猫にストレスがたまっている時の行動と症状
まずは猫にストレスがたまっている時に見られる行動を見てみましょう。この中の一つでも思い当たるなら念のために愛猫にストレスを与えるようなことをしていないか考えてみましょう。
嘔吐と下痢
どんな病気でも嘔吐と下痢をともなう場合は非常に多いです。しかし病気ではなくてもストレスを抱え込んでいるときも嘔吐、下痢をすることがあります。嘔吐だけ、下痢だけといった場合もありますが同時に引き起こされている場合は重篤な症状を引き起こしている可能性が高いです。
脱毛
猫の脱毛もストレスが原因となっている可能性があります。抜け毛の場合、どの部分に症状が現れているのかによっても違いがあります。ストレスで脱毛が見られる場合、下腹部や内股、背中の両脇に脱毛が見られます。これは強いストレスにより同じ場所を舐め続ける症状、過剰グルーミングによって引き起こされている可能性が高いです。必要以上に同じところをグルーミングしているようなら注意してあげましょう。
好きなおもちゃで遊ばなくなる
愛猫が好きなおもちゃやボールで急に遊ばなくなった、それはストレスの初期症状に見られるサインかもしれません。ストレスを感じることで遊びをする余裕もなくなってしまい、何も手が着かなくなっている可能性が高いです。
家の隅で縮こまる
猫は暗く狭い場所が好きではありますが、人間の手が届かない押入の奥のほうやベッドの下に隠れるようになったら注意が必要です。人に接することでストレスを感じることを避けるようにしているのです。
必要以上に威嚇をしてくる
今まで人懐っこかった猫が急に頭をなでようとしたり触ろうとしたら威嚇してくるようになったら、何かのストレスを抱えている可能性もあります。中には急に攻撃的になる猫ちゃんも多いです。
鳴かなくなる
感情を表すために猫は鳴き声を発しますが、その声を発しなくなった場合ストレスで声が出なくなっている可能性もあります。これも極力人の接触を拒もうとする現れだと言われています。
猫のストレスにより引き起こされる病気
泌尿器系の病気
猫のストレスによって引き起こされる病気の中でもっとも多いのは膀胱炎や尿結石といった泌尿器系の病気です。血尿などの症状や、尿が少ないなどの症状が見られたら動物病院に連れていきましょう。
肥満
ストレスにより食事量が増え肥満になる子もいます。暴食を繰り返すことで糖尿病になる可能性もありますので、肥満は常に気をつけるようにしましょう。
FIP(猫伝染性腹膜炎)
致死率がきわめて高い病気で猫の体の中にあるコロナウイルス突然変異でが腹水が溜まるなどの症状が見られます。発症するきっかけはわかっていませんが、コロナウイルスの突然変異はストレスが原因だと言われています。
ストレスを解消する方法
ストレスの原因を改善
猫のストレスを解消する前に、まずはストレスの元になっている原因を改善する必要があります。猫がストレスを感じる原因は、急な環境変化、新しい猫や家族が増える、落ち着かない環境などがあげられます。まずは原因を突き止めて改善してあげることに努めてください。
運動をさせる
人間も猫のストレス発散の有効な方法はやはり運動です。楽しい魅力的なおもちゃを使って飼い主様も一緒に楽しんで遊んであげましょう。特にキャットタワーや家具を使った上下運動が好きな猫ちゃんは多いので進んで遊びに取り入れてあげるようにしましょう。
居場所を作る
猫ちゃんにとって落ち着ける場所、お気に入りの場所はとても重要です。特に引っ越しなどで住環境が変わると、お気に入りだった場所や落ち着ける場所が見つからずストレスをため込んでいる可能性があります。
愛猫のお気に入りスポットを静かな場所や日当たりのいい場所に複数個作ってあげるほか、キャットハンモックや猫用ベッドなどを用意してあげるといいでしょう。
おいしいものをあげる
ストレスがたまった時においしいものを食べてストレス解消するという人もいらっしゃいますよね?それは猫も同じで美味しいお菓子やごちそうを食べると癒されますしストレスも軽減されます。少量であればマタタビを与えることも有効な解消法なのでかしこく取り入れましょう。
まとめ
猫のストレスは重篤な症状を引き起こす原因となります。たかがストレスと侮っていては、公開をする結果になってしまう可能性があります。是非愛猫がストレスをため込まないように気を使ってあげるようにしましょう。