猫はバナナを食べても大丈夫!?注意点や猫がバナナに驚く理由を解説

猫はバナナを食べても大丈夫!?注意点や猫がバナナに驚く理由を解説

概要

  • 猫にバナナを与えても大丈夫!
  • 与えすぎは危険。適量を常温で皮をむいて与える
  • 病気や高齢になった猫には与えない方がよい

猫にバナナは良くないと聞いたからあげていない…という飼い主さんも多いのではないでしょうか?猫がバナナを食べてはいけない!というわけではないようです。ただし、バナナの与え方と注意点を理解して与えるようにしましょう。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

猫はバナナを食べても大丈夫!

ご飯を食べる猫

猫にバナナを食べさせていいか悩んだことはありませんか?結論から言えば「猫にバナナは与えても大丈夫!」なんです。猫にとってバナナの栄養にはどんな効果が期待できるのでしょうか。バナナの栄養の基本からおさらいしていきましょう。


最初に登場してきたグレーの猫ちゃんはバナナを美味しそうにムシャムシャと食べており、とても可愛いです。

猫にバナナを与えるときの注意点

かわいい子猫

猫にバナナを食べさせることには問題はないようですが、食べさせ方に注意すべきことがあるようです。飼い主の方は、その注意点を知っておくとよいでしょう。

大量にあげない

猫の体重を考えて摂取量が過剰になりすぎないように注意しましょう。人間と同じ量は、猫にとってとても多いです。猫には、輪切りの厚さが約1cmの大きさがベストのようです。

また、食べさせすぎると、カロリーも高いので体重増加や糖尿病、下痢、膀胱炎や尿路結石などの原因となってしまうので愛猫の健康を考えて適切な量を与えるようにしましょう。

常温であげる

猫は、熱い食べ物が苦手なイメージですが、実は冷たいものも猫の身体にはあまりよくないようです。冷蔵庫などで冷やしたバナナをあげてしまうと、猫の消化器に悪い刺激を与えてしまう場合もあります。ですから、猫にバナナを与えるときは常温で与えるようにしましょう。

猫にはバナナの皮はむいてあげよう

基本は、人間が食べるときもバナナの皮をむいて食べますが、猫に与えるときも皮をむいてあげると安心でしょう。バナナの皮には、長期保存ができるように収穫後に殺虫剤や農薬の中につけることが多いようです。そのため、猫の身体のことを考え、皮をむいたバナナを与えた方が猫の身体には優しいでしょう。

猫に皮の色が変わったバナナは与えても良い?

シュガースポット

バナナにできる黒い斑点なようなものを“シュガースポット”と言うようです。シュガースポットとは、熟しているバナナにでてくるようです。免疫力をあげてくれる物質を増量する効果が期待できます。ですから、害があるものではないので安心して猫に食べさせて大丈夫でしょう。

ブラウニング

バナナの皮が茶色くなる現象のことを“ブラウニング”と言うようです。収穫後も呼吸し続けるバナナは、バナナの皮に含まれる“不飽和脂肪酸”の量が変わってくるようです。そのため、ポリフェノールが増加し、酸化することでバナナの皮の色が変化してしまうようです。

ですから、茶色くなったバナナを食べた方が、ポリフェノールを豊富に摂ることができるということです。

こんな猫にはバナナを与えないで!

バナナを欲しがるからといって、どんな状態の猫にあげてもいいということではありません。猫の健康状態を考えたうえで、与えるようにするとよいでしょう。

  • 糖尿病などの病気で薬を服用している猫
  • 高齢になった猫
  • 病気などで腎臓が弱い猫

以上の3つに該当する猫には与えない方がいいようです。健康状態を悪化させる原因になりかねません。バナナの栄養に多く含まれている“カリウム”は、大量に摂取してしまうと“高カリウム血症”となる場合があります。そのため、最悪は死に至る場合もあるようです。

バナナの栄養素

バナナは、人間の場合、手軽に食べることができるうえに、栄養価が高く、短時間でエネルギーに代わり長時間腹持ちをキープしてくれるため、運動前やダイエットなどに食べる人も多いです。猫ちゃんにおいても食べさせていけないものではありません。

バナナは猫のエネルギーの源となる

バナナは、生しいたけ約2個分のたんぱく質や糖分を含むためエネルギーの源として摂り入れられる食べ物です。カロリーは、バナナ100gあたりおよそ86kcalです。炭水化物やたんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルが含まれています。特にビタミンB6とモリブデンの成分が高いようです。

バナナのカリウムで塩分を調整できる

バナナに含まれるカリウムは、りんごの3倍以上と言われています。カリウムには、利尿作用があり、ナトリウム(塩分)を排泄してくれるようです。また、筋肉の働きをサポートしてくれるようです。ただし、カリウムの過剰摂取は“高カリウム血症”を招く場合もありますので注意しましょう。

バナナに含まれるマグネシウム

バナナには、キュウイの3倍のマグネシウムが含まれています。マグネシウムには、細胞内液や骨をつくるために重要な栄養素の一つです。疲労回復、体温や血圧を調整してくれる効果が期待できるようです。

バナナの食物繊維

バナナには、少量ながら食物繊維が含まれています。なので、猫が過剰摂取してしまうと、“下痢”の原因などになってしまうようです。適切な量の摂取を心掛けましょう。

バナナに含まれるビタミン

ビタミンB1

バナナには、ほうれん草約1/3束分の“ビタミンB1”が含まれています。ビタミンB1は、糖質の代謝を助け、むくみ予防し疲労回復の効果が期待できます。

ビタミンB2

バナナには、にんじん約1/2本分のビタミンB1が含まれています。糖質の代謝を助け、粘膜や肌の健康を保つ効果が期待できます。

ビタミンB6

バナナには、納豆約3パック分のビタミンB6が含まれています。ビタミンB6は、血圧を下げ、心筋や筋肉の活動を正常に保つ貧血を予防する効果が期待できます。

猫はバナナが好き!?嫌い!?

バナナなどの沢山の果物と猫

バナナを猫に与えるとどんな反応をするのでしょうか。一概に、“猫はバナナが嫌い”とは言い切れないようです。

猫がバナナで驚く理由

ネットの口コミや動画などの投稿を見ると、“バナナに近寄っていかない”“近づけるだけで逃げてしまう”というバナナを嫌いな猫が多いようです。嫌いな理由は定かではありませんが、猫は、バナナの“臭い”が嫌いなのではないかと言われています。

バナナが大好物な猫もいる

バナナから逃げるほど嫌いな猫に対し、反対にバナナが大好きでペロペロなめ美味しそうに食べる猫もいるようです。猫はバナナが嫌いだと思っていた人も多いのではないでしょうか?猫それぞれの個性で好みも変わってくるようです。

猫の味覚の違いとは?

猫の食べ物の好みは、生まれる前の先天的な要因や、生まれてからの後天的な要因に影響されたり、環境などでも変わってくるようようです。そのため、猫の育った食事環境などによっても好みが変わってくるので、キャットフードしか食べずに育った猫は、人間の食べ物を好まない傾向があるようです。

また、猫にバナナを食べさせることは、悪くないようですが、猫の身体を心配するのであれば、食べさせ方や量などに気を付けた方がいいようです。

まとめ

猫に食べさせるバナナ

猫にバナナを与えてはいけないと思っていた人は意外だったのではないでしょうか。猫にとってバナナは絶対に食べさせてはいけない食べ物ではないということはお分かりいただけたでしょうか。人間に比べて小柄な猫ですから、与えていい量はほんの少量ですが、バテ気味の猫やバナナを欲しがる猫がいたら、適切な量をあげてみてはいかがでしょうか。ただ、猫ちゃんにとっては必ずしも必要な食べ物ではないので、無理にあげるようなことはしないようにしてください。

猫の健康状態にもよるようですが、高齢猫や服用中の猫には与えない方がいいようですね。もし、飼い猫に与えても大丈夫なのか判断がつかなく、不安な場合は、事前に獣医さんなど確認してみると安心かもしれませんね。

また、猫はストレスに敏感な動物なので、嫌がる猫にバナナを無理矢理与えないようにしましょう。ストレスからも病気を発症してしまうことになりかねません。

その他、猫が食べていいもの・悪いもの

今回紹介した食材以外にも、人間には安全でも、与え方や量によっては猫にとって有害な食べ物が数多くあります。場合によっては命に関わるような食材もあるため、飼い主さんは正しい知識を身につけておくことが必要です。万が一のことが起こってしまわないよう、「猫が食べていいもの・悪いもの」を事前にチェックしておきましょう。

猫が食べてはいけないもの一覧
投稿者

40代 女性 マロン

猫が食べてはいけない果物はわりと多いですが、バナナはOKというのは意外でした。…とはいっても、我が家の猫の場合は、バナナをはじめとした果物全般に興味がないようで、私が食べていても近寄ってきません。それどころか人間が食べるものを欲しがる様子もあまり見ないような気が…。食いしん坊の猫ちゃんもいるのに、食に対して執着心がなさ過ぎるうちの猫は本当に不思議です。
バナナは少量であれば大丈夫でしたら、おやつ代わりによさそうですね。猫用の市販のおやつは種類がたくさんあるものの、添加物が入っているものが多いですので、バナナのほうが安全なように感じます。
バナナは栄養が豊富なので記事にも書かれていたように、もし愛猫がバテ気味なようなときは様子をみて少量与えてみようと思います。
投稿者

40代 女性 ポーリー

バナナが大好きなネコちゃん、確かにいますよね。ネット動画などで美味しそうにバナナに噛りついている姿を見たことがあります。最初、それを見たときは猫とバナナなんて結びつかないので、かなり意外でした。その一方で、私が飼っている猫はそんなに興味を示さないので、やはり猫によっても好き嫌いがあるのですね。
私たちがバナナを食べるときもシュガースポットのあるバナナが一番食べごろですが、猫の場合も同じだというのには頷けます。栄養価も高いですし、なによりも美味しいですから…。
また、猫の味覚ですが、生後6ヵ月までに食べたもので変わってくるというのが非常に興味深かったです。私が飼っている猫は、出会ったときはすでに成猫だったため、子猫のときに何を食べていたのかわかりませんが、バナナを見ても反応があまりにも薄いので、きっとフルーツを知らないで育ったのではないかと、勝手に想像しています。
投稿者

女性 のん

猫がバナナを食べる動画を見てみました!某メーカーの猫おやつのCMでも、美味しそうにペロペロする猫たちの姿が流れていますよね。それを彷彿とさせる映像でした♪

そのように可愛い姿を見ると、愛猫にもやって欲しくなってしまうのが、人情と言うもの・・・。
ちょうど家にバナナがあったので、試してみました〜!!

バナナの先端を愛猫の顔に近づけると・・・興味深げにクンクンとニオイは嗅いだもののすぐに顔を反らし、「ニャんだ、今のは・・・」とでも言いたげな顔をされてしまいました。残念・・・ウチの猫には、バナナは向かなかったようです。動画のようにかわゆくペロペロしてくれる時は、我が家にはいつ訪れてくれることやら・・・
投稿者

女性 ゆき

バナナは私や子供たちが大好きなので、良く買い置きはしてありますが、そういえば我が家の猫でも1匹だけ、バナナに興味を示す子がいます。今までは猫にバナナはダメなんじゃないかと思っていたので、「だめ」と言いながら逃げ回って食べていました^^;

しかし、猫も少量ならバナナを食べても問題がないということですし、カリウムやビタミン類が豊富とのことで、今度はすりつぶしたものを少しだけ食べさせてあげようかな?と思いました。

興味を示さない猫には与えないに越したことは無いですし、無理やり与える必要もないと思いますが、興味を示してくる猫の場合は”少量”を守ればビタミンを摂取することも出来る為、意外と体にも良いかもしれません。
投稿者

40代 女性 きき

猫ちゃんに、バナナを与えるときは、皮をむいてあげましょう。整腸作用があるので、バナナは少しなら与える方が体にいいですね。便秘が改善されるでしょうね。うちの猫ちゃんは便秘気味なのでバナナを与えてみようと思いました。いつも、苦しんでいるのでなんとかしてあげたかったので、バナナの効能を知って勉強になりました。カリウムも、塩分のバランスをとるのにちょうどいいらしいので、小さく切って与えようと思いました。
投稿者

女性 ヤヤ

うちは猫がバナナをクンクン嗅いたから、ちょっとだけやったら、なめてから、跳ねて逃げました❗

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