猫にシクラメンが危険な理由
みなさんはシクラメンという植物をご存知ですか?開花は9~10月と言われていて、枯らす人が多いと言われているお花ですが、実はコツをつかむことで長期間楽しむことが出来るのがシクラメンの特徴です。
とても綺麗に咲くお花で、私たち人間にとって目の保養でもあり、癒しでもある植物。育ててみたいなと思う方もいらっしゃるかもしれません。しかしシクラメンは、猫にとってとても危険だと言われています。
猫がシクラメンを食べた時の症状
万が一猫がシクラメンを食べてしまった場合には、
- かぶれ
- 皮膚炎
- 口内炎
- 嘔吐
- 下痢
- 胃腸炎
など、全身に様々な症状が見られることが多いと言われています。 猫の体内にシクラメンが大量に入ってしまうことで、痙攣や全身のしびれなどの神経症状を起こしてしまうケースもあり、最悪の場合死に至ることもあります。
猫がシクラメンを食べてしまった時の対処法
万が一猫がシクラメンを食べてしまった時には、どのような対処法があるのかを知っておかなければいけません。猫がシクラメンを食べてしまった時には、すぐに動物病院へ連れて行くことをオススメします。
ちなみに、シクラメンは根や葉にも毒性が含まれていると言われていますので、猫がシクラメンの「葉を少し食べたくらいなら大丈夫」と簡単に考えてはいけません。
猫の体は人間に比べるとかなり小さいので、人間からしたら”少しのシクラメン”でも、猫からすれば”大量”。こちらから見ている分にはほんの少しの量でも、危険な状態になってしまうことが多いと言われています。
猫がシクラメンを食べた時の治療法
先ほどもあげたように、
- かぶれ
- 皮膚炎
- 口内炎
- 嘔吐
- 下痢
- 胃腸炎
などの症状が見られた場合、最悪の場合には手遅れになってしまうこともあります。猫がシクラメンを食べた時には、動物病院へ行くことで
- 胃の洗浄
- 点滴
- 投薬
などの治療が行われます。治療内容は猫が食べたシクラメンの量により様々ですが、大量に食べてしまった場合には胃の洗浄や点滴がメインの治療になるそうです。
猫がシクラメンを食べてしまったことによって、神経症状がでたという場合には、それにあった治療法が行われますので、焦らずに動物病院へ連れていく、というのが飼い主さんが出来る1つの手段だと言えます。
シクラメンを猫が食べたら吐かせるべきか
猫がシクラメンを食べたら「牛乳を飲ませて吐かせる」という声もネットでは多くあがっていますが、猫にとって有害物質が猫の体内に取り込まれた時、素人の自己判断で行動してしまうのはあまりオススメできません。
実際に、猫にシクラメンなどの有害物質を吐かせるときにも一歩間違えば窒息してしまう可能性もあり、そうなってしまっては手遅れになってしまうケースも少なくはありません。
シクラメンだけではなく、私たち人間を癒してくれる美しい植物たちは、猫にとって有害だと言われているものがとても多いのです。中にはほんの少し口にしてしまっただけで、猫があっという間に深刻な状況になってしまうと言われているものもあります。
ですから、猫がいるご家庭ではシクラメンなどの植物を育てる時にはとても気を付けなければいけませんし、出来れば家の中に植物を置いておくことは避けた方が良いかもしれません。
どうしても植物を置きたい!という方は、人工観葉植物(フェイクグリーン、インテリアグリーン)や造花を利用し、猫にとって安全だと言える環境を整えてあげましょう。
猫がいる家庭でシクラメンを育てる時の注意点
猫がいる家でもシクラメンを育てたいという方もいらっしゃると思いますが、そんな時には”絶対に猫が手の届かない場所”で育てるようにしましょう。シクラメンは基本的に気温が高い日には外で育てることが出来ますが、気温が下がったり雨が降ったりしたときには室内へ入れる必要があります。
室内へ入れる時には、猫がシクラメンに触ることの出来ないよう、猫が入らない部屋に置くのが1番安全です。どうしても猫が手の届かない場所へ置くことが難しいという場合には、猫がシクラメンに興味を持たないように、猫草を置いて気を紛らわす、周りに猫よけのトゲトゲシートを敷く、などの対策が必要になります。
様々な対策を行っても、猫がシクラメンを食べてしまうような様子が見られる場合には、シクラメンを日当たりのいい場所に天井から吊るす工夫をしたり、トイレに窓があるお家なら窓際で日当たりが良い場所に置く、などの方法で猫からシクラメンを遠ざけなければいけません。
まとめ
今回は猫とシクラメンについてまとめました。コツを掴めば比較的育てやすいと言われているシクラメン。開花した時にはとても美しく、人気が高い植物ですよね。しかし、シクラメンは猫にとって有害だと言われているのです。
万が一猫がシクラメンを口にしてしまった場合には、中毒症として様々な症状が見られる場合もありますので、猫とシクラメンを一緒の部屋で育てることは、出来るだけ避けたほうが良いと言えます。