猫の回虫予防の薬「レボリューション」効果や使い方、他の駆虫薬との違い

【獣医師監修】猫の回虫予防の薬「レボリューション」効果や使い方、他の駆虫薬との違い

レボリューションという薬が、猫の回虫の予防や駆除の対策として使われることがあります。基本的に動物病院で処方される薬ですが、レボリューションがどのようなものか知っておくことは大切です。回虫駆除に使うレボリューションについて、どんな薬なのか、回虫駆除効果はどんなものかご紹介します。

2068view

SupervisorImage

記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫の回虫対策に使うレボリューションとは

レボリューションとはどんな薬?

レボリューションとは、回虫という寄生虫の感染予防や駆除に効果がある薬です。また、レボリューションは回虫だけでなく、ノミやダニ、フィラリアなどを予防する効果もあります。成猫に回虫が感染していても軽い下痢程度で、猫が回虫に感染してもほとんど無症状のことが多いのですが、子猫が回虫に寄生されると下痢や嘔吐などを引き起こし、命にかかわることもあります。

レボリューションの有効成分

回虫駆除の効果もあるレボリューションの有効な主成分はセラメクチン(1mL中に60.00mg )で、回虫を駆除するためにレボリューションを投与後、24時間で90%の効果があるとされています。

レボリューションの購入方法

回虫を駆除することを目的としたレボリューションは要指示医薬品のため、基本的には動物病院で診察を受けて、処方箋か指示書がなければ手に入らない薬となっています。

レボリューションの効果

レボリューションは猫の回虫に対して効果が期待できますが、回虫以外の他の寄生虫に対してもレボリューションは効果があります。具体的には次のような効果がレボリューションに期待できます。

  • ノミの成虫の駆除
  • ノミの卵の孵化を阻害する
  • ノミの幼虫の殺虫
  • ノミの寄生予防
  • ミミヒゼンダニの駆除
  • 猫回虫の駆除
  • フィラリアの幼虫の駆除

他の駆虫薬との違い

薬の名前効果
レボリューションフィラリア、猫回虫、ミミヒゼンダニ、ノミ
フロントラインノミ、マダニ、ハジラミ

レボリューション

レボリューションが他の駆虫薬と違うところは、フィラリアや猫回虫が駆除できるところです。成分が違うため、駆虫できる寄生虫の種類も違ってきます。フロントラインも駆虫薬としてよく使われていますが、フィラリアや猫回虫、ミミヒゼンダニには対応していません。一方レボリューションはフィラリア、猫回虫、ミミヒゼンダニを駆除することができます。

フロントライン

逆にフロントラインではマダニを駆除できますが、レボリューションではマダニに効果がありません。目的に合わせた薬を選ぶことが大切となりますので、フィラリア予防、猫回虫やミミヒゼンダニの駆除をしたいという目的であれば、レボリューションを使用するということになります。

また薬局で売られている、猫用のダニ予防薬との違いはその効果です。レボリューションは動物用医薬品で、市販されているものは動物用医薬部外品となります。レボリューションの方が、回虫など寄生虫に対する駆除効果が市販薬よりも高いと考えられます。

回虫対策レボリューションの使い方

ノミの薬をつけられている猫

使い方

回虫駆除に効果のあるレボリューションは、猫の背中部分の皮膚に直接液体の薬を垂らすという使い方で、飲み薬よりも簡単に投与することができます。レボリューションは一度投与すれば、1ヶ月はレボリューションの効果が期待できますので、回虫駆除のためには1ヶ月ごとにレボリューションを使用するという使い方になります。

レボリューションの容量を確認

レボリューションは小さなピペットという入れ物に入っています。1ピペットの量は1mLプラスチック製のピペットに0.25mL、または0.75mLなので、猫の体重に合わせてレボリューションを使用します。獣医さんに適切な量を教えてもらって使いましょう。レボリューションを使用する際はピペットの蓋を押して薬の容器の先に穴を開けて、その後蓋を外します。

レボリューションを投与する場所

レボリューションの投与場所は猫の肩甲骨あたりで、被毛を分けて皮膚に到達するようにして薬を垂らします。肩甲骨あたりにレボリューションを垂らすのは、被毛について薬が流れてしまわないようにするためと、猫が薬を舐めないようにするためです。

使用したレボリューションの保管

薬は使い切りなので、封を開けたものは全て投与し、回虫駆除薬の使い回しはしないようにします。シールがついているので、レボリューションを投与した日をカレンダーに貼っておけば、次にまたいつ頃レボリューションを投与すれば良いかがわかります。

使用上の注意

6週齢未満の猫には、回虫駆除をするためにレボリューションを投与しないようにしてください。また、猫の体調が良くない時にも、回虫を駆除するための薬の副作用を避けるため、レボリューションの投与はしないようにしてください。レボリューションの投与後、2時間は猫の体を濡らさないようにしてください。お風呂やシャンプーも、レボリューションを投与してから2時間はしないようにしてください。

レボリューションを投与してから乾くまでの間は、人間も触らないようにして、もし多頭飼いで他の猫がいる時などは、その猫たちが薬を舐めないように隔離してください。もし人間の手についた時には石鹸でよく洗い、目に入った場合には水で洗ってください。違和感が残る時には病院で診てもらってください。レボリューション投与後、猫にもし副作用が現れた場合には、動物病院で獣医さんに診てもらってください。

レボリューションの副作用

猫に現れる副作用としては、次のようなものがあります。

  • よだれが出る
  • 嘔吐する
  • 下痢をする
  • 薬をつけた部分がかぶれる
  • 薬をつけた部分が脱毛する
  • ショック症状が起きる

特にショック症状が起きると、命にかかわることがあります。猫がフィラリアに、既に寄生されていると。ショック症状が起きる可能性があるので、初めてレボリューションを使うという猫には、フィラリアの検査を必ず受けるようにしてください。

レボリューションを個人輸入する時の注意事項

医師に診察される猫

回虫駆除やフィラリア予防に効果のあるレボリューションは。要指示医薬品となっているため、基本的には動物病院で処方箋か指示書がなければ手に入りません。ただし正規品の海外輸入を行っている販売業者からは、処方箋がなくてもインターネットなど通販で購入することができます。通販では、動物病院で処方されるよりも安く手に入れることができます。

個人でレボリューションを手に入れた場合には、投与したことで猫に副作用が起きても、自己責任ということになってしまいます。また自己判断でレボリューションが効くと思って投与すると、猫にとってはふさわしくないことや、正しい使用量が使えなかったりする可能性があります。

猫の回虫やフィラリア駆除のために使うという目的があれば、レボリューションが必要かどうかを動物病院で判断してもらうことが大切です。猫の体の安全を考えると、動物病院で診察を受けて処方してもらった方が安全だと言えるでしょう。

まとめ

スコティッシュフォールドと薬を準備する手

レボリューションは、猫回虫やフィラリア、ノミ、ダニなど多くの寄生虫を駆除できる便利な薬です。ただし、マダニには効果がないこと、副作用が起きる可能性があることなどから、正しい使用法と使用量で使うことが大切です。

レボリューションは基本的に動物病院で処方してもらう薬です。インターネットなど通販で買うこともできますが、副作用の危険を考慮する必要があります。飼っている猫に必要かどうかや、どのくらいの量が適切か、既に回虫やフィラリアなど寄生虫に感染していないかなどを検査する必要がある薬です。動物病院で診察を受けた上で処方してもらい、レボリューションを使うことが猫にとって安全だと言えるでしょう。