだ!」と認識することができます。それだけ猫ちゃんの聴覚は上記の目を比較すると、格段に優れている器官と言われています。
自由自在に動かすことができる耳を、立体的に動かすことによって遠くの音まで聞こえますし、人間よりも聞こえる波長領域が広いと言われています。特に高音に関しては人間にも聞こえない音域を聞き取ることが可能です。
いつも愛猫を読んだ時の反応を思い出してみてください。尻尾を動かしたり耳を動かしたりなど、鳴いて返事をすることがなくても、しっかりと反応を返してくれているはずですよ。
嗅覚でも判断ができる
猫ちゃん同士のコミュニケーションは、お互いの匂いを確認することから始まると言われています。人間でいう名刺交換と同じですので、重要な意味を持ちます。
そのため髪型を変えた飼い主さんが相手でも、匂いを嗅ぐことでいつもの飼い主さんだと認識することができます。毎日猫ちゃんに「おはよう」と寝起きに挨拶すると猫ちゃんの反応はいかがですか。おそらくですが匂いを嗅ごうとしているのではないでしょうか。
猫ちゃん同士では、お尻の匂いで確認することがコミュニケーションとされていますが、人間相手では指先であったり服の匂いを嗅いでいたりすることが多いようです。
まとめ
今日のねこちゃんより:あずき♂ / 1歳 / エキゾチックショートヘア / 4kg
猫ちゃんは変えられる見た目で飼い主さんだと認識しているのではなく、変えることのできない声質や体臭によって確認をしていることがわかりました。
愛猫が不安そうにしているときは、飼い主さんとして確認できる声や匂いを嗅がせることで安心させてあげましょう。