猫の介護としてやるべき事
猫の介護は、猫を飼っている人でしたら誰もが遭遇する可能性のある状況です。家族が何人かいて手分けが出来る場合、一人暮らしで世話をしなければいけない場合など、様々です。介護をするのが想像以上に大変で、疲れてしまう事もあるかもしれません。ですが、今まで一緒に暮らしてきた大切な愛猫ですから、最期まで責任を持って世話をしてあげましょう。
猫の介護その① 老猫用の食事を準備
食事は猫の体力を保つ為に介護においてもとても大切です。老猫になると食べ物を噛む力が衰えますので、食べやすいウェットフードに変えるか、ドライフードをお湯でふやかして与えると良いでしょう。ただ食事は好みがありますので、フードを変えて食べない時は今まで与えていたものをなるべく柔らかくして与えます。ただ、運動をしないのに寝たきりになる前の食事をそのまま与えていると、カロリーの取り過ぎで肥満に繋がる可能性があります。徐々にシニア用や低カロリーのフードに切り替えましょう。
どうしても食べない場合は、流動食を注射器やスポイトなどで強制的に与えます。まずは獣医師に相談してください。流動食を与える時は急激に与えると、流動食が気管につまる事がありますのでゆっくりと愛猫の様子を見ながら与えましょう。
猫の介護その② 排泄(トイレ)の補助
トイレの補助も大切な介護の一つです。トイレまで歩いていける場合は、なるべく近くにトイレを置いてあげましょう。粗相も多くなりますので、寝ている場所にペットシーツを1枚引いておくと汚れるのを防げます。汚れたペットシーツはすぐに代えてくださいね。猫が自力でトイレまで行かれない場合は、オムツをさせる事も検討して介護を補助してあげましょう。
オムツは便利なものですが、オムツかぶれやサイズや形が合わない故の横漏れなど、トラブルもあります。色々と工夫している飼い主も多く、猫用オムツカバーを購入し人間の尿取りパッドを使っていたり、人間の赤ちゃん用のオムツにしっぽの穴を開けて使っている人も多いです。猫用よりも人間用のオムツの方が割安です。
もし愛猫が歩いてトイレに行こうとしていたら、体を支えてトイレまで連れて行ってあげても良いですね。排泄後に体が汚れていたら拭き取るか、汚れた部分だけを洗い、体を清潔に保ってあげましょう。
猫の介護その③ ブラッシング
介護が必要になった猫は、積極的に毛繕いをしない事があります。そのような場合は飼い主が愛猫に代わって被毛を整える介護が必要になります。ブラッシングは血行が良くなり、スキンシップにもなりますので、定期的に行いましょう。毛が抜けやすくなっていますので、優しくブラッシングしてあげましょう。同時に体を拭いてあげても良いですね。
シャンプーも体を清潔に保つのに有効ですが、体力の衰えた猫には必ずしも行う必要はありません。シャンプーをした事の冷えや疲れなどで、体調を崩してしまう事も考えられます。どうしても汚れが気になる場合は汚れている部分だけを洗う、部分シャンプーを行うと良いでしょう。体が冷えないようにきちんと乾かしてあげてくださいね。
猫の介護その④ 寝床選び
寝床選びも立派な介護の一つです。ついつい柔らかい素材のベッドを用意してしまいがちですが、逆に体に負担がかかる場合がありますので、適度な硬さのベッドにしましょう。もちろん、今まで使っていたベッドが使えそうであればそのままでも良いでしょう。新しいベッドの場合は愛猫のニオイがついた毛布などを敷いておくと安心してくれます。寝たきりの介護をする場合に気をつけたいのが、「床ずれ」です。床ずれとは自分の体重が皮膚の一部分にかかると血流が悪くなり、皮膚にかゆみや痛みが出ます。酷くなると筋肉や骨にまで影響が出て、床ずれが原因で感染症がおきると命に関わる事もあります。
猫は体重が軽いので床ずれになりにくい、と言われてはいますが、肥満の猫の場合は特に気をつけた方が良いでしょう。床ずれ防止マットを敷いたり、4~5時間に1度は体の向きを変えてあげましょう。同時に無理のない範囲でマッサージしてあげると血流が良くなり、床ずれ防止に繋がります。
猫の介護その⑤ お手入れ(歯磨き・爪切り)
その他で気をつけたい介護が、歯磨きや爪切りなどの細かい部分のお手入れです。歯垢が溜まると歯石となり、歯周病の原因となりますので歯磨きは必ず行ってあげましょう。老猫になると爪研ぎもしなくなってきますが、愛猫が自分自身を傷つけないように、伸びてきたらマメに切ってあげるようにしましょう。
猫の介護に疲れてしまった時は・・・
いくら大切な愛猫とは言え、休みのない介護に疲れてしまう事もあるでしょう。一人で抱え込むのが1番良くありません。手伝ってくれる人を探してみるのも良いでしょう。介護の悩みを聞いて貰うだけでも気分転換になる事があります。また、お金は掛かりますが一時的にペットシッターをお願いしたり、老猫ホームを利用する手もあります。飼い主が介護疲れで体調を崩してしまったり、気持ちが疲れてしまっては、結局は愛猫にも影響を及ぼすことになりますので、適度に他を頼り、息抜きをする事も大切です。うまく周りに協力して貰い、必要以上に抱え込まないようにするのが、介護を続けていくコツです。
まとめ
お世話になった愛猫は、最期まできちんとお世話したいですね。そうは言っても大変な時は大変です。最期まで愛猫に愛情を注ぐ為にも、借りれる手は猫でも借りましょう!
20代 女性 チグラーシャ
介護に疲れて飼い主がダウンしてしまったら本末転倒です。一人暮らしの場合は難しいでしょうが、頼れる人がいるのであれば、少しでも手を貸してもらうことが重要だと思います。
40代 女性 かえで
始めは自分でトイレに行けていたのにだんだん、寝床でするようになりおむつをしました!うんちやおしっこが流れ出ることが多く、こまめにかえていました。それとお尻や太ももや下半身全体の毛を短く切ってあげました。ケアしやすいし拭いてあげやすいからです‼
ごはんは流動食に変えました最初はモグモグしてたのですがだんだん飲み込むだけになり少しさらに柔らかくしました。
ブラッシングはかかしませんでしたやさしくマッサージもかねて、ブラッシングをしました。
床擦れができないように大きなスポンジを買ってきてシーツを敷き、その上に寝かせていました!時々向きを変えてあげました!
最後の方は、トイレに頑張っていきその中で寝てしまっていました。
最後までよく頑張ってくれました!
30代 女性 マルチ
30代 女性 17歳18歳 介護中
介護もしかりですが、介護出来るまで長生きしてくれたことに感謝しながら頑張るしかありません。
ここ2年で3匹看とりました。1日何回も輸液した腎不全で亡くなった子、消化器癌で亡くなった子、静脈点滴を自宅で3週間つきっきりしたが亡くなった子、
最後まで必死に出来ることを通院回数や給餌など性格に合わせて介護通院投薬してきました。
まだ2匹老年がおります。
2匹慢性腎不全でほぼ毎日輸液数回しています。
1匹は強制給餌が24時間体制ですので、
今は仕事を辞め、寄り添う時間を大切にしたいと思います。
介護疲れで睡眠不足、身体がおかしくなり
それでもやり続けられるのは愛情です。
強制給餌もその子に必要ならば人間のエゴだとは思いません。
愛情深く診てあげた子ほど長生きします。
介護は辛いけど、諦めずに愛情たっぷり
これが一番のお薬でした。
20代 女性 愛
まだ自分でトイレも行けますが
寝たきりになった時はどうしたらと考えています。
慢性腎不全のために毎日点滴しています
好きなものなら食べられるようで
腎臓に悪いとかは考えず食べてもらってます
それでも量が少ないので
シリンジで流動食を食べている状態で
認知症もあるようで大きい声で鳴きながら歩き回っています。
最初はいろんな変化に戸惑い泣きました
別れのことも常に考えています
出来る限りのことをしてあげたいです
愛犬が亡くなった時は突然死でした
なにか病気を見落としたのだと後悔しました13歳でした
だからその分も愛猫にはしてあげたいと思ってます。
女性 TAMAKO
こないだまで元気に、食欲と性欲だけはあったのに、僅か1週間ぐらいで急変しました。やっぱ年ですかね~・・・朝晩シリンジでシニアミルクにニュートリカルやスタミノールを混ぜた特製ドリンクを強制給餌して、何だったら食べてくれるのか?あれこれ品を変えて試していますが状況はキビしいようです。18年間・完全な室内飼いで病気知らず・手間のかからない良い猫でした。虹の橋の向こうで先に旅立った異母兄姉たちが待っていますが、もうすこしコッチで頑張ってもらおうと私も旦那ももがいています。