猫にとって毒になる食べ物
猫にとって毒になる食べ物と言えば、玉ねぎやにんにく等のネギ科の食べ物や、チョコレート等が有名ですよね。ここでは、意外と知られていない猫にとって毒になる食べ物をご紹介します。
ぶどう、レーズン
猫は、ぶどうやレーズンを摂取する事により嘔吐や急性腎不全等の中毒症状を引き起こし、最悪の場合死に至る可能性もあります。その原因はハッキリと解明されていませんが、レーズンを含んだ菓子パン等でも中毒症状を引き起こす可能性もあり、十分に注意する必要があります。
里芋
猫は基本的に、じゃがいもやさつまいも等の芋類を食べても問題がないとされていますが、芋類で唯一例外なのが里芋です。里芋には、尿路結石の原因となるシュウ酸カルシウムが含まれている事や、生の里芋を食べる事で里芋中毒を引き起こす可能性があるので注意しましょう。
梅
梅に含まれる種子を大量に摂取する事が危険とされています。他にも種子が喉や腸に詰まる事で、激しい嘔吐やショック症状などが起こり重篤化する可能性もありますので、誤飲にも注意が必要です。
アンズ、スモモ、さくらんぼ
未成熟の種子や果実には、アミグダリンという成分が含まれています。この成分が、嘔吐下痢、呼吸困難、痙攣等の中毒症状を引き起こす可能性があります。
トマト、ナス
トマトやナスの茎や芽、葉を摂取する事で中毒症状を引き起こす可能性があります。症状は、嘔吐下痢、めまい、血便、呼吸困難と重篤化する場合もあるので、注意が必要です。
猫にとって毒になる食べ物は、非常にたくさんあります。また、代表的なたまねぎ中毒に関しても意外と知られていないのが、摂取してから中毒症状が出始めるのに時間を要するという事です。玉ねぎ中毒の場合、症状が出始めるのは早くて12~24時間後、遅ければ2~3日掛かる場合もあるようです。猫にとって毒になる食べ物を摂取してしまった場合、症状が出ていないからといって安心せずに、すぐに動物病院を受診しましょう。
猫にとって毒になる植物
猫にとって毒になる植物の種類は700種類以上と言われています。これら全てを把握するのは、非常に難しいですよね。そこで、花束によく使われる植物に重点を置いてご紹介していきます。
キク科の植物
コスモスやダリア、マーガレット等、花束にも使われる事の多いキク科の植物は、経口摂取だけではなく接触するだけでも皮膚炎等の症状を引き起こす場合があります。経口摂取の場合は、嘔吐や下痢の中毒症状が出ます。
サトイモ科の植物
花束でよく使われるカラーや、観葉植物として育てられる事の多いディフェンバキア等のサトイモ科の植物にも注意が必要です。シュウ酸が多く含まれている事から、口内の痒みやただれ、痙攣等の神経麻痺を引き起こす可能性があります。
ナデシコ科の植物
カーネーションや、カスミソウ、ナデシコ、ハコベ等、プレゼントにもよく選ばれる植物ですが、猫にとっては毒性があるとされています。経口摂取では、嘔吐下痢、接触により皮膚炎を引き起こす可能性があります。特にカスミソウを好んで食べる猫が多いようなので、十分に注意しましょう。
マメ科の植物
フジやスイートピー等のマメ科植物は、激しい嘔吐下痢、腹痛を引き起こす場合があります。マメ科植物の中でも、ルピナスやニセアカシアは呼吸困難や歩行障害、腎機能不全等、重篤な症状を引き起こすものもあります。
ユリ科の植物
ユリ、チューリップ、ヒヤシンス等のユリ科に分類される植物は特に注意が必要です。嘔吐下痢等の胃腸障害はもちろん、腎機能不全、神経麻痺、心不全、視力障害、昏睡と重篤な症状を引き起こし、死に至る場合も。
猫にとって毒になる植物は、挙げだすとキリがありません。上記のように、花束にもよく使われる植物でも、猫にとっては猛毒になる可能性もあります。猫が暮らす家で、どうしても植物を飾りたい場合は、前もって猫にとって安全な植物をしっかり調べるようにしましょう。
猫が毒になる食べ物・植物を食べてしまった時の対処法
猫が毒になる食べ物や、植物を誤飲してしまった場合の対処法についてですが、たとえ症状が出ていなくてもすぐに動物病院を受診して下さい。応急処置として嘔吐を促すという対処法がよく挙げられていますが、けいれんや昏睡を引き起こすと窒息の可能性もあります。動物病院の診察時間でない場合は、夜間の救急病院に電話し、指示に従いましょう。
特に、猫にとって毒性のある植物を摂取してしまった場合、死に至る可能性も十分にあります。処置が早ければ助けられる可能性も上がりますので、少量摂取であっても自己判断せず、獣医師に相談しましょう。
猫が中毒症状を引き起こしやすい理由
ここで、猫は肉食動物であるという事を思い出して下さい。猫は肉食動物である為、肝臓の働きが人間や犬とは異なります。人間や犬なら、排出できる程度の毒素であっても、猫の場合は毒素を分解できず、体内に蓄積してしまう為に中毒症状を引き起こしやすくなるのです。また、上記の他にも猫の体が小さい事も関係しているとされています。
人間にとって身近で美しい植物や、美味しい食べ物がまさか愛猫を命の危険に晒す存在だとはなかなか思えませんよね。しかし、猫にとっては猛毒であり、たとえ一口であっても致死量に達する可能性もあります。人間と猫では、体の構造が全く違うのだという事を、今一度再認識しておきましょう!
猫にとって毒になる食べ物・植物まとめ
猫にとって毒になる食べ物、植物についてご紹介しました。食べ物は、冷蔵庫等の猫が触れない場所に保管する事も可能ですが、鑑賞を目的とする草花は管理が難しいですよね。観葉植物や花を好んで食べる猫も多いので、贈り物として植物をもらった場合も猫にとって安全かどうかを十分に注意しましょう!
40代 女性 しほ
中毒症状を起こして大変でした、獣医さんに診ていただいて治療をしていただきましたが、点滴をしたりと可哀想だったのを覚えています。
猫ちゃんはレーズンも食べてはいけませんが、鉄分もとれて体にいいだろうと与えたこともありましたが、やはり下痢になりました。与えてもいいかどうかは、獣医さんに確認してからにしようと、心に決めました。
40代 女性 なつき
その中でも、レーズンの香りが大好きなうちの猫ちゃんが食べないようにするのが大変です!
レーズンを食べてしまうと、腎臓に異常が出たりしますしあまり、ひどくなると呼吸困難を起こしたりします。あとは、茄子も与えてはいけないので、気を付けましょう。
うちの猫ちゃんは、茄子を茹でたお湯で笹身を湯がいてあげたら、体調が悪くなりました。それからは、茄子と一緒にしないように気を付けています。野菜を与えるときには、獣医師に聞いてから与えるようにしたいですね。