大変!猫が何かを飲み込んでしまった時の対処
とても機嫌よく遊んでいる愛猫、ふと目をやるとご飯やおやつをあげてもいないのに口を動かしている。まさか何かを食べちゃった!?
そんな経験をした飼い主さんは案外多いはず。物によりますが大体の場合は後日、排便と一緒に出てくるか猫が吐き出すかするので心配ないことが多いのですが、場合によってはそのまま放置するのはとても危険なこともございます。すぐに対処するべきか、様子を見るかその判断基準をご紹介します。
判断基準は何を飲み込んだか!緊急を要する物
- 玉ねぎ
- チョコレート
- カフェイン
- 針の付いた糸
- 猫に有害な植物
- 毒性の強い薬品
- タバコの吸殻
これらを誤飲誤食した場合は緊急を要します。中毒をおこし最悪の場合は死に至ります。わかった時点で即病院に駆け込んで下さい。無理に吐き出させようとするのでさなく、必ず獣医師さんの適切な処置を一刻も早く受けることが命を守ることに直結します。
またどうしても動物病院に行けない場合や、速やかに連れていくことが不可能な場合おすすめはしませんが、塩水や過酸化水素水(オキシドール)を飲ませ無理矢理吐かせる方法も存在します。しかし素人が行うのは危険ですし、不用意に薬品を与えることも過度な塩分を与えることも決して推称はしません。あくまでも、一か八かの対処法だと思っておいてください。可能なら即動物病院に行きましょう。
異物を飲み込んだ時の症状
何かを飲み込んだ瞬間を見ていたら、その後の対処なども判断がつきますが、愛猫を四六時中見守ることはなかなか難しいでしょう。少しでも早く異変に気づけるように、異物を飲み込んだ時にどんな症状がでるか見てみましょう。
- ぐったりしている
- 口をパクパクさせている
- 吐こうとしているのに何も出ない
- 嘔吐
- 呼吸困難
- 食欲不振
- 水を多量に飲む
- チアノーゼ(酸欠状態になり口や舌が紫色になる)
特に呼吸困難、チアノーゼは異物が喉に詰まっている可能性が高いため、窒息させないためにも早急に吐かせる必要があります。
喉に異物が詰まった時の対処法
呼吸困難に陥り、喉を異物が塞いでいる場合は、猫の口を開け、舌を引っ張り喉の奥に詰まっている異物の除去を試みます。呼吸ができない状態で苦しんでいるときには、咬まれてしまう恐れもありますので無理をしないでください。それと合わせて、猫の両後ろ足を両手で持ち逆さにして10秒程左右に振ったり、縦に上げ下げします。可能であれば2人以上で行いましょう。異物が詰まった場合、冷静に早急に対応するのが愛猫の命を守る鍵です。
紐やおもちゃ、大きなものを飲み込んだ
猫が紐やネズミのおもちゃを誤って飲み込むという事例は多く見られます。特にネズミのおもちゃ、クッションマットの破片、小さい置き物、コイン、猫じゃらしの破片など
「えっ?こんな大きなものまで飲み込むの!?」
と、思うような大きなものまで飲み込みます。しかも猫は一度食べた大きな固形物を吐き出すのは苦手で、胃から腸に移動した場合腸閉塞を引き起こし最悪は死に至ります。上記のような症状が現れた場合、少しでも異変を感じた場合は迷わず動物病院に行きましょう。
また紐は、排便と一緒に出てくるのがほとんどですが、舌に引っ掛かり、うまく排泄出来ない場合もあります。もし口から不審な紐が出ていた場合、無理に引っ張るのはやめましょう。胃の粘膜を傷つけたりする原因になりますので、やはり獣医師に相談しましょう。
予防が大切!我が家の実際に起きたこと
我が家の経験として、ビニール系は危険です。我が家の愛猫はビニールが大好きで困ったことに食べ物の包装の袋などもカミカミするので、食材などは買ってきたらすぐに冷蔵庫に仕舞い込み、外にお菓子含め食べ物は一切置かないようにしていました。
しかし先日、予想していなかったまさかの事態が発生しました。ふと愛猫を見ると何も食べていないのに口をパクパクさせて口から小さい泡をだしていました。慌てて口の中を無理矢理見ると何もなく、変わりにシャンプーのとてもいい匂いが!なんと買ってきた詰め替え用のシャンプーを噛み破った勢いで少し食べてしまったようでした・・・
幸い大事には至らず、いつもより水を少し多めに飲んだくらいで、食欲もあり下痢などの症状もなかったから良かったのですが、これが詰め替え用の洗剤だったらと思うとゾッとしました。皆様も誤飲誤食は思いがけず発生します。考えられる予防はして、もしも起きてしまったら迅速に対応できるようにしておきましょう。
まとめ
誤飲誤食を起こさないためには、猫にとって危険なものを置かないことが一番効果的な方法です。しかし、事故とは予想外なことが原因で起きることがほとんどです。もしもの時は愛猫を助けられるのは飼い主だけです。しっかりとその時にどうすればよいか知識を持っておきましょう。