猫に紫陽花は大丈夫?
猫に紫陽花は危険!
紫陽花は見た目はとても美しく可愛らしいですよね。なのでつい羊羹やお饅頭に添えてみたくなります。実際にそれをしてしまった人もいます。そのため、厚生労働省でも注意喚起されているほど紫陽花は危険な花なのです。
死亡する事も
紫陽花を口に含むものに添えたりするのは危ないのでやめましょう。人間の場合、死に至ることはありませんが、嘔吐、めまいなどの体調不良を引き起こしてしまいます。
猫が口にした場合は最悪死亡する事もありますので注意しましょう。紫陽花が猫に及ぼす危険について次の項から詳しくご紹介します。
猫が紫陽花を食べたときの症状
猫が紫陽花を口にした場合人間よりも身体が小さいので当然症状もひどくなります。特に紫陽花のつぼみは大変危険で、少量の場合であれば
- 嘔吐
- 元気がなくなる
といった症状がでます。大量に食べてしまうと
- 昏睡状態
- 呼吸困難
- 麻痺
- 痙攣
- 下痢
などの症状がでたのち、最悪の場合数日で死に至ります。つぼみじゃないから大丈夫といったことはありません。葉っぱや茎など紫陽花ほぼすべての部位に十分中毒を引き起こすほどの毒が含まれています。
この毒の成分は、いまだ明らかではありませんが青酸配糖体ではないかと言われています。食後30~40分で中毒症状が出て、「嘔吐・めまい」などが主なものです。
(厚生労働省自然毒のリスクプロファイルhttps://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082116.html)
もし猫が紫陽花を食べてしまったら?
紫陽花を食べてすぐの場合
紫陽花を食べている現場を目撃したら、口にまだ残っているようであればその紫陽花をつまみ出します。食べてしまった残りの部分と見比べて飲み込んでしまった可能性があるならば1時間以内に食べた紫陽花を吐かせなくてはなりません。
1時間以内というのは、それを超えると紫陽花の毒の吸収が始まってしまう為です。
紫陽花を食べてから1時間以上経っている場合
もし紫陽花を食べてしまったことに気づかず症状が現れてから発覚したということであれば、もう毒の吸収が始まっているということなので時間的余裕はさらにありません。一刻も早く処置が必要になります。
どちらにせよ紫陽花を飲み込んでしまった事がわかればすぐ動物病院に連絡し、胃洗浄、または吐き出させるよう処置を施してもらいましょう。
病院にいくときは、食べてしまった紫陽花の部位や、吐き出したものも一緒に持参できると良いです。
猫の口の中にある紫陽花をつまみ出す方法
二人がかりでやるのがベストです。
1.目を合わせたままゆっくり近づく
いきなり声をかけるとびっくりして飲み込んでしまうこともあるので目を合わせたままゆっくり近づきます。
2.紫陽花から注意をそらす
おもちゃやおやつで紫陽花から猫の注意をそらします。
3.口を開けさせる
一人は猫を抱いてあばれないように抑えます。もう一人は猫の口を片手でこじ開け固定させます。
4.紫陽花を取りだす
目視で紫陽花があるか確認し、口に残っていたら空いている方の手で取り出してください。
まとめ
猫は、毛玉を吐くために草を食べて胃を刺激します。
なので、外に咲いていれば何の躊躇もなく食べてしまう可能性を秘めているのでとても恐ろしいのです。
なお、もし誤飲してしまった際に吐き出させる方法がいくつかありますが、有毒成分を取り込んでしまった場合は一刻を争うのですぐ動物病院に向かう方が賢明です。
紫陽花は身近な花なのでつい部屋に飾りがちですが、ペットのいる家庭は取り扱いに充分注意して下さいね。