猫にお茶を飲ませても大丈夫?

- 麦茶などカフェインが入っていないお茶であれば大丈夫
- カフェインが入っているお茶はNG!
- 基本的に猫の飲み物でお茶を進んで与える必要はない
猫には飲めるお茶と飲めないお茶があります。飲めないお茶を猫が飲むと病気の原因や最悪の場合命に関わるような事があります。
人にとって麦茶は健康にもよくマグネシウムを初めとするミネラルも豊富で、人にとっては進んで飲みたい飲みものですが猫ちゃんにとっては?また他のお茶は?順番に見ていきましょう!
猫に飲ませても大丈夫なお茶の種類

猫に与えても良いお茶の条件
基本的に猫にお茶を与える必要はありませんが、もしお茶を与える場合は以下の条件を守ってあたえるようにしましょう。
- ①カフェインが入っていないお茶を選ぶ
- ②飲ませすぎないように「与える量」に注意する
- ③猫に飲ませるなら「麦茶」を与える
おすすめは「麦茶」
どうしても猫にお茶を飲ませたい場合、おすすめは「麦茶」です。
「お茶なのに猫が飲んでも問題ないの?」と驚く方もいらっしゃるかも知れません。じつは麦茶にはカフェインが含まれていません。またマグネシウムやミネラルも含まれていますがそこまで多くないため、大量に飲まなければ健康面で問題にはならない量のようです。
目安としては、「コップ1杯程度」までなら問題ないそうです。麦茶であればある程度なら飲んでも問題はないと覚えておきましょう。
麦茶を与える時の注意点
麦茶は「マグネシウム」などのミネラルを含んだお茶です。
猫が摂取しすぎると腎不全や結石の原因となりますので注意が必要です。
基本的に猫にはお茶を進んで与える必要はありません。猫にお茶を与えたいと思ったら、まずは獣医さんに相談するようにしましょう。
猫に麦茶を与えた事例
愛猫が高齢で、水もあまり飲まなくて困っていた飼い主さん。たまたま、麦茶を嬉しそうに盗み飲みしている猫ちゃんを発見し、獣医師に相談したそうです。
獣医は「腎臓病の予防も兼ねてそのまま飲ませてあげてください」とアドバイスしたそうです。猫の健康状態や水分事情などで判断はケースバイケースのようです。
猫に飲ませてはいけないお茶

緑茶
緑茶は人間にとっては肥満解消、コレステロールを下げる効果、心臓病を防ぐ効果などが期待できるお茶です。しかし、緑茶は猫にとっては決して身体にいいお茶ではありません。
原因は緑茶に含まれているカフェイン。カフェインは猫にとって毒以外の何者でもありません。特に緑茶の最高級品である玉露にはコーヒーよりも多くのカフェインを含んでいますので注意しましょう。
紅茶
緑茶と同じ理由で紅茶もカフェインが含まれているので飲ませるのは危険なお茶です。
また市販の加糖の紅茶には多量な砂糖が含まれていることが多いです。砂糖は猫が取りすぎると糖尿病の原因となります。誤って舐めてしまった、という場合でも安心していいというだけで極力飲ませないように注意しましょう。
ハーブティー
ノンカフェインのお茶でもラベンダーなど死亡につながる可能性がある猫に危険なハーブが入っているお茶があります。ノンカフェインのお茶でもお茶の中に入っているもので猫に危険があるものはないか予め調べてから与えるようにしましょう。
その他の「カフェイン」が入っているお茶
カフェインが入っているお茶は基本的に猫に与えないようにしましょう。
【カフェインが入っているお茶(一例)】
- ほうじ茶
- 玉露茶
- 抹茶
- ウーロン茶
- 玄米茶など
カフェイン入りのお茶を猫に与えてはいけない理由

猫は「カフェインで中毒」を起こす
お茶やコーヒーに含まれるカフェインは人間にとっては頭をスッキリさせたいときに使えるものですが、猫にとっては絶対に取らせたくない成分です。なぜ駄目なのか?どんな症状が出るのかご紹介します。
カフェイン中毒の症状
- 頻脈
- 呼吸促迫
- 過度の興奮
- 痙攣
- 心室性期外収縮
お茶やコーヒーに含まれるカフェインは興奮作用があり、身体の中の鎮静作用を阻害することで覚醒作用をもたらします。この為、眠いときにカフェインを取ると頭がスッキリするんですね。
しかし猫がお茶やコーヒーを誤って飲みカフェインを接種すると中枢神経や心筋に直接作用します。それに伴い、頻脈、呼吸促迫、過度の興奮、痙攣、心室性期外収縮などを引き起こします。
猫のカフェイン中毒の致死量
- 猫1Kgあたり150mg
- 緑茶のカフェイン量:100mlあたり20mg
- 3kgの猫の致死量:約2リットル
- 玉露であればもっと少ない量で致死量に達する
猫がお茶などカフェインを摂取した時の致死量は1Kgあたり150mg、通常の緑茶に含まれているカフェインが100mlあたり20mgなので3kgの猫ちゃんが2リットル以上の緑茶を飲むと致死量に当たります。
さすがに2リットル強もの緑茶を飲ませる飼い主はいないと思いますが、カフェインが多いお茶の玉露などはもっと少ない量で致死量に値します。
お茶やコーヒーを誤って飲みカフェインを摂取することは猫にとって危険な事です。飼い主さんは猫にお茶を盗み飲まれないように注意してあげてください。
猫が誤ってお茶を飲んでしまった時の対処法

万が一、愛猫がお茶を飲んでしまったら、飼い主さんはパニックにならず、落ち着いて対処することが重要です。以下の手順を参考に、冷静に行動してください。
1、状況を確認する
まずは「いつ」「どんな種類のお茶(カフェインの有無)を」「どのくらいの量」飲んだのかを把握します。少量舐めただけなのか、ある程度の量を飲んだのかで緊急性が変わります。お茶のパッケージが残っていれば、成分がわかるため保管しておきましょう。
2、猫の様子を注意深く観察する
次に、猫の様子に変化がないか注意深く観察します。そわそわして落ち着きがない、呼吸が速い、嘔吐、下痢などは中毒の初期症状かもしれません。特に症状が出ていなくても、数時間はこまめに様子を確認してください。
3、すぐに動物病院へ連絡する
最も重要なのは、自己判断せずに獣医師に相談することです。たとえ少量であっても必ず動物病院に連絡し、指示を仰ぎましょう。連絡する際は、手順1で確認した「飲んだ時間・お茶の種類・量」と、「現在の猫の様子」を正確に伝えてください。
応急処置でやってはいけないこと
慌てて自己判断で吐かせようとするのは非常に危険です。
特に、塩水などを飲ませる方法は、かえって猫の体に大きな負担をかけ、状態を悪化させる可能性があります。応急処置は獣医師の指示なく行わないでください。
夜間・救急の場合の備え
かかりつけの動物病院が休診の時間帯に誤飲が起こることも考えられます。
万が一に備え、お住まいの地域の夜間救急対応をしている動物病院の連絡先や場所を事前にリストアップしておくと、いざという時に慌てずスムーズに行動できます。
まとめ

- 猫はお茶を基本的に飲まなくて良い
- 猫に与えていいお茶は麦茶などのカフェインが入っていないお茶
- カフェインが入ったお茶は危険なので与えてはいけない
- ハーブティーなどカフェインが入っていないお茶でも猫にとって危険な物もある
猫にとってお茶はあまり好ましくないということをご紹介しました。お茶に含まれているカフェインはもちろん、身体によさそうな成分も取りすぎは病気の原因となります。
愛猫のことを考えるとノンカフェインのお茶でも飲ませないようにするのが無難ですね。
40代 女性 かなこ
もちろん、お水も飲むのですが、ノンカフェインの麦茶を好んで飲みます。水と間違って飲んだのが始まりでした。美味しかったみたいで、欲しがるようになりました。ですが、他の麦茶は飲まないので賢いなと思います。ミネラルも摂れるし、ちょうどいいなと思っています。お水もよく飲むので安心しています。
30代 女性 ちょんみ
ローズレッド、ペパーミント、レモングラスの乾燥した茶葉なのですが、与えて良いのか分からず…。
「僕にもちょうだい」「ダメダメ」「くれよ~」「ダメだってば」と、毎日格闘しながらのティータイムです(笑)。
ローズは大丈夫、レモングラスは生の状態は大丈夫と聞きましたが、乾燥した茶葉やペパーミントはどうなんでしょうか…?