1. 食事、排泄、行動、体のチェック
食欲があるのか、トイレはちゃんと行っているか、体を見たり触ったりして異常はないかなど、毎日チェックすることで、異変に早く気づくことができます。体重、脈拍数、呼吸数なども自宅で測ることができます。
特に猫は尿路結石になりやすいので、おしっこのチェックは大切です。トイレ以外でおしっこをする、何度もトイレに入る、おしっこの出が悪い、おしっこに血がまじる、おしっこをするとき痛くて鳴いているなどで、病気に気がつくことが多いです。
また、おしっこが1~2日間出ていないと、命に関わるためすぐに動物病院を受診する必要があります。
2. ワクチン
猫もウイルス感染症にかかることがあります。ウイルスによっては、後遺症が残ったり、体内にずっととどまり健康に影響したりすることもあります。室内で飼育しているからといって、絶対に感染しないと言えません。
しかし、ワクチンを接種することで、ウイルスによる感染症を高い確率で予防することができます。もしかかってしまっても、ワクチンを接種していると症状が軽く済むことも期待できます。ワクチンには種類があるので、どれにするのか動物病院で相談をして決めましょう。
3. 寄生虫予防
ノミやダニは激しいかゆみだけではなく、アレルギー性皮膚炎や瓜実条虫の感染、その他感染症などの原因になることがあります。人にも被害が出ることがあるので、予防が大切です。
予防するための薬は、様々な種類があります。動物病院で相談をしましょう。
4. はみがき
猫も歯に歯垢が付き、3日ほどすると硬い歯石になってしまいます。歯垢や歯石があると、歯周病にかかりやすくなります。口臭、歯ぐきの腫れ、よだれ、痛み、歯がグラグラして抜け落ちてしまうなど、困った状態になってしまいます。さらに、他の病気を引き起こすこともあります。
健康のために、歯ブラシで歯垢を落とすことが大切です。できれば毎日行うようにしましょう。口を触られることや歯ブラシに少しずつ慣れてもらったり、おいしい味のする歯みがきペーストを使用したりして、歯みがきを毎日のケアとして取り入れていきましょう。
5. 避妊去勢手術
絶対にしなければならないことではありませんが、猫の妊娠を希望していないのであれば、避妊手術、去勢手術を受けさせましょう。発情期には大きな声で鳴く、マーキングのためにおしっこを後ろに向かってするスプレー行為、外に出たがるなど、飼い主さんが困ってしまう行動をとることがあります。
また、猫も不安定な気持ちになり、ストレスを感じています。手術を受けることで、飼い主さんが困ってしまう猫の行動が減り、猫も性格が穏やかになります。
さらに、子宮蓄膿症や乳腺腫瘍などの病気の予防にもなります。手術を受ける時期は初回の発情が来る前が良いとされていますが、動物病院と相談して決めましょう。
まとめ
今日のねこちゃんより:ごましお♀ / 黒ブチ / 3kg
猫が健康でストレスなく暮らすためには、健康管理が大切です。定期的なケアや、毎日のケアなどが必要になります。
食欲や体重などのチェック、おしっこのチェック、感染症予防のためのワクチン、ノミ・ダニなどの駆除、歯みがきでお口のケアなどがあります。心配なことやわからないことがあるときは、動物病院に相談をして、猫の健康を守ってあげましょう。