猫のノミが人間についたときの症状
猫が頻繁に体をかいていたら、ノミがいる可能性があります。
猫のノミは体調2~3mmで、猫の体について産卵します。1匹のノミは、1日多いときで20個ほどの卵を産み、卵は2日で幼虫になりますから、驚くべき繫殖力です。
猫のノミは、やっかいなことに人間にもうつります。
人間の体で繁殖することはないようですが、人間も刺されます。表皮から血を吸われると、症状が現れます。猫のノミが人間についたときの症状は、どんなものがあるでしょうか。
かゆみ
猫のノミが人間を刺すと、症状としてはまず、激しいかゆみが起こります。普通蚊に刺されたときのような、表面的なかゆみではなく、皮膚のずっと奥の方がかゆくなります。かいてもかゆみに手が届かないもどかしさがあります。
症状は、何日も続きます。一度治まっても、かゆみがぶり返すこともあります。
赤み
もうひとつの症状として、赤みがあります。猫のノミが人間を刺したところは、赤く小さく腫れるという症状が現れます。水ぶくれになることもあります。
猫のノミが人間を刺した赤みの分部は、蚊に刺された痕と比べると小さく、中心に噛み痕(出血点)があるのが特徴です。
ノミは、1箇所だけでなく、上へ向かって移動しながら、数回にわたって血を吸います。そのため、赤みなどの症状が、いくつかまとまっていることが多いです。
かきむしると、痕になってしまうので、注意しなければなりません。
猫のノミが人間についたときの対処法
石けんで洗う
猫のノミに刺されたとき、人間の体に注入されるノミの唾液は酸性なので、アルカリ性の石けんで洗うと中和されます。石けんでノミに刺された部位をお湯で洗い流したら、氷でアイシングをすると症状が弱まります。
市販薬を使う
市販されているステロイド軟膏を、猫のノミに刺された症状があるところに塗ります。医療機関で処方されているものと比べると効果は弱いですが、応急処置にはなります。
皮膚科へ行く
猫のノミが人間についてしまったら、とにかく激しいかゆみが症状として現れます。ストレスになるほどのかゆみです。
かきむしると痕にもなってしまいますから、早めに皮膚科で診てもらいましょう。塗り薬や内服薬を処方してもらったら、指示通りに薬を続けてくださいね。
猫のノミを駆除するには?
猫にノミがついていれば、人間にもうつります。ですから、猫にノミがいることがわかったら、ノミの症状に悩まされる前に駆除することです。
ノミ取りクシでブラッシングする
猫の体をノミ取りクシでブラッシングします。そうすると、目の細かいクシで、ノミを取ることができます。このとき、ノミは潰さないようにしてください。ノミを潰すと、ノミの体内にある卵が飛び散ってしまいます。
また、ノミをそのまま捨てただけでは、ゴミ箱の中で生きていて繁殖してしまう可能性があります。粘着テープにつけて捨てるか、中性洗剤を薄めた水に入れて駆除してください。
ノミ取りシャンプーで洗う
ノミ取りシャンプーで洗うことで、猫のノミを駆除することができます。ノミだけでなく、卵も一緒に洗い流されるので、予防にもなります。
乾かした後は、念のため、ノミ取りクシでとかしてあげるといいですね。お風呂が嫌いな猫には、無理にシャンプーはしないようにしてください。
ノミ取り薬を使う
ノミ取り薬には、猫の首の後ろに垂らして使用するスポットオンタイプと、猫に飲ませる内服薬があります。動物病院で処方してもらいましょう。
猫のノミを予防するには?
猫にノミがついているとわかったら、早めに駆除することが大切です。それと同時に、ノミが人間につくのを防ぐためにも、予防を徹底させましょう。人間にノミの症状が現れてからでは大変です。
猫を室内飼いにする
外へ行くことの多い猫は、どうしてもノミがつきやすくなります。猫がノミを持ってくれば、当然人間にも猫のノミはつきます。猫を室内飼いにすれば、猫にノミがつきにくくなります。
こまめに掃除をする
部屋はこまめに掃除しましょう。掃除機をかける前に塩を撒くのがおすすめです。カーペットに塩を撒くと塩が湿気を吸い取り、乾燥剤と同じ効果を持ちます。乾燥したノミが塩の周りを動くと、ノミの身体が傷つき失血死します。塩をかけた1週間語後に掃除機をかけて死骸を吸い取りましょう。
床にまいて、掃除機で吸うタイプの市販の駆除剤もありますが、猫が薬をなめてしまわないよう、掃除中は部屋に猫を入れないようにしましょう。
ノミ取り首輪を使う
ノミ駆除効果のある薬がついた首輪を猫につけます。ホームセンターやペットショップでも購入できますが、動物病院で購入する方が効果が大きいです。ノミ取り首輪は、効果が続きせず、全身にまんべんなく効きません。確実にノミを駆除したり、予防できるものではないと考えましょう。
まとめ
猫にノミがつくと、かゆみなどの症状が起こり、本当にかわいそうです。このノミは、人間にもつきます。人間がノミに刺されると、激しいかゆみや赤み、時には水ぶくれなどの症状を引き起こします。
人間が猫のノミに刺されてしまったときは、応急処置をして、皮膚科に行くことをおすすめします。早めに治療することで、症状を抑えることができるからです。
猫にノミがついているとわかったら、猫のノミの駆除もしっかり行いましょう。それと同時に、予防も徹底してくださいね。ノミに刺されると、とても大変です。
猫も人間も快適に過ごせるように、ノミがつかないように努めましょう。
40代 女性 なつき
ノミだらけで保護した猫ちゃんを抱き上げたときに私も、ノミに咬まれたことがありましたが、1ヶ所だけにとどまりました。
猫ちゃんは、痒がって可哀想でしたので、すぐにノミとりシャンプーをして、獣医師に診ていただきました。皮膚の状態がひどかったので、内服薬と飲み薬をいただきました。
1週間もすると、猫ちゃんが痒がることもなくなり、皮膚もかさぶたがつきはじめました。
我が家の猫ちゃんには、春から秋にかけてフロントラインを毎月滴下します。
家の中だけで飼っていてもノミには、気をつけなければいけませんね。