猫の鼻がいつも濡れているのは「健康な証拠」?

猫の鼻がいつも濡れているのは「健康な証拠」?

昔から動物の鼻は湿っているのが正常な状態であり、鼻が乾いているのは健康面に何か問題があるからだと言われてきました。そしてこのことは猫についても当てはまることとされてきましたが、本当に猫の鼻はいつも濡れている状態なのが健康的ということなのでしょうか。調べてみました。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

そもそもなぜ猫の鼻は湿っているのか

猫の顔

猫が鼻を湿った状態にしておく理由については、猫の嗅覚が生存する上で重要な役割を果たしているからです。

猫は野性では獲物の肉などを、においで食べられる状態かそうでないか判断しているので、この嗅覚が鈍ると腐っていたり、毒性の強い肉を食べてしまう可能性も高くなり、結果として健康を損ね命にかかわるということもあるからです。

鼻が湿っているとにおいの粒子が付きやすくなり、においも判断しやすくなることから、猫は自ら鼻腔から分泌液を出し、鼻を湿らせた状態にしておくそうです。

猫の鼻が乾燥している=病気?

目を閉じている猫

では、猫の鼻が乾燥している時には病気の可能性が高いのかというと、ただ乾燥しているだけではその可能性は低いようです。

というのも、猫の鼻は湿っていると、食べ物のにおいをキャッチしやすいベストな状態ではあるものの、起きたばかりの時や眠っている時は鼻も乾燥状態になっていて、その他にもヒーターやこたつ、屋外で寝転んでいた、老化により乾燥しやすくなるなど、様々な理由で頻繁に乾燥状態になるからです。

このようなことから、猫の鼻が乾いていることを即病気と結びつけるのは誤った判断のようです。

猫の鼻の状態で気をつけるポイント

鼻をチェックされる猫

最初に、猫はにおいを感じやすくするために鼻を湿らすとしましたが、逆に年中湿っている時にも注意が必要なようです。これは猫の鼻が正常な嗅覚を保つために湿っているのではなく、猫風邪などで湿ってしまっている場合です。

猫風邪とは

猫風邪は鼻水、くしゃみ、食欲不振、発熱などの症状が表われる感染症で、免疫力の弱い子猫や老猫は死に至る可能性もあるものです。猫が鼻水を出していてそれが透明でなく泡状だったり、粘りが強く黄、緑、黒などの色をしていた場合、すぐに獣医さんの診察を受けるべきです。

また、湿り過ぎること以外にも、猫の鼻の状態では乾燥している理由が水分不足だったり、鼻の皮がむけていれば皮膚疾患にかかっている可能性もあるでしょう。

病気ではなくても

このように猫の鼻は乾燥している、湿っているということだけで=なんらかの病気にかかっているという風には即結びつけられませんが、鼻水やくしゃみ、皮がむけているなど鼻の状態をチェックすることで、猫の体調変化にいち早く気付くきっかけになりますので、やはり鼻の変化にも目を配っておくことは、大切なことと言えるでしょう。

鼻の乾燥による食欲不振対策

餌を食べている猫

猫の鼻が乾燥していても=病気というわけではありませんが、猫が食事をする際には嗅覚が非常に大きな役割を果たしていて、乾燥により嗅覚が鈍くなってしまうと猫は食欲がなくなってしまうことがあります。

これは即病気というわけではなくても猫の健康に大きく関わる状態なので、なんとか食べられるようにしてあげる必要があるでしょう。

鼻の乾燥で猫の食欲が落ちてしまっている場合、鼻を少しでも湿った状態にする加湿器を使ったり、乾燥しやすい暖房器具をなるべき使わないようにする、フードを温めることでにおいを強くし食欲を増進させるなどの方法があるようです。

まとめ

猫の顔アップ

いかがでしたか?猫の鼻が乾いている=病気と必ずしも結び付けるのは早合点のようです。猫の鼻で体調チェックする際は乾燥している以外にも鼻水が出ている、皮がむけているなど他の症状も合わせて判断するのが正しい方法のようです。

しかしなんらかの感染症にかかっているわけではなくても、鼻が乾燥して食欲が落ちてしまうということはあるようなのです。

もしかすると、猫の鼻が乾燥して食欲不振になっているのかもと感じたら、加湿器を使ったり、フードをあたためて食欲を増進させるなどの対策をして、猫の食欲を元に戻してあげるように努めましょう。

それでも食欲が戻らないようであれば、一度獣医さんに見てもらうと安心できるかもしれません。

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