急に食欲が落ちた時はどのタイミングで病院に連れていくべき?
「いつもはごはんを普通に食べてくれるのに、ある日突然愛猫の食欲がなくなってしまった」といった場合、飼い主さんは不安になりますよね。
「すぐに病院に連れて行くべき?」「でも単なる自分の思い過ごしだったらどうしよう…」などと迷ってしまう飼い主さんもきっと多いはず。
そんな飼い主さんにぜひ覚えておいてほしい”病院に連れていくべきタイミング”を2つ紹介しましょう。
1. 食欲不振以外にも異変がある時
食欲不振のほかに、以下のような異変も見られる場合は早急に動物病院に連れていきましょう。
- 1日の間に何回も嘔吐を繰り返している
- 大きな怪我を負っている
- あからさまにぐったりとしている
- 痙攣を起こしている
- 意識を失っている
- 呼吸が荒い
- 排泄物が全く(もしくはほとんど)出ない
- 排泄物に血が混じっている
- からだに痛みがあるような素振りを見せている
このような症状がある時は、命に関わる重大な病気や怪我になってしまっている可能性も考えられるため、急を要します。
猫にできるだけ負担がかからないように、必要に応じて毛布でくるんであげたり、ゆっくりと横になれるケージやキャリーケースに猫を移動させたりした上で、病院へ運びましょう。
2. 丸1日ごはんを全く食べない時
あからさまにおかしい異変がなかったとしても、丸1日ごはんを全く食べないようであれば、病院に連れていってください。
成猫がごはんを全く食べない状態でも耐えられる期間は約36時間といわれています。ただし、36時間過ぎてから行動をしていたら手遅れになる可能性もあるため、ごはんを食べなくなってから、丸1日経った段階ですぐに病院へ連れていきましょう。
また、子猫の場合は成猫に比べてまだ体力が少ないため、24時間耐えることも難しい可能性があります。なので、約12時間以内に全くごはんを食べないようであれば、動物病院へ連れていきましょう。
こんな時はすぐに病院へ行かず様子を見てみよう
食欲不振のほかに、お腹を壊している、大好きなおもちゃを見せても全く遊ばない、1日の間に嘔吐が1~2回あったが食欲も元気もある、排泄しているがトイレに行く回数が減った(もしくは増えた)といったような症状が見られる場合は、緊急を要する症状ではありません。
また、病院に行かなくても自然と回復するケースもあるため、まずは一旦様子を見ましょう。
ただし、様子を見ている途中で先述した「緊急を要する症状」が出たり、何日も同じ症状に悩まされている場合は、動物病院に連れていくことをおすすめします。
まとめ
猫は人間のように言葉を喋れないので、現段階の症状を詳しく説明できません。なので愛猫の食欲がない時は、飼い主さんが猫の様子を細かく観察し、症状の内容によって病院へ連れていくかどうか判断をしましょう。
「病院に連れていくべきなのか判断ができない」という場合は、一旦動物病院に電話をし今の症状を伝えて、獣医師さんや看護師さんの指示に従うようにするのがおすすめです。