猫は『アジサイ』で死に至る?!実は、猫にとっては超猛毒だった!

猫は『アジサイ』で死に至る?!実は、猫にとっては超猛毒だった!

紫陽花の咲く季節になりますね。Instagramなどでも猫ちゃんと紫陽花のショットを見かけますが、紫陽花は猫ちゃんには猛毒です。くれぐれも猫ちゃんを近づけないように注意して下さい!

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

紫陽花はどうして猛毒なの?

紫陽花

紫陽花の毒性については、現在でも研究が進められていますが、いまだ確かなことは判明していない状況です。ですが、人間が口にして中毒を起こすことがあるのはわかっており、猫ちゃんにとってもそれは同じです。

もし猫ちゃんが紫陽花を口にしてしまった場合、下痢や嘔吐などの消化器症状や心拍数・呼吸数の増加、痙攣や麻痺などを引き起こします。

もし多量に食べてしまうと死に至ってしまうこともあるため、猫ちゃんのいるお家では猫ちゃんの手の届く場所に、紫陽花は置かないようにしたほうがいいでしょう。

紫陽花の中毒のことを知らない飼い主さんも割といらっしゃるので、もし猫ちゃんがじゃれたりして食べてしまった時は、動物病院に連れて行くことをおすすめします。

もし紫陽花を口にしてしまったら

舌を出す猫

紫陽花は人間にも毒ですが、人間より体の小さい猫ちゃんは少量でも中毒症状を起こしてしまいます。もし猫ちゃんが紫陽花を食べてしまったりしたらすぐに動物病院へ連れて行かなければいけません。

まだ猫ちゃんの口の中に紫陽花があるようなら、飼い主さんの手ですぐに取り除きましょう。中毒症状がすでに出てしまっている場合は一刻を争う状態です。

動物病院にて胃洗浄など、体の中にある紫陽花を吐き出させる治療をすることになります。

受診の際に気を付ける点

診察中の子猫

猫ちゃんがどれぐらい紫陽花を食べてしまったのか、食べてからどれくらいの時間が経過しているかを獣医師に伝えるとより適切な治療を行ってもらえるでしょう。また、食べてしまった紫陽花の欠片や、吐いてしまったものも持参するといいかも知れません。

まだ猫ちゃんに中毒症状が出ていない場合でも、専門家である獣医師に相談することは大切です。紫陽花を食べてしまった場合の致死量は、猫ちゃんの体重1kgあたり0.5~3mgと言われています。ですが、飼い主さんがどれくらい食べたか分からないことのほうが多いので、動物病院を受診することが賢明な判断でしょう。

まとめ

紫陽花と猫

紫陽花と猫ちゃんの組み合わせはとても綺麗で、思わず写真を撮りたくなってしまいますが、紫陽花は猫ちゃんにとって猛毒です。間違って食べてしまわないためにも、猫ちゃんを紫陽花に近づけないようにしなければいけません。

また、紫陽花だけではなく、猫ちゃんにとって猛毒となる植物はたくさんありますので、飼い主さんが事前に調べて対処することで、猫ちゃんを危険にさらさないようにすることも大切です。

猫ちゃんは葉っぱが揺れていると近づいて匂いを嗅いだり、手を伸ばしてしまったり食べてりする子もいるため、どんな植物が危険なのかを飼い主さんが知っておく必要がありますね。猫ちゃんの安全のためにも、飼い主さんが気を付けてあげましょう。

《参考》
厚生労働省『自然毒のリスクプロファイル:高等植物:アジサイ』

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