猫の缶詰はどう選ぶ?
愛猫の健康維持のために、猫缶選びは重要です。猫缶を選ぶポイントを、お伝えしましょう。
- 猫缶の原材料
- 猫缶に含まれる添加物
- 猫缶の価格
- 猫缶のメーカー
- 猫缶には「国産」表示があるか?
- 猫缶に含まれる塩分
- 愛猫に缶詰が合うかどうか
猫缶の原材料は「人も食べられるものか?」
缶詰めなどキャットフードの原材料には、かつてはマグロの血合肉など、人用には使わない原材料を使っていました。ですが、「ヒューマングレード」と呼ばれる、人が食べるものと同じ原材料を使った猫の缶詰めなどのキャットフードのニーズが高まりました。
そのため今ではヒューマングレードの原材料を使用した猫缶が多くなっています。ですが、猫の缶詰めがヒューマングレードでないから安全ではない、という事ではありません。なるべく新鮮で高品質な原材料を使ったものを、選びましょう。
猫缶に含まれる添加物は規定の物であるか?
悪者扱いをされる添加物ですが、猫缶をはじめキャットフードに使用して良い添加物には基準が設けられており、必要がある場合に限り必要最低限の量を使うよう、農林水産省により、指導されています。
猫缶に使われている添加物は、安全性試験や過去の使用実績により、猫の健康が損なわれないことが確認されているものです。また法律により、猫缶に使用してはいけない添加物も定められています。
ですから、猫缶に添加物が入っていたからといって、猫に健康被害がでることは考えにくいです。ただ、飼い主さんの気持ちとして、やはり添加物が少ない方が安心する、という場合は、なるべく添加物を使用していない猫缶を選ぶと良いでしょう。
「無添加」を売りにしている猫缶もありますが、完全に添加物が全く入っていないものは、市場にはほぼありません。厳密にいえば化学薬品の保存料が入っていない場合でも、天然成分の保存料が入っていれば無添加ではありません。
その辺りが気になるのであれば、猫の缶詰めのメーカーに直接問い合わせをするなどして、確かめてみると良いでしょう。
猫缶の価格
猫缶の価格は、ピンキリです。激安の猫缶もあれば高級猫缶もあります。高ければ良い、とも限らないのですが、高価な猫缶はヒューマングレードの原材料を使っていることが多いです。
逆に激安の猫缶には、人用には使われない材料が使われている傾向が高いようです。その他、原産国や健康に対しての機能、猫の指向性の高さなどが要因となり、猫の缶詰の価格に反映されています。
猫缶のメーカー
一般的に、知名度の高いメーカーの猫缶は、リコールの対象商品が出た時などの対応が早いことが多いです。ですから、その点では安心できるかもしれません。
ただ、猫の缶詰のメーカーの規模が大きく、猫缶の流通量が多ければその分、猫缶の品質を一定に保つ為に添加物を使わざるを得ない状況が生まれます。全てのメーカーに当てはまる訳ではありませんが、対応の早さか添加物の少なさか、どちらを取るかは、飼い主さんに委ねられます。
猫缶には「国産」表示があるか?
とにかくもてはやされる「国産」。確かに、ご自身が住んでいる国で作られたものなら安心、と感じる飼い主さんは多いでしょう。「原材料は全て国産」と表示されていると、どことなく安心感があります。
ただ、原材料が国産だからと言って、品質が高いとは言い切れません。「国産」表示だけで安心するのではなく、質が高い原材料を使っているのか、チェックすることも大切です。
猫缶に含まれる塩分
猫缶を選ぶ時は、塩分量にも注意しましょう。猫缶によっては嗜好性を高めるために、塩分が加えられているものもあります。塩分が多いと猫の腎臓に負担がかかってしまいます。ライフステージごとに必要な塩分量は設定されています。塩分量に着目しつつライフステージにみあった猫缶を、選ぶようにしましょう。
愛猫に缶詰が合うかどうか
最終的に、どの猫缶が良いかは、愛猫に合うかどうかになります。いくら高品質な材料を使った猫缶でも、愛猫の体調や毛ヅヤなどが悪くなっては、意味がありません。
また、缶詰の味が好みでない場合もあるでしょう。新しい猫缶を与えるとしょっちゅう嘔吐したり、下痢や便秘、便の臭いがキツくなったなど、体調の変化が現れた場合は合わないのでしょう。すぐに与えるのをやめて、他の猫缶を探しましょう。
猫缶を猫に与える時の注意点
猫の缶詰が「一般食」か「総合栄養食」か?
猫缶を猫に与える時に注意する点は、「一般食」か「総合栄養食」かをしっかりとチェックすることです。
- 一般食の猫の缶詰:それのみでは栄養素が偏る
- 総合栄養食の缶詰:それのみで栄養が足りる
一般食はそれだけを食べていると、猫が必要な栄養が足りません。ですから、一般食の猫缶を与える時は、総合栄養食と混ぜて与えると良いでしょう。総合栄養食の猫缶は、それだけで与えても問題ありません。
猫の缶詰は水分補給にもなる
また、猫缶は水分の多い、いわゆる「ウェットフード」に該当しますが、猫によっては食べ応えのあるドライフードを好む場合もあります。猫缶は、猫が不足しがちな水分を摂取する上で優れていますが、ドライフードが好きな猫には、猫缶だけでなくドライフードを混ぜて与えると、食べてくれるでしょう。
猫の缶詰を主食にしない
猫缶は香りが高いので、猫の食いつきが良いものが多いです。いつも与えていると慣れてしまうので、食欲が低下した時などのため、とっておきの猫缶を準備しておくと、いざという時に便利です。
躾の時のご褒美としても、使えます。猫缶をうまく活用すると、より猫の生活に張りが出ます。量が多い猫缶の場合、1度では食べきれない事もあります。
猫の缶詰は適切に保存する
猫缶は保存料が入っていないものが多く、そのままにしておくと猫の缶詰はどんどんと劣化していきます。猫の缶詰を他の保存容器に移し替えて冷蔵庫に保管しましょう。猫の缶詰を保存してから1日以内には、使い切るようにしてください。
冷たくなった缶詰は与えない
冷蔵庫から出したフードは冷えていて、そのまま与えると猫がお腹を壊してしまう事も。また、冷えたフードは匂いがしないので、食いつきが悪くなる場合もあります。電子レンジやお湯を混ぜるなどして軽く温めてから、与えるようにしてください。
おすすめ猫缶5種
猫缶は種類があり過ぎて、どれを選べば良いか分からない!という飼い主さんの為に、おすすめ猫缶を5種類、ご紹介します。
アンモニダ カーニーオーシャン
贅沢に最高級の原材料を使用した、猫缶です。不要な添加物は使用していません。お値段もその分お高めですが、猫たちの評判は良いようです。低カロリーかつ豊富な栄養を含みますので、ダイエット中の猫にも。食欲がない猫も、この猫缶なら食べてくれるかも。
味はツナとシーフード、サーモンとサーディン、ホワイトツナとエビ、ホワイトツナとレッドスナッパー、ホワイトツナとうずらの卵、ホワイトツナと牛肉の6種類から選べます。お肉を使った、カーニーミートシリーズもあります。この猫缶のみを与える場合、一緒に野菜や穀物を混ぜると、より栄養バランスが良くなります。
アズミラ オーシャンフィッシュ
合成保存料、防腐剤、着色料や香料、塩分、砂糖、イーストを使用していない、アズミラの猫缶です。ヒューマングレードの原材料使用で、猫もご満悦!?レビューでも、ウェットフード嫌いな猫がアズミラだけは食べた、食欲が低下した猫が食べたなど、高評価です。ドライフードに混ぜて与えるのが理想的ですが、総合栄養食なのでこれ単品で与えてもOKです。
はごろも ねこまんま丼シリーズ
ねこまんま丼は、全6種類。猫が好みそうな鉄火丼をはじめ、牛丼、やきとり丼、親子丼、海鮮丼、ほたて丼です。商品名に「丼」と付くだけあって、米が含まれています。アレルギーのある猫には与えないよう、注意しましょう。一般食ですので、総合栄養食と合わせて、与える必要があります。
ヒルズ サイエンスダイエット
療法食で名高い、ヒルズのサイエンスダイエットシリーズです。キトン、アダルト、シニアと年齢別に分かれており、アダルトにはヘアボールコントロールや肥満傾向の猫用もあります。最新の臨床栄養学に基づき、50種類以上の栄養素がバランス良く含まれている猫缶です。こちらは総合栄養食ですので、これだけでも猫に必要な栄養を摂取することができます。
カルカン 缶タイプ
猫缶と言えば、コレ!というほどイメージが強い、カルカン缶タイプです。大抵のスーパーやコンビニなどに置いてあり手に入りやすいので、便利です。猫に必要な栄養素を全て、バランス良く配合してある総合栄養食です。お値段も比較的安価ですし、味が6種類とバラエティに富んでいるので、猫も飽きずに食べ続けられそうです。まぐろ味、まぐろ たい入り、まぐろ入りかつお、まぐろ入り白身、まぐろ ささみ入り、ビーフ&フィッシュがあります。その日の愛猫の気分に合わせて、また、愛猫の好みに合わせてセレクトできますね。
まとめ
種類が多いと、選ぶのも一苦労。猫缶を始め猫のフードは多くのメーカーから様々な商品が販売されているので、迷ってしまいますね。最初から一つのものに決めず、色々愛猫と相談しながら、試してみるのも良いでしょう。愛猫に合う猫缶をいくつか見つけ、ローテーションするのもおすすめです。我が家の愛猫は、すぐに飽きてしまう子がいるので、猫缶のローテーションは必須です。愛猫好みで体にも合った猫缶、見つけてあげてください。
40代 女性 いずみ
カリカリは消化が悪かったみたいですぐに、吐いてしまいました。他の猫ちゃんはカリカリをたべますので缶詰の猫ちゃんと違う部屋でご飯を与えています。総合栄養食なのであまりたくさん与えてしまうと太りすぎてしまいますので、運動もさせてバランスを上手にとるようにしましょう。おやつを与えたい場合には、少しご飯を少な目にして与えるのも、いいかもしれませんね。我が家の猫ちゃんもおやつを楽しみにしていますので、カロリーを摂りすぎないように気を付けています。