猫の寝起きが悪いときに注意すべき点3つ

猫の寝起きが悪いときに注意すべき点3つ

猫の一日のスケジュールは概ね一定です。よく眠る時間帯も規則性があることでしょう。しかし今日は寝起きが悪い。このようなことが何度か続くようであれば、少し注意深く様子を見てみましょう。小さなSOSの可能性も否めません。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

寝起きの様子が変!!体調不良のサインかも

あくびをする猫

健康的な成猫の場合、1日10時間以上はうたた寝をして過ごしています。その合間に食事やトイレ、遊びなどの活動が入ってきます。

さて、よく眠ることは普通だとして、愛猫の寝起きを意識したことがあるでしょうか?おそらく、飼い主さんであれば無意識的に寝起きの善し悪しが分かるでしょう。

愛猫の寝起きに違和感がある、この頃寝起きが悪いかもと感じたら体調不良のサインかもしれません。そこで、猫の寝起きが悪いときに気をつけてほしいことをいくつかご紹介いたします。

1. 伸びや爪とぎをしない

伸びをする猫

寝て起きて、体を本格的に動かす前に伸びや爪とぎをする猫は多いでしょう。皆様の愛猫にも何かしらのルーティーンがあると思います。

そのお決まりの行動を取る様子が全くないという場合は、普段とは異なる異変が生じている可能性があります。中でも伸びは、体を痛めているとできないことがあります。他にも食欲やトイレの様子なども含め注意深く観察してみましょう。

2. 起きても動かずにまた眠ってしまう

丸くなって眠る猫

冒頭でも紹介したように、猫は常に寝続けているわけではありません。食事やトイレ以外にも、早朝や夕方などの薄暗い時間帯には活発になります。ただし高齢の猫は活動量が抑えられます。

食事を用意する音にも反応せず、トイレにも行かず、積極的に遊ぶ時間帯になっても寝続けているようであれば体調不良のサインかもしれません。

特に、排尿や排便が一日を通して全くない場合は翌日に動物病院を受診したほうが良いでしょう。

3. 活動量が増す

庭を走る猫たち

寝起きに動かないのも心配ですが、ある程度落ち着いた年齢の猫が、逆にこれまで以上に活発になるのも要注意です。

例えば甲状腺ホルモンが過剰に分泌される「甲状腺機能亢進症」を発症すると、高齢であるはずの猫が活発になることがあります。

その他にも認知症や脳腫瘍が原因による「徘徊」も、若い頃よりも活動量が増えたように動き回ります。ただし元気に遊ぶというよりも、同じ場所を行き来するような行動になります。

飼い主さんの直感は重要!!

撫でられる猫

猫は、本能的に体調不良を隠す傾向にあります。よって、些細な異変から体調の変化を見抜くのは難しいことなのです。先程紹介したような、寝起きの悪さに関する異変も気づきにくいものでしょう。

しかし、ずっと一緒に暮らしていると微かな違和感を覚える瞬間があるでしょう。それは、飼い主さんにしか分からないものです。たとえそれが直感であっても、あながち間違いではないかもしれません。

一旦冷静になり、いつも以上に愛猫を注意深く観察してみましょう。それでもやはり心配になるようであれば、一度動物病院を受診してください。

まとめ

眠る猫

猫にとって寝起きの善し悪しは重要です。野生を忘れたかのようにリラックスしている猫は、少々寝起きが悪い日もあるかもしれませんが、大抵の猫は寝起きは良いほうです。なぜなら、野生では命に関わることだからです。

性格による差はありますが、あまりに寝起きが悪いことが続く場合は気をつけてください。また、これまでにない異変を感じたら早めに動物病院を受診しましょう。

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