猫の3種混合ワクチンでの予防できる感染症
猫のワクチンは、猫がよく発症しがちな6種類の感染症に対応して作られています。
そのうち、よくみられる感染症に対するワクチンを組み合わせたものが3種混合ワクチンです。
その三つの感染症とは以下の通りです。
- 猫カリシウイルス
- 猫ヘルペスウイルス(猫ウイルス性鼻気管炎)
- 猫汎白血球減少症(猫パルボウイルス感染症猫伝染性腸炎)
3種ワクチンの費用は病院によって異なりますが、目安としては大体4000円から6000円程度と言われています。
猫のワクチンには、3種,4種,5種,7種とありますが、この3種が最も一般的であり、基本的なワクチンとされています。特に感染能力や症状が強い感染症に対するワクチンをコアワクチンと言いますが、猫のコアワクチンはこの3種になります。
3種混合ワクチンを接種する理由
① 感染症になるリスクを高確率で防げる(100%ではありません)
これは、家で飼っているから安心というわけでもなく、家族が外から持ってきたウイルスや、窓を開けて外気に触れることからの感染、母親の胎内での感染、母乳からの感染もあり得ます。
② 仮に感染し発症しても重症化することを防げる
③ 他の猫に病気を移さずに済む
また、ペットホテルなどはワクチン接種済みの猫でないと預かってもらえないケースも多いようですね。
猫の3種混合ワクチンを接種する時期・回数
子猫の場合
母親の初乳からの免疫抗体がなくなる生後2~3か月頃に一度、その後1か月後にもう一度、というのが一般的なようです。生後50日以降、母乳由来の抗体量は必要な量を下回ると言われています。このように3種混合ワクチンを2回続けて打つことで数倍の抗体量を得るのです。(ブースター効果)
母猫の初乳を飲んでいない子猫は、初乳を飲んでいる子猫よりも早めに3種混合ワクチンを打つなどその猫により時期が異なる場合がありますので獣医さんと相談の上、接種時期を決めるようにしましょう。
※病院によってワクチンの種類(3種~7種)や接種回数が異なる場合があります。これは,その地域やどんな病気が流行しているかによってワクチンの種類を決めているからです。また、接種回数に関しても子猫は通常2回の接種になりますが免疫力をあげるため3回の接種をすすめる獣医師もいるからです。
成猫の場合
成猫は、病気中と妊娠中以外は、いつでも接種可能です。体調の良い日を選んで年に一度の追加接種を受けるようにしましょう。
猫の3種混合ワクチン接種に関する注意事項
ワクチン接種に関して、何に気を付けたらよいのでしょうか。
① 体調が悪いときには接種しない
体力が低下しているときに接種すると副作用を起こしやすくなります。さらに体調が悪くなることもあります。
② 血液検査を受ける(特に拾った猫)
既に何らかの感染症に感染しているとワクチン接種をしたことで発症を誘発してしまう場合があります。ワクチン接種前に血液検査で感染症(特に猫エイズや白血病などのウイルス感染)の有無など体の状態を把握しておく必要があります。
③ なるべく午前中に接種して副作用に備える
午前中に接種してもらうことで万が一副作用がでたときにも病院で午後に対応してもらえるようにします。発熱や食欲不振など何かしらの異常が見られるようなら獣医さんに相談しましょう。
大変まれなことですが、ワクチン接種後15分はアナフィラキシーショックという非常に強いアレルギー反応がでることがあります。また、炎症性肉芽腫という注射した部位が炎症を起こして、コブや、しこりができることがあります。接種してしばらくは病院に残るようにすると良いでしょう。
④ 接種後最低1日、可能であれば2~3日は安静に
接種後は、激しい運動やお風呂、交配など猫の負担になることは避けた方がよいと言われています。
猫の3種混合ワクチンについてのまとめ
大事な猫ちゃんや、周囲の猫ちゃんたちにも大きな影響があるワクチン接種。愛猫や他の猫ちゃんたちを守るためにも、飼い主の自己判断が求められることです。真剣に考えたいものですね。
40代 女性 ちさ
風邪などはひくときはありますが、すぐに治りますし大病をしたこともありません。これからも、三種混合ワクチンを接種して病気を防いであげたいと思います。