除光液を猫がいるお部屋で使ってもいい?注意したい6つの事

除光液を猫がいるお部屋で使ってもいい?注意したい6つの事

マニキュア落としに使われるのが除光液ですよね。ネイルなどをしている女性であれば自宅に除光液があるのも普通だと思います。しかし、除光液は化粧品の中でも猫にとっては危険だと言われています。そこで今回は「除光液を猫がいるお部屋で使ってもいい?注意したい6つの事」についてご紹介させていただきます。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

除光液を猫がいるお部屋で使ってもいい?

猫とマニキュア

除光液を猫がいるお部屋で使ってもいいのでしょうか。
除光液はマニキュア落としに使われる薬品で、ネイルをしている女性のほとんどが自宅にありますよね。しかし、猫にとっては除光液は「危険」だと言われています。

ここでは、除光液を猫がいるお部屋で使ってもいいのかについてご紹介させていただきます。

除光液を猫がいるお部屋で使ってもいい?

除光液を猫がいるお部屋で使ってもいいのでしょうか。
実は化粧品の中でも除光液が最も猫にとっては「有毒で危険」だと言われています。ですので結論として「除光液は猫がいるお部屋で使うべきではありません」。

ほんの少しだけの量で「匂いがする程度」であれば、猫の体に悪影響はでないので、同じ部屋で使用をする方もいらっしゃるかもしれませんが、人間よりも優れた嗅覚を持っている猫には、やはりおすすめはできないでしょう。

除光液は引火性もあり、火元に近づけてはいけないなどの注意書きもありますよね。
除光液のほとんどに「アセトン」という成分が含まれており、この成分が猫にとっても量によっては人間にとっても危険なのです。

このアセトンは有機溶剤です。そんなアセトンの含まれた除光液を使うときに猫のために注意することをつづいてご紹介させていただきます。

除光液を使うとき猫のために注意する事

猫と薬品

除光液を使うとき猫のために注意する事はどのようなことがあるのでしょうか。
除光液が猫にとって有毒だとわかっているのであれば使うとき猫のために注意してあげたいですよね。

ここでは、除光液を使うとき猫のために注意する事についてご紹介させていただきます。

1.換気する

除光液を使うとき猫のために「換気」するようにしてください。
猫にとって除光液は有毒です。除光液の蒸気を吸っただけでも喉に異常が出て、肺炎、中枢神経に異常がでることもあります。高濃度になると飼い主自身にも悪影響がでることもありますので換気は必ずするようにしてください。

2.部屋を分ける

除光液を使うとき猫のために「部屋を分ける」ようにしてください。
猫と同じ部屋で除光液を使ってしまうと

  • 目をショバショバさせる
  • 臭いを匂って逃げる

などのような行動をすることもあります。
これは、猫が除光液を反射的に有毒だと判断して行動をしているのですが、ほんの少し体についてしまっただけでも、「皮膚炎」になってしまうこともあります。ですので猫のいる家庭で除光液を使うときには、部屋は分けるようにしてください。

3.猫が誤飲しないようにする

除光液を使うとき猫のために「誤飲しないようにする」ようにしてください。猫が除光液をもし誤って飲んでしまうと「中毒」を起こしてしまうこともあります。

もし誤飲をしてしまって無理矢理吐かせると、器官に入って悪化をしてしまうこともありますので、吐かせずに早急に病院へ連れて行くようにしてください。

4.目に入らないようにする

除光液を使うとき猫のために「目に入らないようにする」ようにしなくてはいけません。
除光液は使っているときに、猫がもし、そばにいると目に入ってしまうこともあります。

もし猫の目に除光液が入ってしまうと、目の痛みを伴う症状がでることもあります。ですので、もし猫の目に入ってしまった場合には、応急処置として10分程度、水で洗い流してください。

5.コットンの後始末はきちんとする

除光液を使うとき猫のために「コットンの後始末はきちんとする」ということです。
除光液だけを片付けて、コットンはそのままにしてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
しかし猫がいる場合には、除光液のついたコットンはくくって捨てるなどの後始末をするようにしてください。除光液のついたコットンから匂ってしまい、それを猫が舐めてしまうだけでも中毒になってしまうこともあります。

6.手を洗う

除光液を使うとき猫のために「手を洗う」ということを必ずしましょう。
除光液を使ったときに、後始末をしてからも手に除光液の成分がついたままになっていることがあります。

飼い主の手に除光液がついたまま猫を触ってしまうと猫がそのあと自分の体をグルーミングして体内に摂取してしまうこともあります。ですので、除光液を使ったあとは必ず手を洗うようにしてください。

猫が除光液を摂取してしまったときの対処、症状

猫と病院

猫が除光液を摂取してしまったときの対処はどのようにすれば良いのでしょうか。
また、症状も気になりますよね。ここでは猫が除光液を摂取してしまったときの対処、症状をそれぞれご紹介させていただきます

猫が除光液を摂取してしまったときの対処法

猫が除光液を摂取してしまったときの対処法としては

  • 目に入ったときは流水で洗い流す
  • 誤飲をしてしまったときは吐かせない
  • 被毛についたときには早急に拭き取る

ということがあげられます。いずれにしても猫に除光液がつき、体内に摂取されてしまっていますので早急に病院へ連れて行くようにしてください。

特に誤飲をしてしまった場合には、中毒症状を引き起こす可能性も高いので、すぐに行動をしてください。

猫が除光液を摂取してしまったときの症状

猫が除光液を摂取してしまうと、どのようなことになるのでしょうか。
猫が除光液を摂取してしまうと「中毒症状」を引き起こしてしまいます。

具体的な症状としては

  • 頭痛
  • ふらふらして歩けなくなる
  • 嘔吐を繰り返す
  • 下痢をする
  • よだれ

などがあげられます。放置をしていて、摂取量によっては死に至るケースもありますので早急に病院へ連絡をして受診するようにしてください。

まとめ

瓶の匂いを嗅ぐ猫

猫にとってマニキュアを落とすときに使う除光液は有毒です。
アセトンという成分は猫に、そして量によっては人間にも悪影響があります。使用をするときには、猫のいない空間で換気をしながら使うようにしてください。

また、除光液の使用をしたあとには、コットンの後始末をきちんとして、手を洗うなど猫のことをきちんと考えて行ってくださいね。

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