猫のうんちチェックしてる?猫の健康なうんちとは

猫のうんちチェックしてる?猫の健康なうんちとは

愛猫のうんちチェックしていますか?体調を崩した時、かかりつけ医で普段のうんちの状態を聞かれた時にしっかり答えられるように、普段からしっかりチェックしておく必要がありますよね。そこで、猫のうんちチェックについてまとめました。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫のうんちチェック

猫トイレと猫の写真

猫のうんちは、猫の健康状態を表すバロメーターのひとつです。普段から、しっかりうんちの状態をチェックしておけば、些細な変化にもすぐに気付く事が出来るかもしれません。いつもと状態が違う場合は、割り箸などを使って固さや、うんちの中身をチェックしてみましょう。

基本的にうんちの状態チェックは固さと色の2つに重点を置いて行います。この他には、異物が混じっていないか、大量の被毛が絡まっていないか、出血や粘液は混じっていないかをチェックして下さいね。

猫のうんちの固さ

猫砂の写真

理想的なうんちの状態は、表面にツヤがあり、猫砂がしっかり付着するような十分に水分を含んだ状態です。

つまんでも変形しない程の硬さの場合や、コロコロとして乾燥している場合は何らかの原因で便秘になっている可能性があります。水分摂取量を増やす工夫をしたり、毛球症の可能性がないかチェックしたりする必要があります。

逆につまめない程柔らかく、形がない場合や水状のうんちの場合は、胃腸炎や寄生虫症の可能性があります。食事内容に変化はなかったか、嘔吐はしていないか、うんちに虫や異物が混じっていないかしっかりチェックしましょう。

また、上記のような便秘や下痢の症状が見られる場合は、うんちを持参、または携帯で写真を撮るなどしてかかりつけ医を受診しましょう。

猫のうんちの色

茶色の色鉛筆の写真

理想的なうんちの色は、若干の濃い、薄いはあるものの茶色であるとされています。真っ黒である場合や、白色、赤色のうんちが出る場合は出血を伴っていたり、膵炎や感染症等を患っていたりする可能性があります。

普段からうんちを裏返したり、割ったりする事で出血がないか、粘液は出ていないかをしっかりチェックしておきましょう。

猫の危険なうんち

トイレットペーパーと猫の写真

猫の危険なうんちにすぐ気付く事ができれば、病気の早期発見にも繋がります。以下のようなうんちが出た場合は、すぐにかかりつけ医を受診しましょう。

病気が隠れたうんち

白っぽいうんちが出る場合は、膵炎等の重い病気の可能性が、腐敗臭がする場合や、ニオイが強い場合は、感染症の可能性があります。明らかに血液や粘液が混じっている場合や、ニオイが強い場合はすぐにかかりつけ医を受診して下さい。

異物が混じったうんち

誤飲や、寄生虫症によって異物が混じったうんちが出る事があります。特に、外へ自由に出入りしている場合は注意が必要です。ノミダニ、回虫駆除をしっかり行い、完全室内飼いであっても、小さなゴミ等を飲み込んでしまう可能性があるので、こまめに掃除して誤飲を防ぎましょう。

被毛が絡まったうんち

大量の被毛が絡まったうんちが出る場合は、毛球症(ヘアボール)の可能性があります。症状が酷くなり、うんちが詰まってしまうと外科手術で取り除くしか方法が無くなる場合もあります。こまめなブラッシングや、猫草等を利用して飲み込む被毛量を減らしてあげましょう。

まとめ

お腹を出して眠る猫の写真

猫も人間同様、元々胃腸が弱くほんの少しの変化で下痢や便秘を起こしてしまう猫も居ます。風邪等の体調不良が原因であれば、すぐに改善されますが、大きな病気が隠れている可能性もありますので、普段からのチェックはもちろん、かかりつけ医で定期的に便検査をしておくとより安心ですね。

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