「あり」ます!
「猫は3年の恩を3日で忘れる」そんな不名誉なことわざがありますが、それは真実ではありません。きちんと絆ができていた飼い主さんの事は2~3年経っても覚えているようです。ご安心を。
また飼い主さん以外の記憶もしっかりと持っています。ただ生きていく上であまり必要がないことはどうも忘れる傾向にあるようです。生存の為には仕方のないことですね。
危険な事が優先される
猫の記憶で優先されるのは「危険な目に遭ったこと」
ここに行くと危ないとか、こうしたら危険な目に遭ったとかそういう事は良く覚えています。身を守る為に当然の事だと言えます。例えば「キャリーケースに入ったら病院に連れて行かれた、そこで怖い思いをした」という事が記憶されるとキャリーケースに近づかなくなるでしょう。
反復することも覚えられる
何度も繰り返して起きる事を猫は覚えられます。良いことも悪いことも覚えられますので、猫のしつけに使うことができます。猫が嫌がる爪切りをした後美味しいおやつを毎回与えるようにすると爪切りに良いイメージを持ち嫌がらなくなることがあります。
反対にテーブルに飛び乗ったら苦手な大きな音がいつもするとなるとテーブルには飛び乗らなくなります。猫をしつけるにはかなりの根気が必要になりますが、全くできない訳ではありません。どうしても覚えて欲しいことがある時は挑戦してみても良いですね。
絆のある人は覚えている
「飼い猫に忘れられた…!」ショックを受ける飼い主さんがいますが、本当は覚えていても久しぶりに会う飼い主さんを少々警戒したり、置いていかれたと思ってそっけない態度を取ることがあります。きちんと信頼関係ができていたなら数日で忘れることはないでしょう。
2年間会っていない飼い主さんの声に反応するという実験結果もあります。冷たそうに見えても実は猫はしっかりと覚えているのです。
実は記憶力が良い
「犬よりも記憶力が良い」という研究結果があります。この研究結果では犬の記憶力が5分だったのに対し、猫は実に16時間の間記憶ができることが分かりました。
人の次に知能が高いと言われているチンパンジーと同等の記憶力です。あんな何も覚えてなさそうな顔をしておいて、実は記憶力とても良かったのですね。参りました!
まとめ
今日のねこちゃんより:Senna / ♂ / 4歳 / Mix / 10kg
記憶力が悪いイメージとは裏腹に、とっても記憶力の良い猫の姿が浮き彫りになりました。
この間汚れたからとこっそり処分したお気に入りのオモチャのことも、いつまでも覚えているかも…。猫の記憶を、侮ってはいけません!