簡単にできるデンタルケア
猫に歯磨きをやってあげるに越したことはないのですが、歯磨きを好んでくれる猫は少ないです。でも歯磨きが重要性をご存知の飼い主さんとしては、なんとかデンタルケアしたいもの。歯磨きのような完璧さは求められませんが、愛猫の歯を守るお手軽ケアを紹介します。
1 嬉しいおやつでデンタルケア
歯磨きが無理でも、猫の好きな味のおやつでデンタルケアができる商品があります。
きっと猫には、これが歯磨きの為にあるおやつということはバレないはずです。噛むことで歯に付着した汚れや歯石を取り除いてくれます。さらに歯石の付着を防いだり、口臭も防いでくれるのが嬉しいですね。歯磨き効果のあるおやつは、今では種類もたくさんあります。
2 楽しんでデンタルケア
歯磨きを嫌がる猫は、体を拘束される事自体が嫌な場合もあるのでしょう。抱っこが嫌いな猫は、歯磨きなんて物を見れば尚更逃げたくなるでしょう。ならばデンタルケアできるおもちゃを使って、楽しく遊んでデンタルケアをしてあげましょう。
きっと猫は、このおもちゃで遊ぶことが歯磨きになっているとは少しも感じていないでしょう。おもちゃを噛めば、メッシュ生地で歯の汚れを絡めて取ってくれ、歯と歯の間に詰まった歯垢をかき出しピカピカにしてくれる効果もあります。猫が好きなマタタビ入りのおもちゃだとより効果的ですね。
3 ご飯に混ぜてケアしよう
歯磨きペーストと言えばミントやハッカのイメージがありますが、この味は人間でも苦手な人もいますよね。猫にはもちろんこれらの味、風味は良くありません。動物が使用しても大丈夫な歯磨きペーストも販売されているのですが、どうしても歯磨き自体が苦手な猫には口内環境を整える無味無臭のデンタルケアサプリメントがあります。これだと猫にストレスを与えずにデンタルケアができます。
4 リラックスタイムにさりげなくケア
飼い主さんに撫でられたり、触られるのが好きな猫には、リラックス中を狙ってデンタルケアができそうです。歯磨きを見ると猫も恐怖を感じやすいので、歯磨きシートや、優しいコットン、綿棒、軍手などで素早く歯を磨いてあげましょう。寝ている間や、リラックスタイムにさりげなくするのがおすすめです。いきなり歯を磨くよりは、顔を触って頬から口周辺…と油断させながら徐々にやっていきましょう。
デンタルケアの必要性
口腔トラブルを防ぐ為
猫は口腔内環境の違いから虫歯にはなりませんが、歯垢や歯石を放置すると口内炎や歯肉炎などの歯周病になりやすく、様々な口腔トラブルに繋がります。悪化すると出血したり炎症が酷くなるため食欲が落ちたり、大きな病気へと繋がることも。口腔トラブルを防ぐ為にも、早くからデンタルケアをしてあげた方が理想ですが、大人になってから始める場合は歯磨きを嫌がって難しい場合が多いです。ですので子猫の頃から少しずつ慣れさせていってあげましょう。
歯に挟まりやすい
猫の歯の形状は、人間と違って先端が尖っています。これは肉食動物の歯の形状の特徴で、硬い肉を噛みちぎる為。噛みちぎることで表面の汚れをとるようになっています。また、猫はあまり噛まずに飲み込むと言った習性もあり、口の中に食べかすが残りにくいと言われています。
しかし、これは野生で暮らす猫の歯の特徴で、飼い猫になるとご飯も違います。キャットフードは、柔らかく細かい物が多く、食べかすが歯に残りやすいのです。歯に挟まったままで放置していると、歯垢が歯石になり歯周病の原因となるのです。
歯石になるまでが早い
猫の口内では、食べかすから歯垢が付いて歯石に変わるまでが早いと言われています。なんと1週間以内で歯石になることも。歯石になると、歯磨きでは落とせないので、病院で歯石を取り除いてもらう必要があります。なので、歯垢の段階でデンタルケアをするのが歯周病予防にも繋がり大切になってくるのです。毎日、デンタルケアをするのが一番良いのですが、それが無理なら2日に1回ペースなど頻度を減らして慣れさせていくのケアを心がけましょう。
まとめ
愛猫のデンタルケアと簡単にできる方法についてご紹介しました。歯磨きが嫌いな猫は多いようです。しかし、猫の歯磨きは人間と同じくらい重要なのです。猫がいつまでも健康で長生きできる為にも、歯は命になるのです。簡単にできるデンタルケアでも、色んな方法があります。愛猫がストレスにならずに、気づかれない方法を探して見てはいかがでしょうか?