猫は麦茶を飲んでも大丈夫
飲もうと置いておいた麦茶を猫が飲んでいた!体調はどう?猫は麦茶を飲んでもいいの?と飼い主さんは不安になるかも知れません。
猫が麦茶を飲んでしまっても、あせらないでください。基本的には、猫が麦茶を飲んでも大丈夫です。麦茶の成分は、一般的にはカリウム・ナトリウム・リン・亜鉛が含まれています。
市販の麦茶によっては、ミネラル成分として、マグネシウムとカルシウムも含まれているものも多くあります。
マグネシウムやカルシウムが入っていると、過剰摂取によって猫が尿結石にならないかが心配ですよね。
ただ、麦茶に含まれているマグネシウムやカルシウムの量は、健康に害がないほど僅かな量しかありません。
麦茶に含まれるミネラルの量
- マグネシウムが測定できないほど微量含まれる
- カルシウムが0.2㎎
日本食品標準成分表(http://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/1365419.htm)によると100㎖の麦茶に含まれるマグネシウムとカルシウムは上記のようになります。
この量を考えると、麦茶を少量飲んだために体調を壊してしまう、ということは考え難いでしょう。
猫にとって有害なカフェイン
麦茶にはカフェインが含まれていないことも、猫が麦茶を飲んでも良い理由のひとつです。猫がカフェインを摂取すると、体調を壊したり、中毒を起こしたりする危険性があります。
なぜ猫は麦茶を好むの?
- 香りが好きだから
- 猫草と似た香りに感じるから
自分から麦茶を飲む猫もいるようです。なぜ猫が麦茶を飲むのでしょうか?もし好んで飲んでいるとしたら、匂いが好きなのかも知れません。
水を飲む前に、猫は匂いを嗅いで安全かどうかを確認します。その時に嫌な匂いがすれば、飲まないはずです。飲むということは、麦茶の香りが猫にとって好ましいか、害がないと判断したと考えられます。
他に麦茶を飲む理由として、猫の好きな猫草との関係も考えられます。
麦茶の原料である麦は、イネ科の植物です。猫が好む猫草も、イネ科の植物です。このような理由から麦茶も好むのではないかということです。
猫に麦茶を飲ませる時の注意点
- 飲み水を麦茶にしてはいけない
- ミネラルの過剰摂取になる
麦茶を飲んでも大丈夫だからと言って、飲み水を麦茶に変えてもよいというわけではありません。
あくまでも、コップに置いてあったものを飲んでしまった時など、少量飲んでしまった場合でも大丈夫、ということになります。
猫に麦茶を飲ませる方法
もし好んで麦茶を飲みたがる、というような場合には、水で薄めてあげると良いでしょう。毎日、いつも麦茶を与えるということはないようにしましょう。
猫はもともと飲水量が多くないため、麦茶を多く飲んだからといって過剰摂取になることはおそらくないと思われます。しかし、猫にとって必要なものではないので、積極的に飲ませなくてもよいでしょう。
猫に麦茶を与えるメリット
マグネシウムやカルシウムなどは、過剰摂取はいけませんが、体にとって必要な成分でもあります。猫がバランス良く摂れる状態がいいので、フードと水で調整していくと良いでしょう。
ただし、なかなか水分を取らない猫ちゃんだから、という理由で麦茶をあげている飼い主さんもいるかも知れませんね。
珍しさから飲むとすれば、麦茶でなくても飲んでくれる可能性があります。器を変えたり流れる水の浄水器を使ったりするなどして、水を飲めるように努力していくようにしましょう。
麦茶以外で猫に飲ませてはいけない飲み物
カフェインの入っている飲み物
- 烏龍茶
- ほうじ茶
- 緑茶、玉露
- コーヒー
- 紅茶
- ココア
- コーラ
- ビタミンドリンク
猫が麦茶以外のカフェインの入った飲み物を飲むと、体調を壊す原因になります。カフェインは中枢神経に対し、強い興奮作用がありますので、猫には絶対に飲ませないようにしましょう。
お茶100ml中のカフェイン
- 烏龍茶 20mg
- ほうじ茶 10〜20mg
- 緑茶 種類により10〜160mg
カフェインを取った時の症状
- 落ち着きがなくなり興奮状態になる
- 下痢や嘔吐、尿失禁が見られる
- 痙攣、呼吸不全などを起こす
痙攣や呼吸不全を起こした場合は、大変危険な状態だと言えるでしょう。すぐに病院に連れて行かなくてはいけません。
猫の体重1kgあたり、カフェインを150mg摂取すると致死量に相当すると言われています。
80mgくらいから症状が出てくると言われますが、個体差もありますので、10mg摂取しても体調を崩す猫もいるでしょう。
玉露
特に緑茶の中でも、玉露になるとカフェインがより多く含まれています。茶葉をそのまま使うことが理由です。
猫はカフェインが入っているかどうかは関係なく、人間が与えれば飲んでしまう可能性があります。絶対にあげないようにしましょう。
同様に、コーヒーはもちろん、紅茶、ココア、コーラ、ビタミンドリンクなどもカフェインが含まれているので、猫に飲ませてはいけませんね。
ミネラルウォーター
また、ミネラルウォーターも注意が必要です。ミネラルウォーターには軟水と硬水がありますが、特に飲ませてはいけないのは硬水です。
硬水には尿結石の原因になるとされる、マグネシウムやカルシウムといったミネラルが多く含まれているからです。
また、猫は腎不全にもなりやすい生き物です。腎臓の機能が低下してくると、飲水量も尿量も増えるのですが、体内の老廃物が分解されないで溜まっていくので、いわゆる尿毒症と呼ばれる状態になります。
フード
ペットフードにもミネラルが含まれています。腎臓に問題がない猫の場合は普通食に含まれるミネラル量が最適ですが、腎不全の場合はミネラル(特にリン)が症状の悪化を招くといわれています。腎不全用の処方食はこのような点につても配慮し作られています。できるだけよい水をという思いからミネラルウォーターを与える飼い主さんがいらっしゃいますが、腎不全の場合はミネラル(特にリン)を腎臓に負担のない量まで制限します。水道水で問題ありません。
このようなことから、ミネラルウォーターは猫に飲ませない方が良い、ということになります。
猫の麦茶を飲ませることについてのまとめ
麦茶は麦を焙煎して作られているため、茶葉から作られた緑茶のようにカフェインを含んでいません。
また、市販されているようなミネラルを含んだものでなければ、麦茶を猫が飲んでしまっても大丈夫だと言えるでしょう。
ただ、基本的には猫には水を飲ませてあげれば安心です。人間のように、いつも同じ味ばかりでつまらないと感じることもありません。
麦茶はたとえ少量飲んでしまっても大丈夫だということを踏まえて、飲んではいけないものを猫が飲まないように、普段から気をつけてあげてくださいね。
30代 女性 しおり
普段はお水ですが、食後だけ麦茶を飲みます。
とても、美味しそうに飲むので許しています。
なにより、猫ちゃんにも麦茶は害がないと知ったのでなおのことです。
麦茶にはミネラルがは入っているので、猫ちゃんにもよいと思いまして飲ませ始めました。